断捨離のやる気が出ない…夫は単身赴任中、なぜ私ばっかり?
ESSE編集部
2019.11.05

「ものを捨てたいけど、なかなか捨てられない…」だれもが抱くそんな悩みを、「断捨離」を提唱するやましたひでこさんに相談してみました。

「捨てられない」と悩むESSE読者たちと、やましたひでこさんの座談会の様子をお送りします。

やましたひでこさんの座談会
やましたひでこさんと、「捨てられない」読者の座談会を行いました

あらゆる「捨てられない」悩みに、やましたひでこさんが答えてくれました

●片づけのやる気が続かず、部屋の中がものだらけに…

やました ここに集まった4人の皆さんは、全員子育て真っ最中の、おもに専業主婦の方ね。早速お悩みを聞いていきましょうか。

 私、雑誌の片づけ特集が好きで、読むとやる気が湧いてくるんですが、それが持続できなくて…。最初は“やるぞ!”だったのに翌日は“やらなくちゃ”になって挫折を繰り返しています。

やました つまり、やりたくないのよね?

 ギクッ(笑)

やました 途中でやる気が失せてしまうのは、元々やる気がないってことなの。だからこの場合は、“なぜやる気がないのか”から考えていかないと。じつはこれ、「心の問題」なの。正直、“なぜ私がやらなきゃいけないの?”と思っているでしょう?

 確かに。夫は単身赴任中だし、子どもたちも小さいので、だれも手伝ってくれません。だから、私がやるしかないなって。

だれも手伝ってくれません
ものが散乱したIさん宅。「片づける=とりあえず別の場所に移す、になっています」
●なんのための片づけなのか、あらためて考えましょう

やました ほら、やっぱりね。片づけっていうのは、「やらされ感」があるものなの。たいてい、子どもの頃から“片づけなさい”と言われて仕方なくやってきただけで、だれのため、なんのためのものなのか、よく理解しないままでいるんです。あなたは、みんながやるべきことを1人で背負っている状況だから、“なぜ私ばかり?”と思ってしまう。当然、モチベーションも下がるはずです。

 だから私、片づけると息苦しくなってしまうんですね。

やました 断捨離の考え方は、なによりもまず自分で自分をもてなしてねぎらうというもの。この空間を自分のためにどうつくっていこうかと考えるの。そのために捨てるものもある。だからとてもワクワクします。もちろん障害もあるわよ。自分1人で住んでいるわけではないものね。でも、自分にどんな空間を与えていこうかと思えれば、モチベーションが下がることもないの。“今日はどんな服を着ようかな”ってワクワクするのと同じなんだもの。

 おしゃれが好きなので、そう言われるとよくわかります!

やました Iさんはプリザーブドフラワーが趣味なのね。作品を部屋のどこに飾ろうか考えるとワクワクしません?

 はい。でも今は、飾るスペースもなくて…。

やました この物置き状態の部屋ならね(笑)。でも、あなたの家は、あなたとあなたのプリザーブドフラワーが主役の舞台なのよ。主役が映える空間をつくってあげなきゃ。

 私、理想のスタイルはハッキリしているんですが、夫や子どものものが多くて、なかなか作業が進まないんです。

やました まず、自分が好きにできる小さな空間を探して。主婦なら、やはりキッチンがいいと思う。“ここは私の空間だから、私自身のために最高に選び抜いた道具だけを使おう”という気持ちをもってね。家の中に1つでもすてきな空間ができれば、それが家族にも伝わっていきますよ。

●譲り合いの気持ちが、自分も相手も変えてくれる

 なるほど! それでゆくゆくは、夫にも自主的に片づけをしてもらえれば…。

やました 「してもらいたい」って、やわらかく聞こえるけれど、結局は「やらせたい」よね(笑)。でも、相手は自分の期待どおりにはなりませんよ。それよりもいちばんに伝えるべきは、「あなたのことを尊重しています」というメッセージ。「片づけるのはあなたと一緒に、今よりいい空間で過ごしたいからなの」と伝えてくださいね。

 そういえば、夫はポイントカードの整理が苦手で、カードがよく散らばっていたんです。だからカードケースをプレゼントしたら、ちゃんと整理できるようになり、不要なカードは自主的に捨てていました。

やました そう! そうやって譲り合っていくの。「させる」んじゃなくてね。

家族と暮らす以上、相手のことを思いやって、まず自分から変わっていきましょうというやましたさん。発売中のESSE12月号では、ほかにも“あるある”な読者のお悩み相談が続きます。
ぜひ参考にしてみてください!

※断捨離はやましたひでこさんの商標登録です

<撮影/林紘輝 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【やましたひでこさん】

早稲田大学在学中に出会ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、だれもが実践できるメソッドを提唱。著書に『捨てる。引き算する勇気』(幻冬舎刊)など

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