家具の位置を変えるだけで部屋が激変!あか抜けルールとは?
2019.02.14

すてきなインテリアに憧れていて、今の部屋に満足していないけれどあきらめている、なんて人はいませんか?

「センスやお金がない。賃貸だから、子どもがいるから、ものが多いから…。そんな場合でも、大きな買いたしなどせずに、今あるものの配置などを変えるだけであか抜けた部屋をつくることができます」

そう語るのは、フリーランスのインテリアコーディネーター荒井詩万さん。今まで150件以上の個人邸コーディネートを手がけ、4000人以上にお部屋づくりのノウハウを伝えてきた経験をもとに、書籍も発売しています。
実例をもとに、詳しく教えていただきました。

あか抜けた部屋
「同じものを3つ飾る」など、インテリアをおしゃれに見せるルールがあります

インテリアのビフォーとアフターを比較!ポイントは「対角線」と「見せ場をつくる」こと

高い家具や雑貨がなければおしゃれな部屋をつくれない! というのは間違いです。
下記の「部屋があか抜けるルール」でどんな部屋でも、なにも買いたさずに、すてきなお部屋に変身します。

<部屋があか抜けるルール>

・対角線になにを置くかですべてが決まる
・1か所に目線を集めて見せ場をつくる
・背の高い家具を手前にすると、広くなる
・130~150センチの観葉植物がおしゃれ
・クッションなど、同じジャンルのものを3つ並べる
・三角形の法則を使う
・本棚のどこか1か所に抜けをつくる

この法則をもとに、4つの部屋を改造してみました。

オモチャを捨てなくてもすっきり!ポイントは対角線

・高木さん宅(夫、妻、娘6歳、息子4歳の4人家族)

【Before】

Beforeリビングは、部屋の対角線がごちゃごちゃしていました。

【After】

カゴや植物部屋の対角線上にカゴや植物といったリラックスアイテムをもってきて、印象を変えました。ラグの向きを横から縦に変えて広さを演出。

【Before】

子どものオモチャ子どものオモチャが見えていてごちゃごちゃしていたコーナー。

【After】

オモチャは対角線の反対側になる死角に移動オモチャは対角線の反対側になる死角に移動。ソファを置き、壁には子どもの絵を飾り、見せ場をつくりました。数枚の絵は中央のラインをそろえると、バランスよく飾れます。

●改造のポイント

・部屋の印象は部屋の対角になにを置くかで決まる!

対角上に目線を遮る仕切りがあったのでそれを移動させ、対角線上には観葉植物を置いたり絵を飾りました。
ごちゃごちゃした印象になるオモチャは死角へ移動すると、すっきりと見えます。

・同じものを3つ置くだけでいい

観葉植物がバラバラに飾られていたので3つ並べて飾ると、トン・トン・トンとリズムが生まれます。1つだとポツンとさみしく、2つだとシンメトリーで整いすぎな印象になるので、3つがちょうどいいのです。

・不ぞろいでも1本ラインを決めると一瞬で整う

絵やポスターを飾るときは、サイズがバラバラな場合でも上下どちらかのラインにそろえるとキマります。子どもが描いた絵などはフレームに入れると一気に高級感が。

<高木さんの感想>

「ラグの向きを変えたり、対角上に観葉植物を置くだけで、部屋が広い印象になり驚きました。ごちゃつきがちだった色のきついオモチャは見えない収納、木目がキレイなものは見せる収納、というアドバイスも参考になりました」

楽器が目立つ!圧迫感のあるワンルームが広々変身

・石川さん宅(35歳 ひとり暮らし)

【Before】

部屋が狭く見えてしまいます部屋でテレビがいちばん目立つ印象に。また、左に高い棚がありますが、奥に高い棚があると、部屋が狭く見えてしまいます。

【After】

すっきり広く見えますテレビを死角の位置に移動。高い棚を手前にし、家具も壁一列に並べることで部屋に余白ができて、すっきり広く見えます。

【Before】

閉鎖的な印象に部屋に入ると楽器がドーン。ソファの背が見えているため閉鎖的な印象に。

【After】

ライトは壁に向けると広く見えますライトは壁に向けると広く見えます。主役アイテム(楽器)は対角線上に。
部屋に入ってソファが見えるとリラックス感アップ。

●改造のポイント

・背の低い家具を奥にすると錯覚で広く見える

いちばん奥にあった背の高い家具を手前に移動し、奥に低い家具を置くことで目線が邪魔されないので、部屋が広く感じる。

・照明をプラス

1部屋に照明は1つだけではなく、複数置くと陰影が出て立体感が生まれる。使っていなかったフロアライトで壁を照らしたり、棚の高いところにあったアロマランプを床に置いたりすることで、光の奥行き感と大人の雰囲気を演出。

