「掃除前の片づけの面倒さ」が、マメな掃除を邪魔していた、と気づいた整理収納アドバイザーのmocaさんは、「じか置き」をやめ「空中収納」に変えたことで、掃除がラクになったといいます。その様子を取材してきました。
じか置きしない「空中収納」で掃除をぐんとラクに!
mocaさんのお宅で特徴的なのは、ものをじか置きせずに浮かせていること。「いちいちどかしながらの作業が、掃除をおっくうにするんです。私は面倒くさがりなので、棚や引き出しにしまうひと手間もイヤ。よく使うものはつるしたりかけたり、空中収納しています」。
おかげで細かいアイテムが多いキッチン回りや洗面所も、さっとひとふきでピカピカになるそう。「置いてあるものがゼロだと、家族も自然と置きっぱなしをやめるように。思わぬ効果です」。

レンジフードの縁には、調理中によく使うトング類をつるしています。「ダイソーのマグネットフックはフック部分が動くので垂直の取りつけもOK。火から離れず手に取れる位置につるせました」。
調理中によく使う菜箸は複数用意してマグネットつきペン立てに入れ、壁にペタッ。「ツール立てに入れてレンジ台脇に置くと油はねがつきやすいし、ふき掃除も面倒なんです」。
意外に場所をとるペーパータオルは、マグネット式のホルダーで電子レンジのサイドに設置。「白同士だからうまくなじんですっきり見えます。この位置だと使いやすいのもうれしいですね」。
もともとついていた洗剤などを入れる専用バスケットは、掃除が面倒なので撤去。「シンクに引っかけるタイプの洗剤ディスペンサーや、シンプルなスポンジラックに切り替えました」。
「超強力マグネットフックに引っかけています。その上には無印良品のマグネット式ケースを使ってラップ類を収納。隙間の有効活用です」。
洗面所で使う扇風機やドライヤーも空中収納。「扇風機は、前の家で換気扇代わりに使っていた壁かけタイプ。上にあると風の巡りもいいんです」。
洗濯機の両サイドも、マグネット式の小物を使って収納エリアに。「右側のカゴには洗濯用洗剤と洗濯ネット、下に紙オムツ用のポリ袋をセット。左側はゴミ箱と、タオルハンガーにバス用スリッパを引っかけています」。
子どもたちが入浴中に遊ぶオモチャは、水ぎれのよいプラスチックカゴにひとまとめ。「風呂ブタ用のフックに下げておけば、掃除のジャマにならず、乾きやすくて衛生的です」。
洗面台周辺も、いっさいものは置いていません。「水しぶきが飛ぶ場所なので、小物はすべて鏡裏の棚の中へ収めて、ふきやすくしています」。扉の裏のデッドスペースもフックやラックを使って収納場所として活用。
【mocaさん】
整理収納アドバイザー。夫、長男、長女の4人家族。住まいは5LDKの3階一戸建て。著書に『1日5分! お片付けノート』(扶桑社刊)がある
<撮影/山川修一 取材・文/ESSE編集部>
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『1日5分! お片付けノート』
ノートに書くだけで、3週間後には必ず「片付けられる人」になります!書き込むだけでどんどん片付いていく! ![]() |