家族のものは片づけない。整理収納のプロが教える8つの新常識
ESSE編集部
2019.07.05

家の中をきれいにしようと思ったとき、「自分がやらなきゃ」と思って途方に暮れることはありませんか?

「片づけをラクにするには、『家族のものを片づけるのは自分の役目』という思い込みから解放されることです」と話すのは、整理収納アドバイザーの伊藤寛子さん。自分ひとりで抱え込むのをやめて、暮らしをラクにする秘訣を聞きました。

家族の面倒をみるのをやめれば片づけや収納がラクに!

「思いきって家族の面倒をみるのを『やめる』ことで、家族それぞれが自主的に片づけられるようになります。自分のことを自分でするのは当たり前、それが片づけの基本です」

そのためのステップとして大切なのが、夫や子どもに気づきを与えることだそう。

「母親がなんでもやってしまうと、家族は『自分でやらなくてもいい』と思ってしまいます。 小学校低学年までは、一緒に片づけをしてその方法を教えることは大事ですが、中学年になったら助言をするにとどめ、そのあとは言いたいことがあっても口に出さず黙って見守るように。片づけができない夫にはスペースを決めて『そこだけは好きなように』と割りきり、責任感をもたせるようにしましょう」

家族の自主性を育て、自然と家が片づくようになる8つの新常識を詳しく紹介していきます。

●新常識1:洗濯物はたたまない

洗濯物をたたまずにカゴに入れているイラスト
そのまま着るかしまうかは本人にまかせて!
洗濯物をきれいにたたんであげても、負担が増えるだけで自主性は育ちません!(笑)。家族それぞれのカゴを用意し、入れておくだけで十分。そこから先は本人にまかせてみて。

●新常識2:脱ぎっぱなしの服や食べたあとの食器は片づけない

脱ぎっぱなしの服と食器のイラスト荒療治ですが、ときには思いきって放置! そうすることで家族も自分がやらないと片づかないことに気がつきます。小学生であっても、学校給食ではできていることなのでやれるはずです。家族分のトレーを用意してもいいですね。

●新常識3:子ども部屋は掃除も片づけもしない

思春期になる中学生からは本人の自主性にまかせて。それまでは一緒に片づけて「オモチャが転がっているとケガするよ」「遊ぶ場所がないよね」など、片づいていないと困ることを教えましょう。

●新常識4:アイロンがけはしない

シャツとアイロンのイラスト面倒なアイロンがけからは思いきって解放されましょう! シャツはノーアイロンでOKな素材のものにする、ハンカチはタオル地のものにするなど、できるだけ手間をかけない工夫をすればいいんです。

●新常識5:「片づけなさい」は言わない

いきなり「片づけなさい」と言われても、子どもには伝わりません。しまうのか分けるのかそろえるのか、面倒でもわかりやすい言葉を意識して。声をかけるなら、目的や収納場所をしっかり伝えてあげましょう。

【声かけ例】
「元あった場所に戻して」
「要らないものを分けて」
「きれいにそろえて」

●新常識6:文具や服のストックは買わない

服のストックのイラストストックがあると扱いが雑になるので、欲しいと言われるまで買わなくてOK。「なくて困った」という経験をすることは、子どもの成長にはとっても大事。ものを大切にする気持ちが芽生え、片づけも自然とできるようになります。

●新常識7:学校で使うものは管理しない

文房具のイラスト体操着や書道セットなどは、小学校低学年のうちは見守っても高学年になったら管理をまかせて。学校に持っていくのを忘れて反省をすることも、子どもの成長になります。

●新常識8:家族の持ちものは勝手に捨てない

本、CD、サインボール、オモチャのイラストガラクタに見えても本人にとっては大事なものの場合も。善意で片づけてあげたつもりが、思わぬケンカに発展することもあります。処分をするなら必ず本人に確認をしましょう。

<イラスト/浅妻健司 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【伊藤寛子さん】

小学校教諭として31年間勤務後、整理収納アドバイザー、収育士に。「ゆうゆう素敵工房」を主宰し、収納王子コジマジックのアシスタントとしても活躍。「片づけ大賞2018」ではグランプリを受賞