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40代以降は、1日3食は食べすぎ。不調をもたらす意外な食習慣

大場真代
2021.01.15
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新型コロナウイルスの第3波の影響で、医療がひっ迫していると連日ニュースになり、病院にかかることを躊躇している人も多いのではないでしょうか? そこで大切なのが日頃からの健康維持です。漢方メディアを手がける医療ライターの大場真代さんに、病気を引き起こさない日頃の心がけについて教えてもらいました。

食事をする女性
その食習慣、年齢的には負担になっているかもしれませんよ!(※写真はイメージです。以下同)

「未病」のうちに対処できるのは、毎日の食習慣から

新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、昨年はいつも以上に健康に気を配ることが増えた一年でした。今年も年明け早々から感染者が過去最大となり、2回目となる緊急事態宣言も発出されました。いつどこでだれがかかってもおかしくない状況となり、昨年以上に今年も健康維持に努めていく必要が出てきました。

漢方医学では、病気になる前の段階から、体を整えておくことが重要だという考え方が根づいています。「未病」という言葉がありますが、これは健康と病気の間のことで、自覚症状はないけれども健康診断の値が悪かった、疲れやすい、イライラしやすい、頭痛や肩こりなどがあるなど、病院へ行くほどではないけれどなんらかの不調があるという状態のことを指します。健康と病気は境目があるわけではないので、未病のうちに対処しておくことが非常に大切だと説いているのです。

とくに、40代以降の女性はそういった不調が増えていくので、ぜひ気にかけてほしいと思います。

●40代以上の女性には1日3食は食べすぎ。冷えの原因にも

飲み物を飲む女性体を整えておくための方法のひとつとして「養生」があります。

養生とは、日々の生活習慣を見直し、健康を維持しようとする考え方のことです。規則正しい生活、適度な運動、ストレスをためないなどが、それに当てはまります。特に食事は「食養生」と言われ、「毎日の食事に勝る薬なし」とも言われ、大事にされています。
とくに、寒さが厳しい冬は、冷えが気になる時季。漢方医学では、内臓の冷えが免疫力を下げる要因とされていて、冷えを防ぐことがとても重要視されています。

皆さんも、冷えを防ぐために暖かい飲み物を飲むなど、毎日の食生活に気をつけていらっしゃる方は多いと思います。しかし、若い頃に見聞きした知識のままの食生活では、かえって冷えを招いている場合もあります。

たとえば、現在1日何食召し上がっているでしょう。
健康に気を遣う方ほど「3食摂らなくては」と思っている方は多いのではないでしょうか。

もちろん成長期には、たくさんの栄養が必要なため、1日3食摂ることが大切ではありますが、40代以上の女性には食べすぎになることも。現代はとくに、高タンパク高脂質な食事が多いため、栄養過多になってしまいます。

人間の体は、胃に食べ物があると、消化のために血液は胃腸に集中するようにできています。これが3食続いてしまうと、常に胃の中に食べ物が入っている状態になり、末端まで血液が届かなくなってしまい、結果として冷えの原因になることもあるのです。ですから、1日3食にはこだわらずに、体質やその時の体調に合った食事を摂るようにすればOKです。その際は、満腹になるまで食べず、腹6~8分目を目安に。

●水を2リットル飲むのは体に毒。のどが渇いたときに少しずつ飲めばOK

また、水の飲みすぎにも要注意です。私が若い頃は「デトックスのために1日2リットル以上」と言われ、飲みづらい硬水を我慢して飲んでいたものです。しかし、水分を必要以上に摂ると、漢方医学でいうところの「水毒」の状態になります。水毒とは、体の中に水が必要以上に溜まって冷えやむくみ、めまい、雨や台風の日の頭痛や不調などを起こす状態のことをいいます。

1日の目安は、スープなど、食事の水分も入れて2リットル以下に。常温のお水を喉が渇いたときに少しずつ飲むようにしましょう。

●体を冷やす食品はNG!冬が旬のもの、色の濃いものを取り入れて

ミキサーに野菜などそれ以外にも、朝の定番になっているグリーンスムージーも冷えを増長する原因に。とくに、果物や野菜には、体を冷やすものと、逆にあたためるものがあります。冷え症の方は、あたためる食品を積極的に摂る必要があります。

漢方医学には、陰陽論という考え方があります。すべてのものには陰と陽があるという考え方で、食べ物も体を冷やす陰性のもの、温める陽性のものと分けることができます。

【体を温める陽性食品】

・そば、玄米、黒パン
・ニンジン、ゴボウなどの根菜類、カボチャ
・リンゴ、サクランボ、ブドウ、プルーン
・赤身の魚肉や魚介類、納豆、黒ゴマ
・赤ワイン、黒ビール、梅酒、紅茶、ココア
・塩、みそ、しょうゆ、黒砂糖

【体を冷やす陰性食品】

・うどん、白米、白パン
・葉野菜、ナス、キュウリ、大根、モヤシ、トマト
・バナナ、パイナップル、グレープフルーツ、マンゴー、キウイ、スイカ、メロン
・白身の魚肉、豆乳、豆腐、白ゴマ
・白ワイン、ビール、緑茶、コーヒー
・酢、マヨネーズ、白砂糖

基本的に、南国で採れるもの、夏が旬のもの、色の薄いものは陰、寒冷地で採れるもの、冬が旬のもの、色の濃いものは陽と考えるとOKです。

スムージーに使われる葉野菜は夏が旬ですし、バナナやパイナップル、キウイなどのフルーツはすべて南国で取れる体を冷やす食材です。体を温めたいのであれば、リンゴやサクランボなどの寒冷地で取れる食材や、旬が冬のものを摂るようにするといいでしょう。
夏でも冷えが気になるようなときは、体をあたためる食材と一緒に摂ることで冷えを防ぐことができます。その他にも、ネギやショウガ、シナモンは体を温めてくれる食材ですので、積極的に摂るようにすると体が温まります。

<参考>
石原新菜著『やせる、不調が消える 読む 冷えとり』(主婦の友社)

毎日少しずつでも、食養生をおこなっていけば、免疫力も上がり、さまざまな病気に負けない体をつくることができます。冷えに負けず、食べて元気になる食養生、ぜひ実践してみてください。

●教えてくれた人
【大場真代さん】

医療ライター。「漢方薬の効果や効能、医学的情報をわかりやすく伝える」ためのwebサイト「QLife漢方」の編集長も務める。

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