歯みがきは何分が正解?歯周病や口臭を防ぐ正しいケア
ESSEonline編集部
2019.07.03

毎日行なう歯みがきに、どのくらい時間をかけていますか? なんとなくですませていませんか?

「歯についたプラーク(細菌)を落とすには、本来なら10~15分の歯みがきが必要です。きちんと歯みがきができていないとむし歯や口臭の原因になるだけでなく、歯を失う歯周病にもなりやすくなります」と話すのは、「医科歯科連携」の第一人者で、認知症専門医師の長谷川嘉哉さん。

歯周病は口の中だけでなく、全身に影響をおよぼすさまざまな病気とかかわっていることも指摘されています。正しい歯みがきについて教えてもらいました。

正しい歯みがき
歯周病は重大な病気につながることも

きちんと歯みがきやうがい、できていますか?正しい方法を教わります

「口の中を清潔に保つには、日々の予防が大切です。毎日歯みがきをしていても歯周病になる人は、“ただ手を動かしているだけ”で、実際には歯の汚れが落とせていません」と長谷川さん。

「近年、歯みがき、うがいなどの口腔ケアが認知症や生活習慣病の予防にも役立つことがわかってきています。だからこそ、正しい歯みがき方法を実践することが大事です」

●5分間歯磨き

・ポイント1 1本を20~30回みがく
歯の汚れであるプラークをしっかり落とすには、1本1本の歯を20~30回ずつみがきます。電動歯ブラシの場合も、歯の1本ずつにきちんと当てましょう。

・ポイント2 動かす幅は5~10mmほど
歯ブラシはゴシゴシと大きく動かさず、小刻みに動かして1本ずつみがきます。歯ブラシを動かす幅は5~10mm程度です。

・ポイント3 1日1回は丁寧にみがく
1回にかける時間が5分以下では不十分。1日1回は5分以上の時間をかけて、徹底的にプラークを落としましょう。とくに就寝前は念入りに。

●両手&45度歯みがき

・両手歯みがき

両手歯みがきまずは利き手で歯ブラシを持って、すべての歯をみがきます。その後、もう片方の手に歯ブラシを持ち替えて再度すべての歯をみがきます。

・45度歯みがき

45度歯みがき歯ブラシの毛先を歯と歯肉の境目に向けて、45度の角度で斜めに当てます。そうすることで、歯周ポケットにたまっている汚れをしっかりかき出すことができます。

●ガムを噛む

ガムを噛む・ポイント1 1日3回、5分以上噛む
唾液による歯の再石灰化効果を上げるためには、毎食後1回につき5分以上噛むことがおすすめ。食後1粒を目安に噛みましょう。

・ポイント2 必ず歯みがきもする
ガムを噛むだけではプラークは除去できないので、必ず歯みがきも行ないましょう。就寝前にガムを噛むと起床時の口臭対策にもなります。

・ポイント3 片側だけで噛まない
ガムを片側だけで噛むとあごの筋肉のバランスが崩れて、顔のゆがみの原因に。噛む場所を意識して変えましょう。

「まずは1回の歯みがきで5分間続けられるように習慣化していきましょう。歯磨きを丁寧に行ない、定期的に歯科を受診してチェックすることが歯と体の健康につながります」

長谷川嘉哉さんが監修した『20万人以上を診察した専門医が教える ならない・治す認知症』(扶桑社刊)には、歯みがきをはじめとした認知症予防のセルフケア方法が紹介されています。こちらもぜひチェックを。

<イラスト/やまだやすこ 取材・文/ESSEonline編集部>

●教えてくれた人
【長谷川嘉哉さん】

医療法人ブレイングループ理事長。毎月約1000人の認知症患者を診察する、日本有数の脳神経内科、認知症の専門医。いち早く認知症と口腔環境の関連性に気づき、「医科歯科連携」の第一人者として認知症の改善、予防を行い、成果をあげている。公式ブログは「長谷川嘉哉Blog【転ばぬ先の杖】

20万人以上を診察した専門医が教える ならない・治す認知症


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