1. トップ
  2. ダイエット・健康

発達障害と診断されてよかった…40代女性が受診した理由

ESSE編集部
2020.01.15
  • この記事を
    シェア

「発達障害」という言葉が広く知られるようになり、最近は大人の問題としても語られるように。
症状のある人自体が増えているわけではありませんが、近年の社会状況から、診断を受ける人が増えています。

片づけや段取りがずっと苦手で、医師の診断を受けたSさん(40歳)という女性のお話を紹介します。

親子
医師から発達障害の診断を受けて(写真はイメージです)

診療所のサポートで落ち着いた生活ができるように

【ADHD当事者 Sさん(女性・40歳)】
夫(43歳)、子ども(7歳)。2年前にADHDと診断され、服薬治療開始。インターネットを通じて障害に関する問題に向き合う。

こどもの運動会のイラスト以前から、自分にはADHDの特性があるのでは、と感じていたというSさん。学生時代に心理学を学んでいたこともあり、発達障害については事前に知識があったそう。

「家の中では、片づけや段取りがとにかく苦手でした」

●子どもの就園を機に病院へ

それでも多大な努力をし、問題を克服してきましたが、結婚して子どもが生まれると、生活がうまく回らなくなります。

「子どもの就園後から、家事が効率よくできないという傾向がより顕著に。シワ寄せで子どもを叱りつけてしまうことが増えました。これではいけない、と病院に行ったのが2年前です」

診断結果は、ADHD。

「ああ、やっぱりなと。夫も、私がなぜ家事が苦手だったのか理由がわかり、『なるほど』と納得してくれました。薬を処方され、飲み始めると“頭の中が静かになる”という感じになり、快適に。それまでは、いろいろな情報が頭の中に飛び込んできて、余分なことに注意が向いてしまい、大事なことに集中できずにいたのです」

●診断を受けてよかった

落ち着いて物事に取り組めるようになったことで、時間の使い方も効率的に。期日のある手続きや大切な子どものイベントを忘れるなどの失敗もなくなりました。

「今では、診断を受けてよかった、と心から思っています」

発達障害かもしれない。そう思ったらできること

●まずは専門書を読み、特性を理解しましょう

人とうまくつき合えない、気をつけているのにミスばかりしてしまう、周りの人となんだか感覚が違っているように感じて不安になる…。社会や家庭生活を送るなかで、そんな困難に直面している人は、もしかしたら性格や努力不足ではなく、発達障害の可能性があります。

発達障害に詳しい医師の宮尾益知さんは、「思い当たることがひとつでもあるのなら、思い悩むより前に、まずは発達障害について書かれた本を何冊か読んでみることをおすすめします」と話します。
本を読んで自分の特性を理解できれば、具体的な対処法も見えてきます。それを実践することで、起こしがちなトラブルを減らせることもあるそう。

「できれば家族や身近な人にも本を読んでもらい、理解してもらったうえでサポートしてもらえるようにお願いしましょう」

それでも不安を抱え続けるなら、病院に行って専門医の診察を受けてみることが大切。

「ADHDであれば薬による治療もあります。専門医に相談することで、もう一歩踏み込んだ対処法が見つかるかもしれませんよ」

<まとめ>
・本を読んで自分の特性を知る
・対処法を学び、実践する
・説明して周囲の理解を得る
・どうしても苦しければ医師に相談する

<イラスト/サヲリブラウン 取材・文/ESSE編集部>

【監修/宮尾益知さん】

どんぐり発達クリニック院長、医学博士。徳島大学医学部を卒業後、東京大学医学部小児科等を経て、クリニックを開院。発達障害の総合情報サイト「オーク発達アカデミー」主宰。『女性のADHD』(講談社刊)など著書多数

【この記事も読まれています】