
日頃から浴室の掃除をしていても、やっぱり汚れはたまってしまうもの。あちこちにこびりついた水アカやヌメリ、隙間や排水口にたまった汚れも落とし、さっぱりさせましょう!浴室は身を清める場所でもあります。ここをきれいにしなくちゃ、新年は迎えられないくらいの意気込みでがんばって!
お掃除の方法は、掃除のプロフェッショナル・高橋敬子さんに教えていただきました。60分でひと通りきれいになるように手順を考えて、メニューを組んでいます。しつこい汚れを落とすプロのテクニックも披露しているので、ぜひ参考にして!
手順を守れば所要時間はたったの60分!プロが教えるバスルームの掃除方法
1.こびりついた水アカをクエン酸で湿布する
バスタブの縁についた水アカと、お湯をためる水位線のザラつきは、まとめてクエン酸で湿布。水1カップにクエン酸小さじ1を溶かしたクエン酸水をつくり、ペーパータオルにクエン酸水を含ませ、ぐるっと1周湿布します。「縁から水位線まで湿布をたらすようにします」
2.換気扇は古歯ブラシでホコリを取り、フィルターは水洗い
3.フローリングワイパーで天井や手の届かない壁をふく
表示どおり薄めた酸素系漂白剤をぞうきんなどに含ませて絞り、フローリングワイパーにはさんで天井や壁の高いところをふいて。「酸素系漂白剤には除菌効果も!天井にはカビなどが潜みやすいので除菌をしておきます。あとは、水ぶきして仕上げましょう」
4.手の届くところは浴室用洗剤をつけたスポンジでこすり洗い
5.扉の枠や換気用の隙間は古歯ブラシで汚れをかき出す
扉の枠や、扉についた換気用の隙間も、汚れがたまりやすいポイント。「古歯ブラシですみずみの汚れまでしっかりかき出し、流水で洗い流しましょう」
6.湿布した浴槽の縁をカードでこすり洗い
湿布を取り、浴槽の縁の水アカなどを、不要なプラスチックカード(不用になったメンバーズカードやクレジットカードなどでOK)でこそげ落とします。「クエン酸で汚れがゆるむので、落としやすくなっているはずです。最後に全体を水で流してください」
7.循環口のフィルターは古歯ブラシでこすり洗いする
8.クエン酸水にシャワーヘッドをつけおきする
水アカがつきやすいシャワーヘッドは、洗面器にクエン酸水を入れ、つけおきを。「5分から10分程度つけおき、水アカをゆるめます。つけおいている間に浴室の小物類の掃除をしてもいいですよ」
9.古歯ブラシでこすり洗いし、持ち手はクロスでからぶきする
古歯ブラシで、シャワーの穴の周りについた水アカなどをこすって落とします。「仕上げに、持ち手をマイクロファイバークロスでからぶきして磨きます」
10.収納棚を浴室用洗剤で洗う
シャンプーやボディソープなどを収納棚から出し、棚の外せる部分は外して、浴室用洗剤をつけたスポンジでこすり洗いを。「石けんカスやヌメリがつきやすい場所なので、よく洗い、流水で洗い流して」
11.シャンプーボトルなどの裏を流水で洗う
棚から出したシャンプーやボディソープなどのボトルの裏もヌメリやすいので、スポンジでこすり、流水でよく洗い流して。「クロスなどで水気をふいてから、棚に戻します」
12.イスや洗面器にクエン酸水をスプレーし、重曹でこする
イスや洗面器などの小物にクエン酸水をスプレー。「汚れがゆるんだところで、スポンジに直接重曹をつけて、汚れ部分をこすりましょう。重曹のゆるやかな研磨効果で、汚れがよく落ちます」
13.手にポリ袋をはめゴミをつまみ取る
仕上げは排水口掃除!手にポリ袋をはめ、排水口のキャッチャーについた髪の毛や石けんカスなどのゴミをつまんで取ります。「ゴミを取ったら袋をくるっと反対に返し、そのまま捨てればOKなのでラクですよ」
14.キャッチャーの汚れを古歯ブラシでこすり落とす
キャッチャーを外し、流水をかけながら隙間にこびりついた汚れを古歯ブラシでこすり落とします。「ほかにも、取り外せる部分があれば外し、流水をかけながらよく洗って」
15.重曹1カップ、クエン酸1/2カップを排水口に入れる
可能ならばこちらも!外せるタイプはエプロンの内側もお掃除を
浴槽の外側のカバーの部分であるエプロンの内側も、余裕があれば外して掃除するとカビ臭さが抜けます。
「外して内側を水で洗い流すだけでOK。エプロンが大きくて外しにくいときは、浴室を傷つけることがあるので無理のない範囲で行ってください」。
【教えてくれた人/高橋敬子さん】
NPO法人日本ハウスクリーニング協会理事。掃除のプロとして、ハウスクリーニング養成講座の講師を務めるほか、女性の社会復帰や子育て支援も行う
<撮影/難波雄史、山田耕司>