環境に優しいナチュラル洗剤としてすっかり定着した「クエン酸」。100均ショップなどで手軽に手に入るうえ、水アカやアンモニアなどアルカリ性の汚れに強い酸性素材だから、トイレや浴室の掃除に大活躍します。そのなかでもしつこい汚れの代名詞・トイレと浴室の鏡のお手入れ法を、掃除のプロ・高橋敬子さんに聞きました。
※「クエン酸スプレー」の作り方:水200mlに、大さじ1を目安に溶かして作ります

水アカ汚れから消臭まで「クエン酸」ならナチュラルにすっきり解決
<クエン酸を使ったトイレの掃除>
家庭トイレのイヤなにおいの原因は「尿の飛び散り」。飛び散る範囲は、男性の場合、半径50cm以上。つまり、床や壁、ドアにまで飛び散って、においの原因になっているんです。そんなアンモニアの汚れに強いのがクエン酸です。

●外れる便座は奥まで掃除を
温水洗浄便座が、上部を取り外しできるタイプならすみずみまで掃除が可能です。取扱説明書どおりに便座を外したあと、壁と同じように、クエン酸スプレーを吹きかけたあと、ぞうきんでポンポンと押さえるようにふいてください。
<クエン酸を使って浴室の鏡をきれいに>
鏡がくもっていてよく見えない、白いウロコ状の汚れがある。それらは水に含まれているミネラル成分やカルシウムと、皮脂汚れなどが反応してできた汚れです。
鏡のくもり汚れには、クエン酸スプレーをしたたるくらいたっぷりかけたあと、ぴったり密着するようにラップをはって”湿布”します。様子を見ながらしばらくおいたあと、シャワーを流しながらスポンジで洗いましょう。
【監修/高橋敬子さん】
NPO法人日本ハウスクリーニング協会理事。掃除のプロとして、ハウスクリーニング養成講座の講師を務めるほか、女性の社会復帰や子育て支援も行う
<撮影/山田耕司>