災害時にも応用できる冷凍テクニックを使って、いつもの食事づくりを時短
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2018.01.25
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災害などで、ライフラインが止まってしまったときの備えはできていますか? 非常食などをせっかく準備しているにもかかわらず、押し入れの奥に追いやったまま忘れてしまい、いざというときに使えなかったら意味はありません。「日々の暮らしのなかに自然に取り入れてこそ、いざというときに役立てることができるのです」と言うのは、「暮らしの最適化」のプロフェッショナルであるライフオーガナイザーの佐藤美香さん。今回は、もしものときにも役立つ調理方法を教えていただきました。

食事

冷凍保存はポリ袋で。それだけで、もしものときに役立ちます

今回教わるのは、ストックをつくりながら非常時にも役立てられる冷凍テクです。ポイントとなるのは、ポリ袋の使い方。「非常時だけではなく、日々の食事づくりの時短にもひと役買いますよ」。なお、ポリ袋は耐熱タイプのものをご使用ください。

●週末にまとめて下ごしらえを

日々の食事の買い物は、週末にまとめ買いをしている佐藤さん。
「週末にまとめて買い物をして一気に下ごしらえし、平日に少しでもラクできるようにしています。下ごしらえしたものは、すぐに使うものは冷蔵室や野菜室に入れ、それ以外のものを冷凍庫に入れています」

冷凍庫に入れるときのポイントは、「子どもだけでも、すぐに食べることができるか」「忙しいときや疲れたときでも、さっと火をとおせば食べられるか」の2つ。このときにほんの少し工夫するだけで、もしもの備えにもなるのです。

●下ごしらえしたものは袋に入れて冷凍

下ごしらえしたものは袋に入れて冷凍「下ごしらえしたものは、100均でも手に入る高密度ポリエチレン袋に入れてから、在庫管理がしやすいように同じ保存容器に入れています」と佐藤さん。直接保存容器に入れず、袋に入れるメリットは3つあるそうです。

1.その後の調理がラクになる
2.汁などが漏れて庫内を汚す心配がなく、保存容器も毎回洗わないですむ
3.もしものときにも役立てることができる

1と2の理由は、想像がつきますが、3のもしものときに役立つとワケとは? 佐藤さんがよくつくるという定番の冷凍食材を例に、その理由をご説明します。

●水をムダにしない!カセットコンロと鍋と水でできる簡単調理

水をムダにしない!カセットコンロと鍋と水でできる簡単調理写真は、パプリカ(赤・黄)とタマネギ、ピーマン、ベーコンを切ったもの。

「このパプリカセットを冷凍しておけば、災害時でも、とっても簡単にリゾットとスープがつくれるんです」

リゾット用のポリ袋には、お米、水、ピザ用チーズ、コンソメキューブを加えます。スープ用のポリ袋には、コンソメキューブ、シチューの素、水を加えます。あとは、材料の入った袋をクルクルとしぼり、先を結んで約40分湯せんにかけるだけ。

先を結んで約40分湯せんにかけるだけ「同じ材料を使い、1つの鍋でリゾットとスープがつくれます。この調理方法は「パッククッキング(ポリ袋調理法)」というもので、災害時にガスや電気が使えなくなっても、カセットコンロと鍋と水があれば調理することができるんです。湯せんした水は繰り返し使えるので、災害時に貴重な水をムダにせず使うことができます。また、器の上に袋を広げて食べれば器を汚さずにすみ、洗い物を出すこともありません」。
器の上に袋を広げて食べれば器を汚さずにすむ「日頃からこんな調理方法がある、こうやって食べることができると知っておけば、いざというときに役立てることができます。いつもの食べ慣れたものが食べられること、温かいものが食べられることが、つらいときに元気をくれるかもしれません」。
いつもの食事づくりや下ごしらえにも、もしもの備えを意識してみてはいかがですか? 毎日食べながらストックを補充していると、普段の食事づくりが格段にラクになるだけではなく、「冷凍庫に常に非常食が入っている」という安心感を得ることができて一挙両得です。

●教えてくれた人
【佐藤美香さん】

夫と長女(中2)、二女(小5)、三女(1歳)の5人家族。整理収納アドバイザー、ライフオーガナイザー、リユースマスターの資格を生かしてイベントや講座などを行っている。ブログ「愛家」を更新中

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