捨てすぎて後悔!「少ない服で着まわし」の落とし穴
2018.11.12

少数精鋭のワードローブをうまく組み合わせたり、毎日のコーディネートを「制服化」して本当に似合うものだけ身につけたり…。収納から始まった「ミニマル」の潮流は、ファッションにまで影響しています。

しかし、テレビや雑誌で効率よく暮らしを回すための工夫を発信している整えアドバイザー・阪口ゆうこさんは、「減らすことだけにこだわるのは危険」と言います。

阪口さんも、クローゼットの効率化を徹底するあまり、装う楽しみが感じられず、ものたりない思いをしたことがあったそう。
自身の経験をふまえて、ミニマルクローゼットにありがちな落とし穴を語ってもらいました。

ミニマリストがたどり着いた結論。少ない服=おしゃれとは限らない

クローゼット
試行錯誤を経てたどり着いた阪口さん宅のクローゼット
最近は、「少ない服で着回しするのがトレンド!」「少数精鋭でおしゃれさん!」なんてキャッチフレーズをいろんなところで見かけます。

でも、数が少ない=おしゃれかどうかって、冷静に考えるまでもなく別問題。私自身もミニマリストで、もっている服の数は少ないですが、おしゃれかどうかというと…。

人の服装に文句をつけられる立場ではないですが、そもそも「〇着で着回してます!」と、数だけにこだわることは、クローゼットはミニマルになっても、おしゃれにはつながらないんじゃないかと感じます。

数にこだわること、これがまず、ミニマルクローゼットの落とし穴その1です。

●数にこだわる落とし穴、色にこだわる落とし穴

洋服洋服の数を減らすとなにが起きるか。洋服の色は、当然少なくなります。

なぜなら、原色だらけのカラフルなトップスを5着もっていて、ボトムスも同じくカラフル原色の5着だったら…。いうまでもなく、着まわしは偏ります。
でもトップスがカラフルな5着でも、ボトムスが、白、黒、グレーだったら、十分やっていけそうな気がしませんか。

大事なのは数よりも組み合わせ。白、黒、グレーや茶系統、ネイビーなど、どんなものとも合って自分に似合う定番色を決めておくことが重要なんです。

だったら、洋服は、白、黒、グレーだけで統一してしまえ…と思ってしまいますが、じつはこれが落とし穴その2。

●白、黒、グレーだけのクローゼットは、ときめきがなかった

白、黒、グレーだけのクローゼットは、ときめきがなかったトップスもボトムスも白黒グレーの定番色があれば、どれとでもなんとなく合います。
「それなら、上下どれを組み合わせても問題ないように、トップスもボトムスも全部、白、黒、グレーでそろえちゃえ!」…これは実際に私がかつて実践していたことです。

その結果、どうなったかというと、クローゼットがつまらないものに。
確かに効率的で、考える時間も工夫もいらなくなりましたが、おしゃれをするのが全然楽しくなってしまいました。

生活の基礎である「衣食住」のなかでも、最初にくる「衣」。実用品であるのと同時に、心に潤いやときめきを与えてくれるものでもあります。
数が少ない=おしゃれ、なわけではありません。洋服が好きなら、好きな数をもてばいいのです。

●服選びを楽しむために効果てきめんだった「黒断ち」

白黒グレーのクローゼットに楽しみを見出せなくなったので、最近は、あえて「黒断ち」という策を取り入れています。
今までは着まわし効率を考えて手に取らなかった鮮やかな色の服が、じつは顔映りがよかったなどの発見もあって、洋服を買うのが楽しくなりました。

はやりのミニマルなクローゼット。「効率がよくなる」メリットは確かにありますが、「楽しい」とは少し違います。
数にばかりこだわらず、いつも着てみたい服がたくさんある、そんなふうに装うことを楽しめる人が、本当の意味のおしゃれさんなのではないでしょうか。

●教えてくれた人
【阪口ゆうこさん】

整えアドバイザー。夫、中学生の長男、小学生の長女の4人暮らし。自宅セミナーで収納や時短家事など暮らしをスムーズに回す工夫をレクチャーする。著書に『家族がいちばん。だからきちんと選べる。きちんと使える。ゆるミニマルのススメ』(日本文芸社刊)がある。月間200万PVのブログ「HOME by REFRESHERS」を更新中

家族がいちばん。だから、きちんと選べる。きちんと使える。ゆるミニマルのススメ


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