キッチンで細菌が多い場所ワースト5!梅雨どきは食中毒にとくに注意を
2018.06.26
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厚生労働省が発表している「食中毒発生状況」によると、梅雨入り後の6月頃から9月頃に食中毒は急増します。
毎日の食事づくりを行うキッチンのどんなところに細菌が潜んでおり、またどのように対策すればよいのでしょうか。

飲食チェーンなどを対象に衛生管理の助言やサポートを行っている、ダスキンの小林英明さんに教えてもらいました。「キッチンで細菌がひそむ場所ワースト5」も発表します。

キッチン
キッチンで食中毒の原因になる細菌が一番多いのは…

包丁スタンドや菜箸立て…キッチンの意外な場所に細菌が繁殖!

ダスキンが飲食店などに行っている「ふき取り検査」。先日、一般家庭のキッチンでも行ってみました。
その結果、キッチンのあちこちで基準値を越える細菌数を検出。細菌数を数値化することで、目に見えない汚染度が明らかに。

●一般家庭のキッチンで細菌の多かった場所ワースト5はこちら!

・1位 排水口のゴミ受け
・2位 包丁スタンド
・3位 菜箸立て
・4位 冷蔵庫の取っ手
・5位 電気ポットの取っ手

調理器具から食材、料理を通じて細菌が口に入ると、食中毒の恐れがあります。
「排水口のゴミ受けは場所柄、一般生菌数が1200万 CFU/ml(細菌検査で用いられる単位)と菌数が高かったのは理解できますが、包丁スタンドが4万4000 CFU/ml、菜箸立てが5600 CFU/mlと高かったのは想定外でした」と小林さん。

ちなみにCFU/mlの単位は、1mlあたりの細菌数を示しており、ダスキンでは、1001 CFU/ml以上を衛生管理の見直しが必要と定めています。

●6月から9月、梅雨入り後に食中毒の件数が増加する!?

厚生労働省が発表している2017年度の食中毒発生件数を見てみると、梅雨入り後の6月頃から9月頃に食中毒は増加。

「これは微生物が増殖する条件(温度・湿度)が整うからだと言われています。包丁スタンドや菜箸立ては、普段からなかなか洗浄されないところ。包丁や菜箸の汚れが内部などにたまりやすくなっています」

電気ポット「また冷蔵庫や電気ポットの取っ手は、お子さんも触れることが多いので注意が必要です」と小林さんは言います。

●アルコール除菌剤と台所用漂白剤で、食中毒をしっかり予防!

アルコール除菌剤と台所用漂白剤で、食中毒をしっかり予防!食中毒予防には、アルコール除菌剤を使うことが効果的。キッチンアイテムの汚れを落として水気が完全に乾いたら、アルコール除菌剤を全体にたっぷりとスプレーをすることで、除菌効果が高くなります。

台所用漂白剤を使って除菌するのも効果的台所用漂白剤を使って除菌するのも効果的。お湯に規定量を溶かして溶液をつくり、排水口ゴミ受け、包丁スタンドなど外せる部分は外したうえで溶液の中に漬け込んでください。すすぎも忘れずに行いましょう。

「食中毒を予防するには、食中毒菌を“つけない”“増やさない”“やっつける”の3原則を実践することが重要です」

食中毒菌を“つけない”“増やさない”“やっつける”「この時季はワースト5以外の場所も除菌をしっかり行い、細菌を増やさないよう注意をしましょう」

※塩素系漂白剤、塩素系カビ取り剤は、クエン酸などの酸性のものと混ぜると有毒ガスが発生するので、絶対に同時に使用しないでください。塩素系の洗剤を使用する場合にはゴム手袋をして、必ず換気を行うようにしましょう。
※アルミ素材の換気扇やコーティング加工してあるものは変色変質の恐れがあるので中性洗剤を用いてください。

●教えてくれた人
【ダスキン ハイジーン・拠点推進室 小林英明】

ダスキンに入社後、同社が運営するミスタードーナツで店主としてマネージメントに携わり、スーパーバイザーなども歴任。現在は飲食チェーンなどを対象に衛生管理の助言やサポートを行っている。「JHTC認定HACCPコーディネーター」を取得している