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季節の変わり目の疲れをケア。湯船で入浴を、ただし長風呂はNG

ESSE編集部
2020.10.12
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季節の変わり目には、疲れやだるさ、冷え、胃の不調、イライラなど心身のトラブルが起きがち。そんな不調を改善してくれると、近頃話題になっているのが「ゆる漢方」。毎日無理なく気軽にできる方法で、夏から引きずった疲れを吹き飛ばしましょう!

お風呂に入る女性
湯船につかって軽く発汗するのも有効です

季節の変わり目の疲れに…。体ととのう「ゆる」漢方

漢方の「養生」の考え方で、心と体をととのえるのが「ゆる漢方」です。養生とは、その季節に合った食事や習慣で体調をととのえ、今も次の季節も元気に過ごすための「備える生き方」のこと。「無理せずゆるっと」が実践のコツです。

●夏疲れ改善の初めの一歩は、体に余分な湿気をためないこと

イラスト女性二人「季節の変わり目に起こる不調の大きな原因は、じつは『湿気』です」と漢方師の櫻井大典さん。夏から秋の変わり目は、湿度が高い時季。適度な水分補給は大事ですが、過度な水分や、冷たい飲食物、生もの、オクラなどのようなネバネバした食品をとりすぎていると、体の中に余分な湿気がたまってしまいます。

「漢方では、胃腸は乾燥を好むとされ、体に湿気がたまると胃腸が弱るといわれています。これが要因となり、だるさや疲れ、冷え、やる気のなさなどのさまざまな不調が起きるのです」

改善のために櫻井さんが教えてくれたのが、ゆるっと気軽に取り組める“ゆる漢方”。

「夏疲れ改善のポイントは、体に湿気をためる飲食物を避けること。それに加えて、自分の不調に合ったゆる漢方の養生法を、日々の食事やちょっとした習慣に取り入れてみてください。完璧でなくもOK。できるところからゆるっと実践しましょう」

●<Check!>体に余分な湿気がたまっているかどうかは、舌でわかる!

イラスト舌苔
舌苔が全体にべったり!

自分の舌を鏡で見てみましょう。舌全体に白い汚れ「舌苔(ぜったい)」が分厚くついていたら、体に湿気がたまっているサイン。さらに、舌が大きく膨らみ、縁に歯形がついていることも。

元気がでる!体のお悩み別・ゆる漢方

まずは、だるさ・疲れ、冷え、胃の不調など体の不調別に、効果的なゆる漢方をご紹介。予防として取り入れるのもおすすめです。

【お悩み1】体がだるくて疲れがとれません

原因:「気」が不足しています。食べ物や生活習慣で補って

体に湿気がたまると胃腸が弱りますが、胃腸は体のエネルギーをつくる場所なので、弱ると疲れやだるさの原因に。
「また、汗のかきすぎ、睡眠不足などで気が消耗すると、気が不足した“気虚(ききょ)”という状態になり、これも疲れを招きます」

対策1:鶏肉、マグロ、シメジ、サツマイモ、ブドウなどの食材で「気」を補う

気を補う効果がある食品を積極的に食べるのがおすすめ。
「気を補う肉や魚介は、食べると速やかに気を充実させる働きがあります。手軽な水炊きなどで、野菜をたっぷり加えて食べましょう。味つけはあっさり優しい味に」

サツマイモ、シメジ、ブドウなどほかにも豚肉、牛肉、イワシ、鮭、サバ、ウナギ、エビ、タコ、米、大麦、もち米、ジャガイモ、山イモ、大豆、カブ、カボチャ、キクラゲ、シイタケ、マイタケ、アボカドなど。

対策2:太陽の光を浴びて深呼吸をする

イラスト女性と太陽気を補うには日光浴と深呼吸が最適。
「太陽は気の集合体なので、日光浴をすると気を体に取り込むことができます。また、深呼吸も気を取り込むのに効果的。息を吐ききり、吸った空気が骨盤内に満ちるイメージでよい気を取り込んで」

【お悩み2】体が冷えてつらい

原因:冷たい飲食物やエアコンで体の内外から冷えた状態に

エアコンの中で薄着でいることが、夏冷えの大きな要因。
「さらに、水分や冷たい飲食物、生ものなど、体を冷やすもののとりすぎも冷えの原因に。一日じゅうエアコンの中にいるのは避け、ときどき日光浴をして体を冷やす飲食物を控えることが大切」

対策1:「常温」でもまだ低い! 体温より温かいものを食べる・飲む

イラスト紅茶とラーメン冷え予防にと、常温の飲み物を選んでいる人もいるかもしれませんが、じつは常温もベストではありません。
「常温でも体温より低く、体にとっては冷たいものです。冷える人は体温より高い温度のものを食べたり、飲んだりしましょう」

対策2:湯船につかって軽く発汗を。でも、長風呂はNG!

イラスト女性お風呂適度な発汗は冷え解消になるため、入浴は湯船につかりましょう。
「ただし、長風呂をすると体が疲れてしまうので、軽く発汗する程度に。時間がないときは湯船内でシャワーを浴びましょう。次第にお湯がたまり足湯効果が得られます」

対策3:甘味屋さん方式で冷たいものを食べたら、温かいお茶でリセット

イラストかき氷と緑茶アイスなどの冷たいものや甘いものは、体を冷やすので、できれば避けたいもの。
「どうしても食べたいときは、最後に温かいお茶が出てくる甘味屋さんをまねて、温かい飲み物で締めましょう。これだけでも冷えのリセットになります」

<イラスト/柿本芳枝 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【櫻井大典さん】

年間5000人以上の相談にのる漢方専門家。SNSで発信する、わかりやすい漢方や養生についての情報が人気に。著書は『まいにち漢方』(ナツメ社刊)など