電車のつり革は指2本を中心に握る!疲れにくい体の使い方
ESSE編集部
2019.05.08
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長いお休みのあとは、日常生活を送るだけでもなんだか疲れ気味…。
“疲れない体の使い方”のコツを覚えて、電車に乗ったり、階段を上り下りしたりするときに生かしてみませんか?

理学療法士の岡田慎一郎さんに、疲れない体の使い方について詳しく伺いました。

体がもつ力をうまく引き出す!疲れない体の使い方

「体を上手に使わないと、腰やひざなど体の一部に負担がかかりがち。長期間積み重なれば疲れやすくなり、痛みや不調につながることも。そんなときは、体の使い方を見直すと、もっと身軽に動けるようになります」と岡田さん。

「本来、体は、合理的に使えば力を出せ、負担なく動けるようにできています。体がもつ力をうまく引き出せる動きを身につけることで、特別なトレーニングや運動をしなくても、ラクに動けるようになりますよ」

●立ち座りは、体を前傾させて立ち上がる

立ち座り
つま先とひざをそろえる。背中やおなかを曲げない。
イスから立つときは、脚の力だけで立ち上がろうとせず、つま先とひざを垂直線上に置き、背中は真っすぐのまま、股関節を曲げて上体を前傾させて。すると、頭の重さですっとお尻が上がり、軽々と立ち上がれます。座るときも同様に、股関節から上体を曲げるようにすると、頭とお尻の重みでバランスがとれて、ソフトに座れます。

●ソフトにかかとを着き、つま先を蹴らずに歩く

歩行
腕はわざと振らず自然に。つま先を蹴り上げず、ソフトにかかとをつける
かかとから着いてつま先で蹴ると、1歩でかかととつま先に2回も全体重がかかり、衝撃を受けることに。
見ためは同じでも、ソフトにかかとを着き、つま先を蹴らないよう意識して歩けば、衝撃が分散されます。さらに、芝生の上をふんわり歩くイメージで歩くと、足を痛めることなく疲れずに長時間歩けるようになります。

●階段の上り下りは、同じ側の手足を出して上る

階段の上り下り
手にひらを太ももにつける
階段をラクに上り下りするには、腰をねじらないのがポイント。つまり、同じ側の手と脚を同時に出して上り下りすると、上半身と下半身が連動して疲れにくくなります。脚力だけで上るより、全身で上がる方がラクなのです。慣れるまでは、手のひらを太ももにつけたまま上り下りするのがおすすめ。

●電車では、つり革を指2本を中心に握り踏んばらずに立つ

電車の立ち方
中指と薬指を中心に使い握る
つり革はぎゅっと握ると手が疲れてしまいます。指には伸ばすのが得意な指と曲げるのが得意な指があるので、握るときは、曲げるのが得意な中指と薬指を中心に使えば十分体を支えられます。
また、足は踏んばらず揺れにまかせて立つと、全身で揺れに対応でき、バランスをとりやすくなります。

●疲れないカバンの持ち方

【リュック】体を少しだけ前傾させて背負う

カバンの持ち方股関節からほんの少しだけ上体を前傾させ、腰と背中の上にのせるようなイメージで背負う。胸をはったり腰を反らさないように。

【ハンドバッグ】手の甲を上に向ける

カバンの持ち方手の甲を上に向け、肩甲骨を広げるイメージでバッグを腕にかける。背中に適度なはりをもたせた状態を意識しましょう。

【手提げバッグ】ひじを外側に向ける

カバンの持ち方ひじを外側に向け、小指が前にくるようにして持つ。疲れたら小指が後ろにくるように腕を返します。繰り返せば肩こりも改善。

<イラスト/やのひろこ 取材・文/ESSE編集部>

【監修/岡田慎一郎さん】
理学療法士、介護福祉士、介護支援専門員。武術の動きを参考にした「古武術介護」が反響を呼ぶ。近年は合理的な体の使い方をさまざまな分野に提案。著書に『体の使い方を変えればこんなに疲れない!』(産業編集センター刊)ほか

体の使い方を変えればこんなに疲れない!


階段の上り下りがツラい、食器洗いで腰が痛い…、毎日の生活疲労を解消するための、合理的な体の使い方を教えます!