「代用」テクを身につければ、ものは簡単に減らせます
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2017.05.26

 ものの取捨選択は、家事の効率化には不可欠。家にあるのが当たり前と思っているものが、じつは家事の手間を増やしていることも…。

 なんでもそろっているわけではないけれど、不便さは感じない、という絶妙なものの量で暮らしているエッセイストの柳沢小実さんは、ものがなければ、ほかのなにかでなんとかやりくりするそう。ものを増やさないことで、家全体がすっきりし、家事もスムーズになったという柳沢さんの「代用」の極意を取材してきました。

「代用」でものを減らして身軽な部屋に

 余計なものは極力持たないようにしている柳沢さん。好きなものだけに囲まれた生活をしていると、自然と今あるものでやりくりしようという気になるのだとか。

「ないから不便、ではなく、なくても平気、と思えるとすごくラク。結果、ものが減って動きやすく、家事もスムーズに進むんです」

 ソファもゴミ箱も客用食器も持たない生活ですが、なんの支障もないのだそう。常識にとらわれず、身の回りのものを使い回すことでものの量をセーブしています。

●テーブルからものがあふれたらイスを一時置きの台代わりに

自宅での仕事はダイニングテーブルで。「パソコンに資料にと、広げすぎてスペースがなくなることも。そんなときは脇にイスを寄せて一時置き場に」。ものの避難場所にするために、家族の人数分+1脚を、常に配置

●ソファは置かずアウトドア用のチェアでくつろぐ

ソファは置かずアウトドア用のチェアでくつろぐDVD観賞や、友人たちと「家飲み」するときに活躍するのが、アウトドアブランドのチェア。「これがわが家のソファ代わり。登山が趣味の夫のものです。軽くて移動も簡単、座り心地もよく、友人にも好評なんです」

●折りたたみの脚立を作業中の棚として使う

4年ほど前に購入した古い折りたたみ式の脚立は、ときに棚代わりに。「大勢、人を呼んで食事するときは、調理台がふさがってしまわないよう、仕込んでおいた料理のお鍋や、盛りつけ用の食器などを置くのに活用します」

●お客さま用の食器は使い捨てで割りきる

お客さま用の食器は使い捨てで割りきる食器も、本当に使いたいものだけを持つ主義。「出番の少ないお客さま用の食器は持ちません。使い捨ての紙皿を利用すれば収納場所をとらないし、洗う手間もなく気がラクですよ」

●収納用品はあき箱を再利用

収納用品はあき箱を再利用気に入ったあき箱は、捨てずに収納用品に活用。「きれいな色の靴箱は引き出しタイプで、カメラ関係のアイテムを収めるのにちょうどいいサイズ。お菓子のあき箱には文具類をしまっています」

●ピンチハンガーは使わず、タオルかけを愛用

洗濯物を干すときは、タオル干し用のスタンドを愛用。「ロレッツ社の製品でこれは2代目。ピンチハンガーははさむときにクルクル回るので苦手なんです。これは干しやすいし、たたむときの台にもなるので便利」

●直火OKな保存容器なら温め直しも小鍋いらず

野田琺瑯の持ち手つき保存容器は、鍋代わりとしても使用。「汁物の残りをこのまま保存すれば、移し替える手間なく火にかけられます。丸型なのでお玉で汁をすくうときに取りやすいのもポイント」

●ゴミ箱は置かずに必要なときだけ袋をセット

キッチンで出る生ゴミは、シンク扉に引っかけたフックにつるしたレジ袋へ。「同様に、リビングでは必要なときだけイスに紙袋を引っかけてゴミ入れに。ゴミ箱はそれ自体汚れるのも気になるし、使いません」

●おしえてくれた人
【柳沢小実さん】

柳沢小実さん
柳沢小実さん
エッセイスト・整理収納アドバイザー。夫と2人暮らし。住まいは2LDKのマンション。手間をかけずすっきり見せる収納を日々研究中。また、豊かな暮らしにまつわる著書、雑誌への連載など多数。日記や掲載誌情報などを公開しているHP「 ふらりふらり帖」を更新中

<撮影/山川修一>