ノロウイルス予防法!家の中でトイレよりも汚い場所とは?
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2018.11.26

これからの季節、感染が増える「ノロウイルス」。

「ノロウイルスによる食中毒を予防するには、ノロウイルスを『持ち込まない・つけない・拡げない・やっつける』という4原則を守ることが大切です」と語るのは、衛生管理のプロである小林英明さん。

つらい食中毒の症状から家族を守るための予防方法を伺いました。

ノロウイルスを防ぐには手洗いがいちばん!爪ブラシを使いましょう

嘔吐や下痢、腹痛、発熱などつらい食中毒の症状を引き起こすノロウイルス。症状が出てから1~2日で治癒し、後遺症は残らないと言われていますが、その後が問題。

じつは、症状がなくなってから1週間~1か月程度は、ふん便中にウイルスが排出されるのです。さらなる感染を防ぐため、家庭では、このウイルスをリビングやキッチンなどに「つけない・拡げない」ように気をつけましょう。

●ノロウイルスを予防するには手洗いが大事!

外出先から帰宅したり、トイレから出たあとは、きちんと正しい手洗いをしましょう。
手洗いについて日本ユニセフ協会が調査したところ、手のひらや甲、指の間、手首を洗っている人は多いものの、「爪」や「親指のまわり」は多くの人が洗えていないことがわかっています。

「爪」をきれいに洗うには「爪ブラシ」がおすすめ! 正しい洗い方をまとめました。

<爪ブラシを活用した手洗いの手順>

手洗いの手順
ノロウイルスの予防は正しい手洗いから!
(1)ハンドソープで手の隅々までしっかり洗います。

手洗いの手順(2)爪ブラシを使って、爪をみがくように洗います。

以下は、ブラックライトを使って、手に残った汚れを可視化させたテストの様子です。蛍光剤入りのクリームを手になじませてから手を洗って比較しました。

ノロウイルス<ハンドソープのみで洗った様子>

ハンドソープのみで洗うと、汚れが多く残っているのがわかります。

ノロウイルス<ハンドソープと爪ブラシで洗った様子>

爪ブラシを使用すると、爪や親指の周りがかなりきれいになっています。ただし「爪ブラシ」自体が不衛生にならないように、使用後は水気をきるなど、保管に気をつけてください。

●家庭内での汚れ状況(清浄度)を、数値化してみると…

それでは家のどこに細菌やウイルスは残りやすいのでしょうか?
今回は、測定器を使った「ATP(アデノシン三リン酸)清浄度測定」で、2歳の小さな子どもがいる家庭の汚れ状況(清浄度)を調べてみました。

<ATP清浄度測定の結果>

・ワースト1位:テーブル…8万8781
・ワースト2位:トイレ(水栓)…1万3504
・ワースト3位:入り口(ドアノブ)…1万1682
・ワースト4位:水栓…7666
・ワースト5位:オモチャ…4134
・ワースト6位:手すり…4106
・ワースト7位:絵本…3438
・ワースト8位:ガラス…2907
・ワースト9位:トイレ(便座レバー)…2447

人の手が触れる場所ほど汚染物質が残っており、汚染度の数値(RLU)が高くなっているのがわかります。このあたりを触ったあとはよく手を洗うことが肝要です。

●ノロウイルスは加熱が効果的!

ノロウイルスがついた手で調理をすると、家族じゅうに被害が拡大してしまいます。調理前には手洗いを徹底。また食材やキッチンまわりの道具についたノロウイルスを「やっつける」ためには、「加熱」が効果的です。

・食品…85~90℃で90秒以上加熱する
・調理器具…85℃で1分間以上加熱する
・ふきん・タオル…85℃で1分間煮沸

手洗いと加熱で、ノロウイルスをしっかりと予防しましょう!

●教えてくれた人
【小林英明さん】

JHTC認定HACCPコーディネーター、ダスキンハイジーン・拠点推進室。ダスキンが運営するミスタードーナツの直営店で店主としてマネージメントに携わり、フランチャイズ加盟店の経営指導を行うスーパーバイザーなども歴任。現在は飲食店を中心に衛生管理の指導を行っている