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ぺたんこ靴でも外反母趾に。予防・改善に30秒ストレッチ

ESSE online編集部
2020.10.03
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乾燥していたり、ブーツを履いたりするこれからの季節、ぜひ目を向けたいところが「足」です。

足の指が曲がっていたり、巻き爪、かかとがひび割れていたり…それらの症状がある人は要注意。長年自己流で行っているケアによって、かえって足のトラブルを招いてしまうこともあります。
自宅でできるフットケア方法を皮膚科医の高山かおる先生に伺いました。

足のイラスト
足のトラブル回避には「正しいフットケア」を

外反母趾や巻き爪、たこ・うおの目、水虫を予防!自宅でできるフットケア

「自分の顔や歯と同じくらい、足と向き合っていますか? 顔を洗う時間、歯を磨く時間に比べ、足を洗う時間は短くありませんか? また、どのように足を洗っていますか?」と高山先生。ギクっとした方も多いのでは?

●8割以上の人が足にトラブルを抱えている!

お風呂に入ったときに、足に石けんをつけてササッと洗い、お湯で流して、バスマットにのってふくだけ…そんな足の洗い方ではダメなのです。足の手入れをしっかりしていないと、さまざまな足の病気を引き起こす原因に。
じつは20代であっても、外反母趾(足の親指のつけ根が内側に曲がる)や巻き爪、たこ・うおの目、水虫などの悩みを8割以上の人が抱えているといいます。

●足のトラブルの原因は足に合わない靴だけではなく、歩き方にも

外反母趾で足に痛みが続いていても、歩くときに多少の痛みは当たり前だと思っている人が少なくありません。従来、その原因はハイヒールの靴や足に合わない靴が原因とされてきましたが、ハイヒールを履かない男性や、子どもにも外反母趾は増えているのです。

その理由は「足のアーチ崩れによる足の機能の低下」。正しい歩き方や立ち方ができていないので、足本来の機能が低下してしまっています。
足には本来3つのアーチが備わっています。その中でも前方横アーチと呼ばれる、親指のつけ根と小指のつけ根を結ぶアーチがもっとも崩れやすく、このアーチが崩れると足の指が横に広がり、前足部が平らになる「開張足」という状態に。

じつはこの開張足こそが外反母趾を招く引き金のひとつとされています。外反母趾の人は、必ずと言ってよいほど開張足を併発しているのです。つまり、外反母趾を予防するには、まず開張足を予防することから始める必要があります。

開張足は、足に合っていない大きめのゆったり靴を履くことで前方横アーチの崩れが進んでいきます。症状が軽いうちであれば、ひも靴をきちんと結んで履くだけでも、改善します。また、外反母趾のために靴に当たって痛いというときは、大きめな靴を履くのではなく、足の当たる部分に保護パッドなどを当てて保護しましょう。

●開張足、外反母趾予防に「足指ストレッチ」

足指ストレッチの手順靴を履いている時間が長かったり、窮屈な靴に足を押し込んでいたりすると、足先の筋肉は緊張し、硬くこわばってしまいます。その緊張を取り除き、開張足・外反母趾の予防・改善におすすめなのが「足指ストレッチ」です。
足指をつまんで“イタ気持ちよい”と感じるところまで、(1)~(4)をそれぞれ10~30秒間伸ばしましょう。靴を履く前や、脱いだあとに行うとよいでしょう。

●足のトラブル回避には「正しいフットケア」を

足のトラブルには、開張足や外反母趾などの骨の変形に伴うもの以外に、巻き爪や陥入爪などの「爪トラブル」、水虫やガサガサかかとなどの「皮膚トラブル」もあります。
これらの足の悩みを解決する秘策が「正しいフットケア」です。長年自己流で行っているケアによって、かえって足のトラブルを招いてしまっていることもあるのです。6つのポイントを押さえて毎日自分の足と向き合いましょう。

Point1 きれいに足を洗う
泡立てた石けんで足全体を包むように洗います。とくに指と指の間、爪と指の間、足裏の指の付け根など、汚れや角質の溜まりやすい部分は丁寧に洗いましょう。洗いにくい部分はブラシ(やわらかめの歯ブラシなど)を使って。

Point2 水分をよくふき取る
バスマットを踏むだけではなく、指と指の間、爪と指の間に水分が残らないようにしっかりふきましょう。皮膚の間に残った水分は水虫などの引き金になることも。

Point3 足を保湿する
足は乾燥しやすいので、洗ったあとの足は、そのままにしておくとさらなる乾燥を招きます。お風呂上がりは、「尿素入りクリーム」「ワセリン」などの保湿効果のあるクリームを塗ってしっかり保湿をしましょう。

Point4 爪を切り、整える

爪切りのイラスト手の爪は丸く切るのがベターですが、足の爪は角を少し丸く、四角く切りましょう。爪を丸く切ると、巻き爪や陥入爪を招く原因になります。足の爪を切るときは、刃先がストレート(直刃)の爪切りを使うとよいでしょう。ドラッグストアなどに足爪用として販売されています。

Point5 足に負担をかけずに立つ・歩く
足のアーチが崩れている人の歩き方の特徴のひとつが、足をあまり上げずに歩く「ペタペタ歩き」。足のアーチを整えるためには、かかとで着地してかかとに重心をのせ、土踏まずの外側つま先の順に重心を移動させて歩きましょう。

Point6 足に合った靴を選ぶ
ぶかぶかの靴、やわらかすぎる靴、かかとがグラグラする靴はNG。歩くことに適しているのは「ひも靴」です。面倒でも毎回靴ひもを新たに結び直すことを心がけて。靴を選ぶ際は、ファッション感覚ではなく、足のために靴を選びましょう。

フットケアを毎日行うことで、外反母趾や巻き爪、たこ・うおの目、水虫などの足のトラブルに気づくことができます。これらのトラブルを放置すると、歩行が困難になり、転倒のリスクや寝たきりになる危険性が高まります。

今回ご紹介したフットケア方法は、高山先生の新刊『フットケア外来の名医が伝授 外反母趾、巻き爪、たこ・うおの目を自力で治す』(扶桑社刊)にさらにくわしく解説されています。
足は体の土台となる部分です。いつまでも元気に歩ける健康な足を手に入れたいのであれば、自分の足を愛おしみましょう。

<イラスト/黒川輝代子 編集・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【高山かおる先生】

済生会川口総合病院皮膚科主任部長、東京医科歯科大学大学院皮膚科学教室臨床准教授。一般社団法人足育研究会代表理事。1995年、山形大学医学部卒業。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。専門は接触性皮膚炎、フットケア、美容。日本の大学病院で唯一の皮膚科のフットケア外来を開設。著書に『フットケア外来の名医が伝授 外反母趾、巻き爪、たこ・うおの目を自力で治す』(扶桑社刊)などがある

外反母趾、巻き爪、たこ・うおの目を自力で治す

本書は、フットケア外来の名医、皮膚科医の高山かおる先生が、足トラブルのメカニズムとセルフケアの方法をご紹介。

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