見栄えだけの「自己満収納」に警鐘!使いやすさ決める3つのポイントとは?
2018.04.18
白で統一された収納グッズや、ラベリング、カゴ収納、布の目隠し…SNS映えするようなインテリアは、おしゃれで気分がアガります。

しかしそんなフォトジェニックなインテリアに警鐘を鳴らす人も。
「おしゃれなインテリアのつもりが家族にとっては使いにくい…。そんなひとりよがりな失敗収納が最近増えています」と指摘するのは、テレビや雑誌で効率的な家事や収納の工夫を説く、整えアドバイザーの阪口ゆうこさん。

「かつては私も、家族の使いやすさを無視した収納方法を強いていたことが。結果、自分も家族もストレスがたまって大失敗でした」という阪口さん。ESSE編集部に、NG収納例を教えてくれました。さらに、だれにとっても使いやすい収納グッズの紹介も。

その収納、家族にも使いやすい?本末転倒な失敗収納3例

白いケースにラベリング世は、おしゃれ収納戦国時代。SNSには「私の収納方法を見て!」と言わんばかりの、見栄えのいいフォトジェニック収納があふれています。

しかし、収納方法について自分のこだわりを家族に強いて、ついて来られない夫や子どもにイライラしていませんか? それは当たり前。家族といえど違う人間、みんながみんな、同じ収納が心地いいわけではないのです。

私もひとりよがりな収納でたくさんの失敗を重ねてきました。家族が使いこなせなかった、NG収納をご紹介します。あなたのお宅は大丈夫ですか?

●NG例1:統一感100点満点!白いケースにラベリング

棚にズラッと並んだイケアや100均の白いケース、統一感があって美しいですよね。なにが入っているか分かるように、ラベルシールをペタリ。整然と並んだ姿には興奮すら覚えてしまいます。

でも、その途端に家族から起こる「あれがない」「これがない」という訴え。「ラベルに中に入ってるもの書いてはってるでしょ! ちゃんと読んでよ」なんて言ったことありませんか?

ものの認識方法には個人差があって、ラベルシールなどの文字で識別する人、場所で覚えている人、色で判断している人…と、どんな収納法が「わかりやすい」と感じるかは千差万別。ラベルを読むのが苦手な人もいるんです。

中身が見えない方がすてきで、ラクだと感じていても、一緒に住む家族はどうでしょう? 中身の見えないケースに小さいラベルをはるよりも、クリアケースに入れてくれたらひと目でわかるのに…なんて思っているかも!

どれだけおしゃれに収納していても、家族みんなが出し入れできないと、お互いストレスがたまる原因に。

●NG例2:フォトジェニックなナチュラルカゴスタイル

ナチュラルインテリアの代表格のカゴ収納は、見た目もさわやか。SNSにアップすれば「いいね!」が止まりません。

しかし、カゴは大きさや見た目だけで選ぶと、使いにくいことも。なんといっても、植物を編んでつくっているわけで、編み目のホコリの取りにくさなど、メンテナンスの手間は覚悟が必要です。中に入れるものが引っかかることもあるので、なんでも放り込むわけにもいかず、出し入れも慎重さが必要に。

家族にとっては、見た目がどれだけおしゃれでも、しまうのがおっくうになって、使いにくい収納ととらえられてしまいます。

●NG例3:目隠しして生活感をすっきり消去!

オープンタイプの収納グッズの場合、中身が見えてしまうのがいやだからと、おしゃれな手ぬぐいやレースを被せて目隠しする…なんてワザもよく見かけます。

でも家族には、目隠しなんてどうでもよかったりするので、目的のものを出し入れしたら、手ぬぐいはポイしたまま。もしくは、くしゃくしゃになってケースの底に。私はそれを見て憤慨…。

「なんかさぁ、母さんがまた手ぬぐいをかけろって怒ってる」と、家族はポカーンとしているのが、わが家の日常茶飯事でした。

本当に、家族はそんなことどうでもいいのです。あるとき、自分が勝手に決めたルールを家族が守ってくれないことに怒っている、そんな自分を客観視してやめました。

そしてやめてみたら、確かに目隠しなんてどうでもよかった…。
ひと手間がないだけで、こんなにラクだなんて。手ぬぐいが自分にもストレスだったことを、やめてみて初めて知りました。

失敗してわかった!だれにでも使いやすい収納の黄金ポイント

収納のポイントでは、どんな収納ならいいのでしょうか。
もちろん絶対的な正解はありません。でも、収納グッズ・方法に関してはこの3点さえ押さえておけば、多くの人にとって片づけやすいと感じられるはず。

●重要なのはこの3つのポイントだった!

私が数々の収納の失敗を経て編み出した「家族全員が使いやすい収納のポイント」がこちらです。

(1)中身が見える
(2)浅い
(3)奥行きがない

ポリプロピレンメイクボックスわが家では、無印良品の「ポリプロピレンメイクボックス」シリーズが大活躍。同じシリーズの高さ違いや、同じ素材の収納ケースもサイズ違いでいろいろあるので、細かいものの収納にも最適です。「あれどこ?」と家族のだれからも聞かれず、出したものを元どおりの場所に戻してくれるという奇跡が、ここ何年も継続中。

もちろん100均やホームセンターなどでも、上記の3ポイントに合致するものは見つかるはずです。

おしゃれも見た目も重要ですが、やはり出し入れすることや、中身を活用するということにポイントをおかなければ、収納の意味はないと思うのです。いくらおしゃれに暮らしていても、家族がついて来られなくてイライラしてるのなら、暮らしやすいとは言えませんよね。

皆さんも、ひとりよがりな「自己満」収納になっていないか、見直してみてはいかがでしょうか?

●教えてくれた人
【阪口ゆうこさん】

整えアドバイザー。夫、小学生の長男、長女の4人暮らし。自宅セミナーで収納や時短家事など暮らしをスムーズに回す工夫をレクチャーする。著書に『家族がいちばん。だからきちんと選べる。きちんと使える。ゆるミニマルのススメ』(日本文芸社刊)がある。月間200万PVのブログ「HOME by REFRESHERS」を更新中

家族がいちばん。だから、きちんと選べる。きちんと使える。ゆるミニマルのススメ

Livedoorの公式トップブロガーで、収納や片づけをテーマに活躍中の「阪口流シンプルライフ」をご紹介