ニットの帽子や手袋などは、わざわざクリーニング店に出すほどではありませんが、汚れたまましまうのは気になるもの。
ここではクリーニング店会長で、家庭でできるお手入れ術についての著書もある古田武さんに、ニットの帽子と手袋の簡単なお手入れ方法を教わりました。
ニットの帽子と手袋を家でお手入れするコツ
まずは、基本的なニットセーターの手洗い方法はこちら。この基本がわかれば、あとは簡単!
(1)首回りや袖口を石けんで前処理する
(2)お湯に中性洗剤を溶かし30回押し洗いする
(3)お湯を出しながらすすぐ
(4)柔軟剤を加えて毛並みを整える
(5)軽く絞って30秒脱水する
(6)干す前に袖やリブのシワをしっかり伸ばす
(7)平干しネットで乾かす
(8)完全に乾いたらドライヤーをかける
●ニットの帽子の洗い方
「その部分を重点的にケアすると、すっきりします」
・手順(1)のときに皮脂汚れなどを石けんで前処理する
帽子を裏返し、皮脂汚れなどがついた部分を約40℃の湯につけて固形石けんでこする。優しくもみ洗いして、手順(2)からは基本のニットセーターの洗い方と同様です。
・汚れがひどいときは食器洗い用洗剤を使っても
皮脂汚れなどがこびりついていて落ちにくいときは、油汚れに強い食器洗い用洗剤を使うのがおすすめ。固形石けんの代わりに汚れにつけ、優しくもみ洗いを。
●ニットの手袋の洗い方
手袋は、手にはめたまま洗うと効率よく洗えます。
「子どもと一緒に、自分のものは自分で洗うようにすると遊び感覚でできますよ」
すすぎから先は、基本のニットセーターと同様に。
・手順(1)(2)のときに手袋をつけたまま石けんをつけて洗う
<撮影/山川修一 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【古田武さん】
クリーニング店会長。海外での研修を重ね技術を磨き、東京・麻布に『レジュイール』を設立。高級ブランドからの信頼も厚く、百貨店などで講習も行う。著書に『家庭でできる洋服の洗い方とお手入れ』(マイナビ刊)
|
『家庭でできる洋服の洗い方とお手入れ』きばんだ白い服をキレイにする方法、ガンコなシミの落とし方、カシミアの風合いを保つ洗い方、ジャケットの汗ジミのお手入れ、コートやセーターの簡単な毛玉の取り方など、 洋服がよみがえる、本当にきれいになる、洗濯とお手入れのテクニックを紹介。 ![]() |