丁寧に暮らさなくて大丈夫!ライフスタイル誌の編集者が手間を省いていること
2018.06.06
SNSに整った家の様子やおうち仕事を投稿するのがブームになり、「丁寧な暮らし」を志向する人が増えています。

一方で、女性も仕事をもつのが当たり前の時代。「あまりに完璧な家事を目指して疲れてしまう」という声も、ESSE編集部には多数寄せられています。

暮らしに関する雑誌を編集し、家事に関する著作もある一田憲子さんは、「家事は最低限のがんばりでよしとする」と決めていることも多いのだとか。
すっきりと片づいたお宅の雰囲気からも、いかにもきちんとした暮らしを実践していそうですが、上手にメリハリをつけて、がんばりすぎないようにしている一田さん。家事の工夫を教わりました。

疲れているときは家事をがんばらなくていい!暮らしのプロが教える手抜き術

暮らし回りの取材を数多く重ねている一田さん暮らし回りの取材を数多く重ねている一田さん。家の中もご覧のとおりすっきりと片づいていて、「ちゃんとしてる感」が漂うのですが、「いえいえ、大ざっぱな人間ですから」と笑います。

住まいは、味わいのある築50年の平屋建て。一田さんのお眼鏡にかなった家具や雑貨、日用品などがほどよい感じに収まっています。

「引っ越してすぐの頃は、珍しい家だからと取材を受けることが続いて、ちゃんとしてなきゃという気持ちもあったんですね。ライフスタイル系の雑誌もつくってるし、丁寧に暮らしてないといかんのじゃないかとか、ぐうたらなところをあらためようとか、いろいろ考えたりして」

でも、自分に合わないことはやっぱり続かなかったそう。
「数々の失敗を繰り返すうち、ダメな自分ができるところっていうのがわかってきて、そのなかから快適に暮らす方法を探ってきました」

暮らしのことは、完璧よりも快適さを大事にする

ダメなときの自分がやる家事に点数をつけたら、せいぜい10点か20点ぐらいと一田さんは言います。
「でも、10点でもやった方が成果はあるんですよ。100点を目指してると、10点程度のことはきり捨てて、もうやる気がなくなっちゃう。そうじゃなく、ダメなときの自分を想定して打つ手を考えておくと、それなりに快適に暮らしは回るものだなと、最近わかってきました」

●献立はいつも同じがホッとする

定番メニューを繰り返しつくっています仕事柄、レシピを知る機会も多いですが、家では肉と野菜の甘辛い炒め煮など、定番メニューを繰り返しつくっています。
「新作を出しても夫の反応はいまいちなので、たまにしかつくりません。食べ慣れた味はホッとするし、やっぱりおいしい。それでいいかなって」

時間がたつほど、味がなじんでおいしくなるものをつくりおき。時間がたつほど、味がなじんでおいしくなるものをつくりおき。
「キャロットラペや紫キャベツのマリネは、彩りもきれいでよくつくります」
●汚れやすいものは手入れがラクな材質に

ガラスやほうろう、ステンレス製品をチョイス。キッチン回りに置く保存容器やキャニスターなどは、ガラスやほうろう、ステンレス製品をチョイス。
「油が飛んでも、熱いお湯で絞ったふきんでふくだけでさっぱり。カラフルなプラスチックのツールを使っていたこともありますが、手入れが大変で手放しました」

油は小ビンを買って、段ボールを敷いたトレーにセット油は小ビンを買って、段ボールを敷いたトレーにセット。多少液だれしても、ひどくなる前に使いきるサイクルで「まあまあきれい」をキープしています。
●できないときの備えは多くもつ

バスタオルとフェイスタオルは、夫婦2人×3日分の6枚ずつ用意しています。バスタオルとフェイスタオルは、夫婦2人×3日分の6枚ずつ用意しています。
「天候が悪かったり、出張が入ったりで洗濯できないときを見越して多めに。使いたいときにないと困りますから。すぐ乾き、薄手でかさばらない平織りのものを愛用しています」

●見えない所までは片づけない

「ここにあると便利なもの」をいろいろ収納。リビングのサイドボード上の引き出しには、「ここにあると便利なもの」をいろいろ収納。
「探せばすぐ見つかるし、閉めれば見えないので、ごちゃごちゃなままでも気にしないの」

サイドボードの中のボックスジャンルごとに分けて道具を入れた、サイドボードの中のボックスも、中身は整理していませんが、問題なし。

ESSE7月号の特集『家事は「2割」でちょうどいい』では一田さんの暮らしの工夫をさらに詳しく紹介しています。

暮らし上手な人たちが、じつは上手に手間を省いている家事のコツも満載。ぜひチェックしてみてください!

●教えてくれた人
【一田憲子さん】

編集者、ライター。夫と2人暮らし。女性誌で暮らし回りの取材やインタビューを手がけ、『暮らしのおへそ(私のカントリー別冊)』(主婦と生活社刊)の編集ディレクターも務める。著書に『ラクする台所 -毎日毎日ご飯を作る、8人の台所にまつわる物語』(マイナビ刊)など。「外の音、内の香」を更新中。

<撮影/難波雄史 取材・文/ESSE編集部>

2018年7月号

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暮らしのおへそ (私のカントリー別冊)


著名人から一般人まで「習慣=おへそ」を切り口に、その人ならではの暮らしの哲学を紹介します。


ラクする台所 -毎日毎日ご飯を作る、8人の台所にまつわる物語


忙しくても、時間がなくても、少しの工夫でラクになる。献立、買い物、ご飯づくり、片付け…×料理家、主婦、スタイリストなど、さまざまなスタイルの台所づくり。