嘔吐は突然に…!ノロウイルス対策グッズと正しい処理法
  • この記事を
    シェア

2018.11.29

冬はノロウイルスが引き起こす食中毒や感染症が増えます。

家族が発症した場合、とくにお子さんなどはトイレ以外で吐いてしまうことも。そんなときにどう処理すればいいのか、衛生管理のプロである小林英明さんに伺いました。

正しい嘔吐処理でノロウイルスの被害をストップ!

ノロウイルスは、非常に強力な感染力をもつウイルスです。発生源の「すばやく」「適切」な処理が不可欠。
家族が食中毒及び感染症を発症し、嘔吐した場合の対策方法をご説明します。

●家庭にあれば安心。いざという時に役立つ「ノロセーフティーBOX」

ノロウイルスの発症は予想できず、突然に起こります。万一の嘔吐に備えて、対応グッズを準備しておけば安心。家庭にあるもので簡単につくれます。

<いざというときに役立つ 「ノロセーフティーBOX」>

掃除グッズ
嘔吐は突然に…。掃除グッズを用意しておきましょう
・家庭用塩素系漂白剤
・ペットボトル
・じょうご
・キッチンペーパー
・ゴミ袋(一次回収袋用、二次回収袋用の計2枚)
・レジ袋(2枚)
・手袋(使い捨て)
・マスク
・レインコート(使い捨て)
・段ボール片
・ゴーグル(メガネ可)
・バケツ
すべてバケツの中に入ります

●家庭でもつくれる「消毒液」

嘔吐したときに効果を発揮する「消毒液」をご存知でしょうか? つくり方はとっても簡単、家庭にある塩素系漂白剤とペットボトルがあればOKです。

【用意するもの】

掃除グッズ・家庭用塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム 濃度約5%)
・空の500mlのペットボトル(キャップつき)
・じょうご(金属製不可)
・ビニール手袋
・水

※塩素系漂白剤は、クエン酸などの酸性のものと混ぜると有毒ガスが発生するので、絶対に同時に使用しないでください。塩素系の洗剤を使用する場合にはゴム手袋をして、必ず換気を行うようにしましょう。

【つくり方】

消毒液(1)ペットボトルに水を半分程度入れます。

消毒液(2)塩素系漂白剤をペットボトルのキャップ2杯分(約10ml)入れます。

消毒液(3)ペットボトルの上まで水を入れフタをして、よく振って混ぜ合わせます。

●嘔吐物処理の手順は、まずは処理する人の防御が最優先です

処理する人がノロウイルスに感染してしまったら本末転倒です。キチンと準備をしてから、消毒液で処理を行いましょう。

【手順】

処理する人の防御(1)嘔吐物の処理をする人以外はその場を離れる。処理をする人は、レインコート、ゴーグル、マスク、手袋を着用し、足にはレジ袋を被せる。

嘔吐物(2)嘔吐物の周りに消毒液に浸したキッチンペーパーを敷きつめる。さらに嘔吐物の上にも、消毒液が飛び散らないようにペーパーを被せる。

嘔吐物(3)段ボール片をヘラのように使って、周囲から内側に向かってふき取り面を折り込みながら、静かにぬぐい取る。

嘔吐物(4)ぬぐい取ったペーパーや段ボール片を一次回収袋に入れ、消毒液をかける。

嘔吐物(5)一次回収袋の口を固く閉じて二次回収袋に入れる。

嘔吐物(6)嘔吐物を取り除いた床面をキッチンペーパーで覆い、消毒液をかけ、二次回収袋に入れる。さらに、消毒液に浸したペーパータオルでふき、その後、水ぶきをする。ふき取ったペーパータオルは二次回収袋に入れる。

感染予防(7)足のレジ袋、手袋、レインコートを順に外側が内側になるように脱ぎ、最後にマスクを外し、二次回収袋に入れる。内側を触らないように袋の口を固く結んで閉じる。

感染予防(8)しっかり手洗いとうがいをする。

ノロウイルスの特徴を理解して対応をすれば、被害が広がったり集団感染を防ぐことができます。流行が予想されるこれからの時季をのりきりましょう。

●教えてくれた人
【小林英明さん】

JHTC認定HACCPコーディネーター、ダスキンハイジーン・拠点推進室。ダスキンが運営する飲食店で店主としてマネージメントに携わり、フランチャイズ加盟店の経営指導を行うスーパーバイザーなども歴任。現在は飲食店を中心に衛生管理の指導を行っている