<ゴキブリ対策集>段ボールで配達される、飲食店から連れて帰ることも
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2018.04.26
ゴキブリの動きが気になる時期。もっとも活動的になる夏が来る前に、対策をしておきましょう。

「意外な侵入経路」「家の中でいがちな場所」「家庭でできる対策」について、ゴキブリ駆除会社・アルバトロス代表の佐藤久さんにお話を伺いました。

イラストすら見たくない!嫌いな虫の代表格・ゴキブリに出合わない方法

実物はおろかイラストすら見たくない存在のゴキブリ。定番の殺虫スプレーから、ゴキブリのイラスト入りのパッケージをはがせるタイプの商品が登場して話題になりました。

そんな、とことん嫌われているゴキブリですが、日本ではじつに50種類以上が生息しているそう。
「家庭内で生息しやすいのは数種類ですが、おもに『クロゴキブリ』と『チャバネゴキブリ』です」と佐藤さん。詳しく語っていただきました。

●聞くだけで恐ろしい…ゴキブリがひそむ場所

ゴキブリがひそむ場所クロゴキブリは非常に行動範囲が広く、道路を歩いているのを見かけることも。多くは外から侵入し、居心地が悪ければ出て行きます。逆に居心地のよい場所を見つけてしまうと住み着きます。

基本的には下水や土の中で繁殖しているので、キッチンや洗面所など水回りから侵入。また、玄関のドアの上下の隙間や、窓から入ってくることも。

チャバネゴキブリはあらゆる場所で繁殖します。行動範囲は数メートルと狭く、一度侵入すると、自分から外に出ていくことはありません。

黒く光るビジュアルのクロゴキブリが嫌われがちですが、実際はチャバネゴキブリの方が非常に厄介。あっという間に建物内で数万匹にまで増えることも。

家の中のあらゆる場所に潜んでいるのです棚や冷蔵庫のパッキン、インターホンや電話機、電化製品などの温かい部分、壁のコンセント、本や雑誌の隙間、箱の隅、収納のキャスター、ドアの蝶番など…家の中のあらゆる場所に潜んでいるのです。
●宅配便の段ボールに要注意

クロゴキブリの場合で意外と見落としがちなのは、宅配便の段ボール。
配達前に段ボールが置かれている倉庫などはゴキブリが好む場所で、運送の段階で侵入されることも。ゴキブリがひそんだまま段ボールが家の中に搬入されて、そのまま繁殖してしまう場合があります。

対策としては、配達された物は玄関先で開封し、中身だけを室内に持ち込むこと。あらかじめ玄関にゴキブリの忌避剤を置いておくのも効果的です。

チャバネゴキブリは行動範囲が非常に狭いため、自分で入ってくることはまずありません。酒屋さんのビールケースや、食品などの箱にはご注意を。

●飲食店から連れて帰ってしまうケースも

また、ゴキブリが繫殖しているお宅や飲食店に行った際にポケットや靴の裏、バッグなどに侵入され、人間が連れて帰って来てしまうというケースも。
海外に行った際に購入したおみやげの箱に巣をつくっていたり、キャリーケースのキャスター部分に隠れていることもあります。

ゴキブリがいそうな場所に行ったあとは、ポケットやバッグなど、上記のポイントをよく確認してみてください。

家の中のこんな場所にもゴキブリはひそんでいる!

さらに、家の中でゴキブリがひそみがちな場所と、対策をご紹介します。

1.押入れ上の天袋

押し入れは暗く、上段は湿気も多くなりがち。また、天袋は出し入れが少なくて物も動かず、人間の目が届きにくい場所なので、ゴキブリが安心して繁殖します。

天気のよい日に窓を網戸にして開け、押入れや天袋を開けて風通しよくし、湿気を少なくするよう心がけましょう。

2.電気の配電盤

電気の配電盤配電盤は暗くて暖かく、人の目がない場所なのでゴキブリが住み着きます。駆除に行った際に、ゴキブリのフンが多く見られる場所でもあります。

こちらもときどき掃除するとよいでしょう。その際は、表面のフタの開閉で電源が落ちないようご注意を。
パソコンや電源が落ちては困る家電は、電源を落としておくことをおすすめします。また、水ぶきすると感電やショートするおそれがありますので、乾ぶきしましょう。

3.床下収納

床下収納床下収納もゴキブリは好みます。外部に直結している場所ですし、湿気もこもりやすく、物が動かない場所です。
風通しを良くし、中のものもこまめに移動するよう心がけましょう。あらかじめ駆除剤を設置するのも有効です。

4.スノコやマット裏

お風呂場やベランダに置かれたスノコやマット、人口芝などの裏側も、ゴキブリがひそみがち。

スノコやお風呂場のマットは裏側が乾きにくく、常に濡れているためゴキブリが好みます。また、隠れるにも卵を産みつけるにも都合のよい場所。
スノコやマットなどは必ず裏側も干すようにすること。

●ゴキブリが住み着かなくなるのは「風通しのよい家」だった!

ゴキブリが嫌いな方ほど、窓からの侵入を恐れて閉めきりがちですが、それは間違い。ゴキブリは風の流れがあって乾燥していると落ち着かないので、住み着かなくなります。

カビが生えやすい場所はゴキブリが好む場所なので、天気のいい日に網戸にして窓を開け、風の対流をつくるといいです。
ゲタ箱、押し入れ、天袋、タンス、食器棚なども、扉を開けて風を通すように心がけましょう。

まずここからチェック!ゴキブリ対策のポイント

ゴキブリの侵入を防ぎ、退治し、ゴキブリがいづらい環境をつくるために、家の中で気をつけるべきポイントをまとめました。

●ゴキブリの侵入経路
・キッチンや洗面所など水回り
・玄関のドアの上下の隙間や、窓の隙間
・宅配便の段ボール
・酒屋さんのビールケース
・ポケットや靴の裏、バッグ
・海外旅行のおみやげの箱
・キャリーケースのキャスター部分
●家の中でゴキブリがひそみやすい場所
・棚や冷蔵庫のパッキン
・インターホンや電話機、電化製品などの温かい部分
・壁のコンセント
・本や雑誌の隙間
・箱の隅
・収納のキャスター
・ドアや棚の蝶番
・押し入れ、天袋
・電気の配電盤
・床下収納
・スノコやマット、人口芝の裏
・下駄箱、タンス、食器棚
●ゴキブリが好きな環境
・湿気があり、ものが動かない
・暗くて暖かく、人の目がない
・カビが生えやすい
・閉めきられている
●ゴキブリが嫌いな環境
・風の流れがあって乾燥している
・人の目がある

「よく掃除してあって清潔、風通しのいい家」はゴキブリ対策になるうえ、人間にとっても快適な環境。
ゴキブリ対策したいなら、上記のポイントをふまえ、「人には快適で虫には不快」な部屋を心がけてみてはいかがでしょうか?

●教えてくれた人
【佐藤久さん】

株式会社アルバトロス代表。2007年、ゴキブリ駆除に特化した駆除会社としてアルバトロスを設立。2000軒以上の家庭や店舗でゴキブリを退治。雑誌や新聞、webメディアでゴキブリ対策について発信している

<取材・文/星野小春>