産後の抜け毛や薄毛が深刻…原因と自分でできるケアは?
ESSE編集部
2019.10.24
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産後は、からだにさまざまな変化が現れます。脱毛や薄毛もそのひとつ。
見た目が気になるところですが、自分でケアすることはできるのでしょうか。

今回は、「出産後、抜け毛がひどく、はげるのではないかと心配」という読者の悩みに、ライフスタイルまで含めたアドバイスに定評がある、Dクリニック東京ウィメンズの院長・浜中聡子先生が答えてくれました。

産後の抜け毛がひどく、このままはげるのでは…自分で治す方法は?

このままはげるのでは…自分で治す方法は?
産後の抜け毛が悩み…
●読者のお悩み:産後の抜け毛が気になります。

出産後、抜け毛がひどくて悩んでいます。地肌まで見えるようになって、このまま、はげるのでは…と心配です。自分で治す方法はありますか?(みゆきママさん・36歳)

●産後しばらくは様子をみて。ストレスになっているようなら、早めに専門医に相談しても

産後の抜け毛には、ホルモンバランスの変化とヘアサイクルの変化の2つが関係しています。

ヘアサイクルは通常2~6年で、成長した毛髪は3週間ほどで成長の止まる退行期に入り、その後、休止期(髪の毛が抜ける時期)に入ります。ところが妊娠中はたくさん分泌される女性ホルモンの影響で成長期が長くなり、本来なら休止期に入っているはずの髪の毛がずっと成長を続けるのです。
出産を終えると、たくさん分泌されていた女性ホルモンが少なくなり、毛髪も一気に退行期や休止期に入ってしまい大量に抜けるために脱毛や薄毛が目立つことに。

この産後脱毛ですが、産後半年から1年程度で、ほとんどの人が元の状態に戻ります。
ただ元に戻るといっても、人によっては加齢による影響が出るので、残念ながら妊娠前とまったく同じ状態に戻るとは言えません。
なかには妊娠・出産をきっかけに毛質が変化し、うねりが出たり細くなったりする人も。アレルギー体質に変わり、妊娠前は大丈夫だったシャンプーやヘアカラーが合わなくなる人もいて、それが髪の毛のダメージにつながることもあります。さらに高齢出産など、状況によっては、元の状態に戻るのに時間がかかったり、脱毛の状態がシビアに出ることもあるかもしれません。

見た目が気になるところではありますが、この時期は、まずはママと赤ちゃんの健康が第一なので、産後しばらくは様子をみて。
卒乳し、生理が再開してからヘアケアを始めても十分回復は可能です。それまでに自分でできるケアもありますので、できる範囲で、できることから実践してみましょう。

ただし脱毛や薄毛が気になってそれがストレスになっているようなら、早めに専門医に相談することをおすすめします。
というのも、ストレス自体が毛髪の発育を妨げる原因になるから。クリニックでは、産後脱毛の治療はもちろん、生活相談やヘアケア商品の使い方など、個々人に合ったアドバイスが受けられるところも多いですよ。

●産後のヘアケア、こんなことに気をつけて!

3コマ漫画産後1年ぐらいはホルモンバランスの乱れでどうしても抜け毛が多くなります。
気になるようなら、以下のようなことに気をつけてみるといいでしょう。

・睡眠時間を確保する

健康な髪を育てるのに睡眠は大切。でもこの時期は赤ちゃんのお世話でまとまった睡眠時間はなかなか取れないので、休めるときに昼寝するなどして、睡眠不足を解消できる工夫を。

・ミネラル、ビタミンのバランスも大事

健康な髪を育てるためにはタンパク質、鉄分、亜鉛などのミネラル、そしてビタミンをとることが大事。それらも意識した食事づくりを。

・シャンプーを変えてみる

産後、体質や髪質が大きく変化する人もいます。産前に使っていたシャンプーが合わなくなることもあるので、目的に合わせて、シャンプーをいろいろ試してみても。

・ヘアスタイルやヘアカラーを見直す

体質が変わって、ヘアカラーが合わなくなる人もいます。その場合、まずヘアカラーをやめてみて。そのうえで、抜け毛が目立ちにくいショートヘアにするなど、イメージチェンジすると、薄毛・抜け毛が気にならなくなることも。

<イラスト/野田節美 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【浜中聡子先生】

Dクリニック東京ウィメンズ院長。北里大学医学部卒業。医学博士。女性ホルモンに着目し、心身ともに健康で充実した毎日を過ごせるよう、医学的見地からサポート。丁寧な診察と、ライフスタイルまで含めたアドバイスに定評がある。