意外と知らない!?つっぱり棒の正しい選び方&取りつけ方
ESSE編集部
2019.05.07
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家じゅうの隙間を便利な収納スペースに、殺風景な室内におしゃれなインテリアコーナーをつくったりと、いろいろ使えるつっぱり棒。
最近ではサイズや種類も豊富なので、逆にどれを選んでいいか悩んでしまうほど…。

「つっぱり棒の種類は『バネ式』と『ジャッキ式』の2つ。用途によって使い分けると、落下の心配もなく安全に使えます」と話すのは、整理収納アドバイザーでもあるつっぱり棒博士・竹内香予子さん。
それぞれの特徴や正しい取りつけ方法を教えてもらいました。

竹内さん
あらゆるつっぱり棒を知り尽くしているという竹内さん

100円ショップでも手に入る手軽さが人気! 「バネ式」の基本をマスター

バネ式のつっぱり棒はパイプに内蔵されたバネを圧縮し、壁面に対する反発力で固定します。100円ショップのものはこのタイプがほとんどで、圧着力や耐荷重(かけられる重さのこと。パッケージなどに表記)は弱いものの、手軽に取りつけられます。

・中がバネだからつけ外しが簡単

バネ式のつっぱり棒バネを押しつける反発力を利用してつけるので、ネジやクギなどがいらず固定がラク。

バネを押しつける反発力を利用してつける正しく設置することで壁にしっかりと力がかかり、落下しにくくなります。

・短いサイズもあり狭い場所もつっぱれる

長さもさまざまシンプルな構造のバネ式は、13cmから3m近いものまで長さもさまざま。短いものは家具が置けない狭い隙間や引き出しの中にも使え、スペースを有効活用できます。

・細いものが多くデザインが多彩

パイプにネジなどの凹凸がなく、スリムでフラット。部屋の中で目立たず、すっきりと使えます。種類が多いので、サイズ、色、質感、柄など、好みのタイプを選べるのもポイント。

・軽いものをかけるのに向いている

軽いものをかけるのにおすすめシンプルな構造上、重いものの収納には向かず、薄い布や小物など軽いものをかけるのにおすすめ。複数本使ってものをのせる場合は、耐荷重が大きめのものを使用すると安心。

・キャップがコンパクトだから目立たない

先端についているキャップ先端についているキャップは、ずれ落ち防止に必要なもの。バネ式はパイプが細いためキャップも小さく、見た目がスマートです。

●バネ式の正しいつけ方

1:取りつける前に長さを調整しておく

取りつける前に長さを調整しておく細い方のパイプを回して、取りつけ幅より約1cm長めに伸ばしておきます。

2:内部のバネを圧縮して取りつける

内部のバネを圧縮して取りつける伸ばした方の細パイプを壁面に当て、押し縮めながら反対側を上げて水平に取りつけます。外すときも同様に押し縮めます。

NG:伸ばしながらの取りつけは危険!

伸ばしながらの取りつけは危険パイプを回して伸ばしながら壁面につっぱろうとすると、バネの反発力を十分発揮できず圧着力が低下。バネが破損する危険もあります。

重いものの収納もおまかせ!「ジャッキ式」の基本をマスター

ジャッキ式の取りつけは、パイプを伸ばしてネジで固定してから、端のグリップを回して壁に圧着させます。バネ式より高価ですが、つっぱる力が強力で落ちにくいので、耐荷重を重視したい収納向き。

・グリップを回してしっかりと圧着できる

グリップ式のネジを回して圧着させる方式グリップ式のネジを回して圧着させる方式なので、しっかりと固定できます。グリップの根元部分のパイプに印字してあるガイドラインに従ってグリップを回し、取りつけます。

・長さ固定ネジがあるからずれにくい

長さ固定ネジがある外側のパイプについている固定ネジを、中のパイプにしっかり貫通させて締めると、完全に固定されてずれません。

固定ネジは先端が木ネジのようにとがっている固定ネジは先端が木ネジのようにとがっています。

・パイプが太いのでたわみにくい

ジャッキ式写真右がジャッキ式。太いものは直径3cmほどあり、バネ式に比べ存在感がありますが強度は万全。最長サイズのポールを目いっぱい伸ばしてもたわまず、落ちにくいのがメリットです。

・キャップの面積が広いから落ちにくい

キャップの面積が広いから落ちにくい壁に接している面積が大きければ大きいほど、摩擦の力で圧着力が高まり落ちにくくなります。

キャップの形も長方形で面積があるキャップの形も長方形で面積があるので、強力につっぱれます。

・耐荷重が大きく棚タイプもある

棚タイプもある耐荷重がしっかりとあるジャッキ式の技術を取り入れたのが、つっぱり棚。奥行幅や長さのバリエーションも豊富で、両壁面があれば手軽に棚をつくることができます。

●ジャッキ式の正しいつけ方

1:つっぱる面までパイプを引き出す

つっぱる面までパイプを引き出す長さ調整用のグリップがスタート線まで戻してあることを確認し、固定ネジを緩めて、取りつける幅いっぱいに中パイプを引き出します。

2:ネジを締めパイプを固定

ネジを締めパイプを固定片手でパイプを支えながら、固定ネジを根元までしっかり締める。ネジは中のパイプまで完全に貫通させないとずれるので、しっかりと。

3:グリップを回しつっぱる

グリップを回しつっぱるパイプ全体が回らないように片手で支えながら、グリップを「つっぱる」矢印の方向に回して伸ばし、壁にぴったりと圧着させます。

ここだけ抑えれば失敗なし! つっぱる前の3つの準備

これ、便利そう! と買ってきたつっぱり棒が、いざ取りつけてみると、サイズ違いだったり、思っていたものがかけられなかったり…。
そんな失敗をしないためには、3つの準備が必須です。

●1:取りつけたい場所の幅を測る

取りつけたい場所の幅を測るつっぱり棒は必ず取りつける場所の幅を測ってから選んで。伸縮する長さによって耐荷重が変わり、伸ばすほどに耐荷重が小さくなるのもポイント。
たとえば、幅90cmの場所なら50~100cmよりも80~150cmを選ぶ方が、より重いものに対応できます。

●2:かけるものの重さを見積もる

かけるものの重さを見積もるかけるものの重さによって、つっぱり棒の適正な伸縮幅や太さも違ってきます。先に総重量をざっくり計算しておきましょう。
とくに衣類は想像以上に重く、何着もかけるならパイプの太いジャッキ式を選ぶのが無難。上の図を参考に、目安を知っておくと便利です。

●3:取りつける場所の高さを測る

取りつける場所の高さを測る壁面との摩擦で固定するので、斜めにずれたまま取りつけると、摩擦力が低下して落下の原因に。
床から設置したい場所までの高さを、左右きちんとメジャーで測り、マスキングテープなどで印をつけておきましょう。

まずは、なにをかけたいか? どこに取りつけたいか? を念入りに計画。
適材適所のつっぱり棒をセレクトして、家じゅうを便利につっぱりましょう。

●教えてくれた人
【竹内香予子さん】

つっぱり棒博士。つっぱり棒の業界トップシェアを誇る収納用品メーカー、平安伸銅工業の三代目社長。「突っ張り棒の専門サイト」でつっぱり棒の基礎知識や活用術を紹介している。最新著書『魔法のつっぱり棒でお部屋が変わる(別冊エッセ)』(扶桑社刊)では、つっぱり棒150本を駆使した自宅も公開している。ツイッターのアカウントは@takeuchi_kayoko

<撮影/林紘輝 イラスト/中村久美 取材・文/ESSE編集部>

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