本当はどのくらい違う?本マグロとキハダマグロ、タラと銀ダラ、芝エビとパナメイエビ…
2016.03.13

食品偽装の問題などが話題になっている昨今。正しい知識を身につけて、賢く食材選びを!チェックすべきポイントを、女子栄養大学栄養クリニックの管理栄養士・新井麻子さんに教えてもらいました

マグロの種類ってどれくらいあるの?

 大きく分ければ5種類ほど。それぞれに、味わいも変わります

 高級魚の代名詞ともいえる本マグロから、おなじみツナ缶の材料となるキハダマグロまで。ひと口にマグロと言っても、味わいも値段もさまざまなのです

クロマグロ(本マグロ)
マグロのなかでも最高級品。体長1m以下のものは、メジマグロとも呼ばれます

メバチ
生産量が多いのがこちらのマグロ。身がやわらかいので刺身に向いています

ミナミ
身はやや締まっていて、脂ののりがいいことから、すし向きといわれます

ビンナガ、キハダ
ビンナガは、世界の海に多く分布。ともにツナ缶などの材料として知られます

●筋、色、ドリップをチェック!

話題のバナメイエビってなにが問題なの?

 天然の希少な芝エビのはずが、養殖のバナメイエビではがっかり…

 バナメイエビはクルマエビ科の一種。台湾、東南アジアなどで多く養殖されています。ブラックタイガー以上に病気に強く、値段は安め。最近はルックスや味が似ているため、芝エビの代わりに使われることが増えています

バナメイエビ
病気に強く、成長も早い。芝エビと比べて味は淡泊で、サイズも大きい

バナメイエビ芝エビ
クルマエビ科でやや小さめ。すべて天然もの。小さいながらも特有の甘味がある

芝エビブラックタイガー
クルマエビ科で体長は大きめ。生では黒みが強い。ぷりっと歯ごたえある食感

ブラックタイガー

タラと銀ダラは別ものって本当?

 名前は似ていても、“科”も味わいも違う魚です

 タラは、別名マダラと呼ばれ、タラ科マダラ属の魚です。脂質が非常に少なく、100g当たり0.2gほど。一方、銀ダラは、ギンダラ科のギンダラ属で脂質は100g当たり17gも含まれ、その味わいはまったく別ものなのです

タラ
タラちりなどの鍋料理や、干物、揚げ物などに。タラコは、マダラの卵

タラあっさり脂肪0.2g(100g当たり)

銀ダラ
脂肪分が多いため、揚げ物、鍋物などには向かず、煮つけ、漬け魚がおすすめ

銀ダラこってり脂肪17g(100g当たり)

鮭とサーモン、トラウトサーモン。それぞれの違いはなんですか?

 すべて同じサケ・マス類。味わいは、ほとんど同じです

 日本で「鮭」といった場合に指すのは、シロザケのこと。一方、サーモンといった場合には、ざっくりと鮭、マス類全般を指すことが多いようです

シロザケ(白鮭)
日本で一般的な「鮭」はこちら。脂肪分少なめで、塩鮭など加工品に向く。新巻鮭は、シロザケ

ギンザケ(銀鮭)
体長1mほどの大きさ。脂肪分が多く、ステーキなどとして食べるのがおすすめ。養殖が多い

べニザケ(紅鮭)
紅色の身から紅鮭といわれ、コクのあるうま味とほんのりした甘みが特徴。フライなどに

マスノスケ=キングサーモン
鮭の中では最大の体長1.5m。身は鮮やかなオレンジ。脂肪が多く、ソテーなどに向く

タイセイヨウザケ(ノルウェー、チリ産)
通称アトランティックサーモン。チリ、カナダ、ノルウェーなどで養殖される。カルパッチョなどに

トラウトサーモン=ニジマス
世界じゅうで広く養殖。価格が安く、外食、中食で「鮭」として流通することも。塩焼きなどに

ラベルで確認!
ラベルで確認!
― 食材の上手な見分け方、選び方 ―

<撮影/山川修一、山田耕司 イラスト/かたおかともこ 取材・文/福山雅美 調理協力/尾身奈美枝 デザイン/山下可絵>