紫外線が原因!?顔や首のブツブツの正体とは…
2019.05.16
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年齢を重ねるとともに、「顔や首にブツブツが…」と気にする人が多いようです。なにが原因で、治療法はあるのでしょうか。皮膚科専門医の服部英子先生に伺いました。

顔や首にイボのようなブツブツができます。治療法は?

最近、顔や首にイボのようなブツブツができるようになり、気になっています。放っておいても大丈夫? よくないサインでしょうか。自分でできるケアがあったら教えてほしいです。よっぴーさん(39歳)

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【服部英子先生のアンサー】

顔や首筋にできるイボ、気になりますよね。このイボですが、患者さんを診ていると、若いうちからできやすい人は、両親あるいは祖父母など、家族にイボの多い方がいる傾向があります。遺伝的にできやすい体質を受け継いでいるのかもしれません。

イボにもさまざまな種類があり、もっとも多いのがウイルス性のものです。小さいシミのように見えることも。加齢とともにできやすくなる「脂漏性角化(しろうせいかくか)症」は紫外線による肌の老化が原因。首やデコルテにできやすい「軟性繊維腺」は30代~40代の女性に多くみられます。

イボのほとんどは良性で、気にならなければそのまま放っておいても問題ありません。ただ、なかにはイボだと思っていたものがじつはホクロだったり、ごくまれに悪性の腫瘍の場合もありますので、気になるようなら、一度皮膚科を受診するといいでしょう。

●紫外線がイボの原因になることも…

イボができるのを完全に予防する方法はありませんが、患者さんを診ていると、紫外線対策をしてきた人としなかった人で違いがあるようです。まったく紫外線対策をしなかった人は、加齢とともにイボも増えているように感じます。また、ネックレスなどで皮膚を摩擦することも、イボができやすい原因のひとつに。できやすい人は気をつけた方がいいでしょう。

見た目が気になってイボを取りたいということであれば、皮膚科に相談すれば治療することができます。液体窒素で治療すると、治療後少しシミのようになることがありますが、これは徐々に消えていくので心配ありません。美容的によりきれいにしたいというのであれば、炭酸ガスレーザーでの治療になりますが、できる施設が限られます。

予防的に飲まれているヨクイニンという内服薬もあります。皮膚科で昔から処方されている漢方薬で、完全にイボを予防できるものではありませんが、できにくくなった、イボの数が少なくなったという声は聞きますので、体質的にできやすい人は試してみるのもいいと思います。

●イボが気になるときは治療&予防を!

イボの多くは良性のものなのでそのままでも問題ありませんが、気になるようなら医療機関で診てもらいましょう。医療機関で治療するなら、以下の2つの方法があります。

・冷凍凝固で
液体窒素による冷凍凝固で盛り上がった部分を平らにします。保険診療で皮膚科でできます。治療した痕(あと)がシミのようになることがありますが、徐々に目立たなくなります。

・炭酸ガスレーザーで
よりきれいに仕上げたいときはこちらが向いています。炭酸ガスレーザーでイボを削り取る方法です。美容目的なので保険外診療となります。

●できやすい人は予防を! 漢方薬のヨクイニンを内服

主成分はハトムギで、古くからイボの予防薬として使われています。漢方薬なので副作用も少なく、イボができやすい人は予防薬として飲むと効果があります。皮膚科、漢方薬局で処方してくれます。

※体質的なものや加齢によるもの、紫外線の影響などが考えられます。気になるようなら皮膚科に相談しましょう。

<イラスト/野田節美 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【服部英子先生】

南青山皮膚科スキンナビクリニック院長。東京女子医科大学卒業。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。東京女子医科大学病院、JR東京総合病院、虎ノ門病院などを経て2005年より現職