冬の「冷え便秘」に効く。腸をリラックスさせる呼吸法と習慣
ESSE編集部
2019.11.14

冬に近づくと、冷えや乾燥の影響で、便秘に悩む女性も多くなります。そんな冬の「冷え不腸」には、体を温めたり、ゆるめたりする「腸活」が効果的。
鍼灸師で、アシル治療室院長の若林理砂さんに、不腸の改善法を教えてもらいました。

お腹を抱える女性の様子
この時季に増える「冷え便秘」。改善は腸から!

現代女性に増えている「冷え便秘」。改善は腸から!

「冬は腸の調子が悪い」と感じていませんか? 「食物繊維をとっているのに腸がイマイチ」という人は、「冷え便秘」の可能性が。

「腸の不調の代表的なものに便秘があります。便秘には、食物繊維不足や、脂質とタンパク質に偏った欧米型の食事で起こる『熱便秘』と、腸のぜん動運動が止まって起こる『冷え便秘』とがあります。前者は、体に熱がこもり、コロコロした便が。後者は便が出にくいけれど、出るときはゆるくなり下ってしまうのが特徴です」

お腹に手を当てている女性のイラスト
腸を整えて毎日をイキイキと!
この2つは、腸の不調=不腸の原因が違うため、改善法も異なるそう。
「熱便秘はいわば従来型の便秘で、野菜や海藻などの食物繊維と水分をとれば、比較的簡単に改善します。ところが後者の『冷え便秘』は、やせ形で筋肉が少なかったり、運動不足の傾向がある現代女性がなりやすい便秘。生野菜を食べすぎると胃腸に負担がかかり、逆に悪化します」

不腸の状態が続くと、健康や美容だけでなく、心にまでマイナスの影響があることが最近の研究でわかってきました。腸活で快適な毎日を手に入れませんか。

<冷え不腸の人の特徴>
・運動不足
・食事量が少ない
・体重のわりに体脂肪が多い

冷やさない&ゆるめるで不腸を改善!

体温の調整をつかさどる自律神経のうち、緊張を高める交感神経が優位になると、腸のぜん動運動が鈍くなって不腸を招きがち。温めたり、ゆるめたりすることで副交感神経が優位になると、血流が改善されて、胃腸の動きもよくなります。

●排便時は深呼吸&おなかさすり

便座に座って深呼吸する女性のイラスト
ゆっくりさする
排便はデリケート。ストレスがある、トイレに行く習慣が崩れるなどで便秘になりがちです。なるべく同じ時間にトイレに行き、出なくて焦ったら息を細く長く吸い→長く吐く、の腹式呼吸を。同時におなかをさすると緊張がゆるみ、排便がスムーズになります。

●マフラー・腹巻きを上手に使う

マフラーをしている女性のイラスト
首温気を逃さない!
やせ形や、筋肉が少ないぽっちゃりさんは冷えやすく、交感神経の高まりから不腸になりやすいもの。腹部を腹巻きで温める、マフラーで首から温気を逃がさないなどで防寒を。

●朝は温かい固形物をとる

朝食のイラスト
具だくさんみそ汁はとくにおすすめ
胃の伸び縮みに連動して大腸も動くため、規則正しい排泄を習慣づけたい朝は、固形物の摂取を。また、体温を上げるために、温かい汁物や、熱をつくるタンパク質を忘れずに。

●毎日笑顔で過ごす

難しい顔をしていると体に緊張が走り、便秘になることも。背筋を伸ばして、鏡を見てにっこりしてみましょう。これだけで、自律神経の働きがよくなり、腸もリラックス。

●教えてくれた人
【若林理砂さん】

鍼灸師、アシル治療室院長。「治療よりも大切なのは養生」をモットーに、食の養生法や、体の使い方の指導も行う。著書に『決定版 からだの教養12ヵ月』(技術評論社刊)ほか