・入り口からテレビが見えないようにする

テレビは電源が入っていないと、ただの黒い塊。対角線上に置くと、部屋の雰囲気が無機質になってしまう。部屋のいちばん目立つ場所にテレビが置いてあったので、死角に移動させ、持て余すように置かれていた楽器のベースをあえて目立つ場所に置き、主役感をもたせました。

<石川さんの感想>

「一人暮らしのワンルームで、長いこと使っていた家具なのに、こんなにおしゃれになるとは思いませんでした。配置を変えたおかげで掃除もしやすくなり、暮らしやすくなりました」

家具の場所を変えるだけで、女性の部屋らしいワンルームが完成

・南澤さん宅(ひとり暮らし)

【Before】

大きいベッドが部屋の主役に入ってすぐ目に入る大きいベッドが部屋の主役になってしまっています。

【After】

空間を広く活用ベッドヘッド(ベッドの頭側)を壁につけ、空間を広く活用。

【Before】

女性の部屋らしさがあまりありませんでしたただ家具を並べただけで、女性の部屋らしさがあまりありませんでした。

【After】

フロアライトをコーナーに入り口から対角線上にポイント(デスク)を置くことで、部屋の印象がガラッと変わります。フロアライトをコーナーに置くと、部屋に立体感が出て広さを演出できます。

●改造のポイント

・部屋の印象は部屋の対角になにを置くかで決まる!

入ってすぐに目につく大きなベッドが、部屋全体の雰囲気を「夜っぽい感じ」にして、重い印象になってしまっていました。
対角線上に写真や雑貨を飾り、まずそこに目が行くようにします。

・ベッドルームは、ホテルの部屋を参考に

多くのホテルでは、ベッドヘッドが壁側にくるように配置されています。
なぜなら頭を窓側にすると、窓からの冷気で冷えたり、朝の光がまぶしかったりして熟睡できないから。窓側に置いてあったベッドを壁側につけると、空間も広くなりました。

<南澤さんの感想>

「今まではどこで食事をするか、どこでテレビを観るかなど定まっていなく落ち着かなかったのですが、改造してもらってからは定位置が決まり、悩むストレスが減って落ち着きました。部屋の印象も、既存の小物を目立たせることで女の子らしくなりました」

棚のごちゃごちゃ感を見せず、ソファでリラックスムードに

・津川さん宅(夫、妻、娘10歳の3人暮らし)

【Before】

テレビが主役にテレビが主役に。無機質かつ部屋が狭く見えています。
また入り口と対角線上に棚があるのでものが丸見え。ごちゃごちゃした印象に。

【After】

ごちゃごちゃが見えずすっきり棚の位置を入り口の死角にすると、ごちゃごちゃが見えずすっきり。小物は「高」「中」「低」の三角のルールで飾ると、センスよく見えます。

【Before】

ソファが物置化せっかく置いたソファが物置化し、活用しきれていません。

【After】

テレビを死角にテレビを死角に。ソファの位置を変え、リラックスした雰囲気に。また、入り口と対角線上に絵を飾って見せ場をつくりました。

●改造のポイント

・ディスプレイは三角形の法則で

小物をセンスよく飾るルールは、三角形を意識すること。
背の「高い、中くらい、低い」アイテムを3つ選び、この3つが三角形になるように置くこと。同じ高さで並べるとのっぺりとしてしまいます。
棚の上にごちゃごちゃと並べられていた雑貨を見せるものと収納するものに分け、三角形の法則でディスプレイしました。

・ソファにふんわりと“布”をかける

リビングで大きい面積を占めるソファには布をかけると、それだけでおしゃれな雰囲気になり、汚れ防止に。
ポイントは布をぴちっとさせずに、ふんわりと全体にかけること。ちょっとシワがあったほうがこなれた感じになります。
物置き化していたソファを目立つ場所に移動させ、余っていた布をかけてクッションを置き、リラックススペースをつくりました。

<津川さんの感想>

「賃貸、狭い、ものが多い、家族がいるし…の理由であきらめていましたが、買いたしゼロで部屋の雰囲気がガラッと変わり、家族全員が過ごしやすい空間になりました。ルールを覚えれば自分でもアレンジがしやすそうです」

荒井さんの部屋改造テクニックは、書籍でも詳しく解説しています。こちらもぜひチェックを。

●教えてくれた人
【荒井詩万さん】

150件以上の個人邸コーディネートを手掛け、4000人以上にお部屋づくりのノウハウを伝えてきたフリーランスのインテリアコーディネーター。著書に『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』(サンクチュアリ出版)

<取材・文/福村美由紀>

今あるもので「あか抜けた」部屋になる。


何も買わずに勝手に部屋があか抜ける! どんな部屋でもあてはまる黄金ルール教えます。