家事の動作がラクに!疲れない“合理的な体の動かし方”
2019.05.07
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長いお休みも終わり、また仕事や家事で忙しくなります。日々の負担を少しでも減らすため、日常の「体の動かし方」に注目してみませんか?

普段当たり前に行っている、立ったり歩いたり家事をしたりという日常の動作も、体の使い方を工夫するだけでグンとラクになり、軽々とこなせるようになります。
毎日を快適に過ごすことができ、腰痛や肩こりの予防にもつながる「合理的な体の使い方」を、理学療法士の岡田慎一郎さんに伺いました。

合理的な体の使い方をすれば、毎日がもっとラクになる!

コツは、体をバラバラに動かすのではなく、連動させること。
とくに大切なポイントは3つです。

1.手を動かすときは腕だけでなく、背中も使って動かすこと。
2.下半身をひざ中心に動かさず股関節中心に動かすこと。
3.腰を反らしたり曲げたりせず、動くのに適した真っすぐの姿勢をとること。

これらを意識すると、体全体が連動して大きな力が出せ、ラクに動くことができるのだそう。
「すぐには慣れないかもしれませんが、意識して続けることで体全体がスムーズに連動して、毎日がラクになりますよ」

●荷物を抱えるときは、背中と腕を連動させる

荷物を抱えるイラスト
荷物を抱える、床掃除をするなどの日常の動作。疲れないコツを覚えましょう
荷物を持つときは腕力だけに頼りがちですが、肩甲骨を動かして背中と腕の力を連動させれば、重い荷物も軽く感じます。
まずは手の甲を上にした状態で、両腕を荷物に回して。次に、背中に適度なはりを感じながら手をくるっと返して荷物を持ちます。体と荷物をしっかりくっつけるのもポイント。
人体でもっとも大きな力が引き出せる背中と、腕を連動させることにより力が出せるうえ、肩やひじを痛めるリスクを軽減できます。

●荷物を上げ下げするときは、股関節を中心に動き、骨盤と腰骨を真っすぐに保つ

荷物を上げ下げするイラスト曲げ伸ばししかできないひざよりも、柔軟に動かせる股関節を使って下半身を動かせば、疲れにくくラクに動けます。

持ち上げるときは荷物にしっかりくっついて腰をおろし、つま先を広げます。立ち上がりながらつま先を閉じて。荷物を下ろすときは、しゃがみながらつま先を開きます。
つま先の開閉によって股関節を中心に脚を動かすことができ、足腰全体の力を効率よく使えるように。

また、腰を曲げたり反らしたりすると、負担がかかって腰痛の原因に。腰を反らさないように注意し、少し前傾させると、骨盤と腰骨を真っすぐに保てます。

●風呂掃除は、足を踏みしめず全身を動かして掃除する

風呂掃除のイラスト足を踏みしめると体が固定され、腕の力だけで掃除することになりがち。そこで、足はリラックスさせ、股関節をゆるめて上半身と下半身、両方を動かして掃除して。全身が動いた結果として腕も動くイメージです。すると、全身の力を効率よく使え、腕や腰に負担がかかりません。

●床のふき掃除は、片ひざを立てて

床のふき掃除のイラストしゃがむとその体勢をとること自体がつらいという人も少なくありません。ふき掃除をするときは、片ひざを立てて座り、立てた足のつま先を外側に広げましょう。股関節がゆるみ、動きやすくなります。広い範囲をふく場合は、片ひざずつ入れ替えながら進んで。

<イラスト/やのひろこ 取材・文/ESSE編集部>

【監修/岡田慎一郎さん】
理学療法士、介護福祉士、介護支援専門員。武術の動きを参考にした「古武術介護」が反響を呼ぶ。近年は合理的な体の使い方をさまざまな分野に提案。著書に『体の使い方を変えればこんなに疲れない!』(産業編集センター刊)ほか

体の使い方を変えればこんなに疲れない! 体の使い方を変えればこんなに疲れない!


階段の上り下りがツラい、食器洗いで腰が痛い…、毎日の生活疲労を解消するための、合理的な体の使い方を教えます!