いよいよ春の兆しが見え始め、分厚いコートやブーツのしまいどきに迷うころになりました。ESSEが300人にアンケート実施したところ、冬物洗いの方法をもっとも知りたいファッションアイテム第4位は「ムートンブーツ」。ムートンは水ぶき厳禁というデリケートな素材ですが、ポイントを押さえれば、自宅でのお手入れも可能です。
シーズン中にムートンブーツを繰り返し履いたなら、突然の雨に濡れてシミになってしまったり、黒ずみ汚れがついてしまったり、その汚れをブラシで落とそうとしたら逆にハゲてしまった経験のある人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、軽い汚れに対応したケアの仕方をを家事アドバイザーの毎田祥子さんに教えていただきました。なおスエードのブーツも同様の方法でお手入れできます。
家でできる!ムートンブーツのケアの仕方
(1)まずは乾いたタオルでホコリをはらっておきます
乾いたタオルで優しくなでるようにしてホコリをはらっておきます。このとき力を入れず、毛並みに沿ってタオルを動かすのがコツ。「かたい靴用ブラシは、強くこすれて表面がハゲてしまうことがあるので避けましょう」(毎田さん)。なお、履くたびにホコリをはらっておければ理想的です。
(2)気になる黒ずみは専用のクリーナーで軽くこすって
タオルではらっても落ちない黒ずみは、消しゴムタイプのクリーナーが便利です。気になる部分を軽くこするだけでOK。ムートンやスエード用として、バラエティーショップなどで購入できます。
<雨で濡れてしまったときは…>
乾いたタオルで表面を押さえたあと、新聞紙を丸めて古靴下に詰めたものをブーツの中に入れ、ひと晩おいておいて。翌日、外で陰干ししましょう。
<泥汚れがついたら…>
濡れたままこすると汚れが広がるので、まずはそのまま乾燥させて。乾いたらスエード用のブラシをかけて泥をはらいます。専用ブラシがなければ乾いたタオルを使ってもOK。
●教えてくれた人
【毎田祥子さん】
家事アドバイザー、All About洗濯ガイド。広報誌の編集を経て、生活情報専門ライターとして家事に役立つ情報を発信。著書に『正しい目玉焼きの作り方:きちんとした大人になるための家庭科の教科書』(河出書房新社)など
<撮影/林ひろし>
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『正しい目玉焼きの作り方:きちんとした大人になるための家庭科の教科書(14歳の世渡り術)』風邪のときに作るおかゆがマズイ、新しい服を洗濯でダメにした、穴のあいたくつ下をはき続けている……そんな人のために、洗濯・料理・片付けと掃除・裁縫の基本のきを学ぶための一冊。目指せ、生活力のある大人! ![]() |