長いお休みのあとは、日常生活を送るだけでもなんだか疲れ気味…。
“疲れない体の使い方”のコツを覚えて、電車に乗ったり、階段を上り下りしたりするときに生かしてみませんか?
理学療法士の岡田慎一郎さんに、疲れない体の使い方について詳しく伺いました。
体がもつ力をうまく引き出す!疲れない体の使い方
「体を上手に使わないと、腰やひざなど体の一部に負担がかかりがち。長期間積み重なれば疲れやすくなり、痛みや不調につながることも。そんなときは、体の使い方を見直すと、もっと身軽に動けるようになります」と岡田さん。
「本来、体は、合理的に使えば力を出せ、負担なく動けるようにできています。体がもつ力をうまく引き出せる動きを身につけることで、特別なトレーニングや運動をしなくても、ラクに動けるようになりますよ」
●立ち座りは、体を前傾させて立ち上がる
●ソフトにかかとを着き、つま先を蹴らずに歩く
見ためは同じでも、ソフトにかかとを着き、つま先を蹴らないよう意識して歩けば、衝撃が分散されます。さらに、芝生の上をふんわり歩くイメージで歩くと、足を痛めることなく疲れずに長時間歩けるようになります。
●階段の上り下りは、同じ側の手足を出して上る
●電車では、つり革を指2本を中心に握り踏んばらずに立つ
また、足は踏んばらず揺れにまかせて立つと、全身で揺れに対応でき、バランスをとりやすくなります。
●疲れないカバンの持ち方
【リュック】体を少しだけ前傾させて背負う
股関節からほんの少しだけ上体を前傾させ、腰と背中の上にのせるようなイメージで背負う。胸をはったり腰を反らさないように。
【ハンドバッグ】手の甲を上に向ける
手の甲を上に向け、肩甲骨を広げるイメージでバッグを腕にかける。背中に適度なはりをもたせた状態を意識しましょう。
【手提げバッグ】ひじを外側に向ける
ひじを外側に向け、小指が前にくるようにして持つ。疲れたら小指が後ろにくるように腕を返します。繰り返せば肩こりも改善。
<イラスト/やのひろこ 取材・文/ESSE編集部>
【監修/岡田慎一郎さん】
理学療法士、介護福祉士、介護支援専門員。武術の動きを参考にした「古武術介護」が反響を呼ぶ。近年は合理的な体の使い方をさまざまな分野に提案。著書に『体の使い方を変えればこんなに疲れない!』(産業編集センター刊)ほか
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『体の使い方を変えればこんなに疲れない!』階段の上り下りがツラい、食器洗いで腰が痛い…、毎日の生活疲労を解消するための、合理的な体の使い方を教えます! ![]() |