デッドスペースを有効活用できると、今や収納に欠かせないつっぱり棒。最近は、サイズや耐荷重のバリエーションも多彩になり、その利便性が再注目されています。
そのまま使うと白くてテカテカしていて、ちょっとかっこ悪いイメージのつっぱり棒ですが、ひと手間加えることで見違えるほどおしゃれに使えるのだそう。
フォトスタイリストでインテリアやDIYに詳しい貝賀あゆみさんに、その方法を教えてもらいました。

つっぱり棒は、使う前にマスキングテープでひと工夫するとおしゃれに
「白いつっぱり棒にマスキングテープをはって見栄えよくしてから使います。そうすれば、インテリアにも映えるんです」と、貝賀さん。
つっぱり棒を目につく場所で使う場合は、黒や花柄などのマスキングテープをはってから使うのがポイント。ほんのひと手間で、これがあのつっぱり棒!? と驚くことうけあいの、スタイリッシュなアイテムに変身。
「おすすめは、黒のマスキングテープ。アイアン風に見えて、マットな質感が高級感を演出してくれます」
【マスキングテープの上手なはり方】
パイプに沿って横にはっていき、端を少し重ねながら全面にはる。手前の面だけでもOK。
両サイドのキャップ部分が隠れるようにくるっと巻きつける。ここも、前面だけでも大丈夫。
キャップの接触面が柱などからはみ出している場合は、その面にもマステをはる。
完成。白い壁に渡すと、黒いアイアン調のポールがいいアクセントに。
つっぱり棒でスタイリッシュなインテリアを演出!
マステつきつっぱり棒を使って、インテリアをスタイリッシュに格上げするアイデアを教えていただきました。
●リビングの壁にグリーンと掃除グッズを一緒に飾る
黒いマステをはったつっぱり棒にグリーンを飾れば、こなれたインテリアが完成。おしゃれなハタキもさり気なくかけ、サッと手に取りやすくしています。
「白いS字フックでコントラストをつけ、グリーンが映えるようにつるしました」
●ヒモやクリップを組み合わせてポストカードをディスプレー
ワークスペースの一角も、黒くはったつっぱり棒で簡単ディスプレーコーナーに変身。黒いヒモにゴールドのダブルクリップを通して結びつけ、お気に入りのカードをはさむだけです。
「ヒモとクリップも、ダイソーで買ったものです」
●飾りと収納を兼ねた、マステホルダーが完成
つっぱり棒にマステを通せば使いやすいホルダーに。
「見た目もかわいいので、飾りと収納を兼ねています。デスクの横に設置すれば、いつでもこのまま使えて、便利ですよ」
●キッチンの壁につっぱって壁面ラックを増設
キッチンの棚の上が殺風景だったので、飾りながら収納力を上げたいと考えて、つっぱり棒を取り入れました。
「狭いキッチンに棚を増やすことなく、収納力が上がって大満足です。カゴにはパンやお菓子を、布バッグにはレジ袋を入れています」
●動線のいい場所に犬グッズ置き場をつくる
クローゼット脇の狭い壁と、前に置いた棚との間につっぱり棒を取りつけ、犬のお散歩グッズをかけています。
「ここなら、自分の身支度をしながらお散歩の準備もできて便利なんです」
●電球を引っかけてスポットライトに
リビングに置いたチェストの上は、グリーンや絵を飾るスペース。
「その上の壁に、黒いマステをはったつっぱり棒をつけて電球を引っかけたら、空間がグンと引き締まりました」
●収納力抜群の子供服ラックを増設
和室の床の間につっぱり棒を渡して、子ども用クローゼットとして使う斬新なアイデアも!
「つっぱり棒に、娘が喜ぶ花柄などのピンク系のマステをはりました。奥のバッグかけは低めにして、空間をムダなく使っています」
●教えてくれた人
【貝賀あゆみさん】
日本フォトスタイリングアソシエーション認定1級フォトスタイリスト。暮らしを楽しむアイデアや暮らしのヒントをブログ「暮らしの小さなアイデア帳」で日々発信している
<撮影/難波雄史 取材・文/ESSE編集部>