夫がうつになったら…「少し散歩でも行こうか?」はNG
川本義巳
2019.11.12
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うつ病は、本人はもちろん、周囲の家族にとっても大きな問題です。もし夫がうつ病になったとき、妻はどのようにふるまえばいいのでしょうか?

自身もうつで1年2か月休職した経験をもち、現在は「うつ専門メンタルコーチ」として活動する川本義巳さんに、方法を伺いました。

男性が頭を抱えている様子
夫がうつになったら、妻はどのように対応すればいい?

ギリギリまで人に頼らなかったせいで、うつが悪化した過去

「家族がうつになったらどうすればいいですか?」仕事柄そういう質問を受けることがあります。とくに家族にとって経済的な柱である人がうつになると、事態は深刻になりがちです。

かくいう私自身も18年前うつ病にかかり、1年2か月休職をした経験があります。
今回はそのときの私に起こっていたこと、そして家族が思ったこと、行動したことをご紹介しながら、「夫がうつになったとき、どうすればよいか」についてお話したいと思います。

●大手企業への転職がきっかけでうつに
私がうつ病になったのは、転職がきっかけでした。憧れの大手IT企業に転職でき、収入もステータスも上がり、「今後の人生は安泰だ」そう思っていた矢先でした。

うつ病はある期間「調子が悪い」状態が続きます。そしてそれをガマンした結果、ある日動けなくなる。私を含めそういうパターンの人が多いように感じます。

私自身、体が動かなくなる4~5か月前から異変はありました。体調がすぐれない、よく眠れない、疲れが取れない…。でもそのときは転職してすぐだったので「慣れてないから」とか「がんばりがたりない」と思っていました。
徐々に状態は悪化し、人と話したくなくなったり、手足が震えたり、常に疑心暗鬼になったりしていき、最終的には動けなくなりました。

●男性はギリギリまで人に頼らない傾向が

男性は「ギリギリまで人に頼らない」という人が多く、症状がひどくなってからようやく精神科のクリニックにつながり、病気が判明するというケースが多数です。
私自身も初期段階で誰かに相談していれば、「動けなくなる」ということは防げたかもしれませんし、もしかすると休職することも回避できたかもしれません。

コーチングをしていても女性は比較的、初期段階で相談に訪れますが、男性の場合は「すでに病院で診断名が降りている」状態で相談されることがほとんどです。しかも「奥さんに諭されて」という人も多いです。
これだけうつ病が認知されてきていても、まだまだ「自分の努力がたりない」と思う男性が多いということだと思います。

●ムリして復職すると負のスパイラルに

では実際に闘病中の男性がなにを考えているか? ということなのですが、大抵の場合は「もうダメだ」と思っています。「会社には戻る場所がない」そういう人もいます。
「家族や会社に迷惑をかけている」という罪悪感にさいなまれる人もいます。しかしムリをして復職をしてしまうと、また再発ということを繰り返すことにも。

これは私見ですが、休職3か月以内で復職した人は再発するリスクが高く、1年ほど休む人は、状態が好転しやすいですね。なので私は「最低半年」というアドバイスをしています。
確かに経済的な柱である夫が休職になると、家族の不安も大きくなりがちですが、ムリをさせてしまうとかえって長引くことになるので、まずはしっかり休ませるということを考える必要があります。

次は、支える側の家族はどうするのか? を説明します。

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