食べ物など色素が強いシミは「魔法水」で落とす
さあ、さっそく魔法水をつくってシミを落としてみましょう! 今回チャレンジするのは食べ物など色素が強いシミです。
効果のあるもの:しょうゆ、ソース、ケチャップ、カレー、コーヒー、紅茶、緑茶、牛乳、赤ワイン、ビール、草の汁、尿、血液、白カビ、緑カビ
液体の酸素系漂白剤と重曹、食器用中性洗剤の3つを混ぜてつくります。
・食器用中性洗剤
・重曹
・液体の酸素系漂白剤
かき混ぜすぎると化学反応を起こして効果がなくなってしまうので注意し、つくったら3時間以内に使いきるようにします。
ボウルに液体の酸素系漂白剤小さじ3を入れ、重曹小さじ1を加えます。粉末の酸素系漂白剤は成分が異なるので、必ず液体タイプを使ってください。
食器用中性洗剤を3滴加えます。この割合がいちばん効果があるので、分量を守って。除菌効果のあるタイプは色落ちのおそれがあり、NGです。
歯ブラシの毛の方を使い、軽く混ぜ合わせます。酸素系漂白剤と重曹が化学反応するときにシミを落とすので、混ぜるのは5周程度に。これでシミ抜き2、3回分の量ができます。
食べこぼしの多い子どもの服もきれいに
うっかり服につけてしまうことがもっとも多いのが食べ物のシミです。下洗いしてから洗濯機で洗っても、うっすら色が残るとがっかり…。そんな色素の強いシミに効果的なのが、上でつくり方をご紹介した「魔法水」。色素を壊す働きをする液体の酸素系漂白剤と、漂白効果を高める重曹、シミの再付着を防ぐ界面活性剤を含んだ食器用中性洗剤を混ぜたスペシャル洗剤です。3つの働きの相乗効果で、べっとりついたシミもすっきり。ガンコなシミや油分の多いシミにもひとワザで効果を発揮するので、ぜひ活用してくださいね。
シミの下にくるようにタオルを敷き、歯ブラシに魔法水をつけ、シミの上から軽くたたき込みます。繊維を傷めるので、横にこするのはNG。
タオルに移ったシミと生地が重ならないところまでタオルの位置をずらし、同様に歯ブラシでたたきます。色移りしなくなるまで、繰り返してください。
ブラウスの胸元に垂らしてしまったしょうゆのシミが、魔法水で処理してから洗濯すると、すっかり跡形もなく落ちました!
びっくりするほどシミが落ちる魔法水。シミが取れなくて困っていたら、ぜひ試してみてくださいね!
●教えてくれた人
【横倉靖幸さん】
茨城県で「クリーンショップ ヨコクラ」を経営。シミ抜きをはじめとする衣類のメンテナンス技術に定評がある。家庭で簡単にシミ抜きできる「魔法水」を編み出し、テレビや雑誌などで紹介され、話題に。月半分は全国を巡り、同業者に向けたセミナーを行う。著書に『魔法水でシミが落ちる!』(扶桑社刊)がある。
<撮影/山田耕司 イラスト/二木ちかこ 取材・文/ESSE編集部>
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『魔法水でシミが落ちる!』
「シミ抜きの神様」と呼ばれ、全国から依頼が殺到するクリーニング店が考案した万能シミ抜き剤「魔法水」がついに書籍化! ![]() |