家族がインフルエンザに!ウイルスの運び屋になる「寝室のホコリ」に注意
2018.02.01
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今冬、インフルエンザの感染が近年類を見ない勢いで拡大しています。国立感染症研究所によると、1月15~21日の1週間の患者数は推計で283万人にのぼり、1医療機関当たりの人数は過去最多に達したと報告されました。
もし、家族がインフルエンザに感染してしまったら…。

「マスクをしてもらい、なるべく別室で過ごしてもらう」というだけでは、じつは不十分。
『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』の著者であり、亀田総合病院などで病院清掃に30年携わってきた松本忠男さんによると、インフルエンザの家庭内感染を防ぐポイントは「部屋の掃除方法」にあると言います。
医療現場の掃除のプロである松本さんに、「インフルエンザを広げない掃除術」について伺いました。

インフルエンザ

インフルエンザの家庭内感染は「寝室」から防ぐ!ホコリの除去がポイントに

家の中でインフルエンザの感染リスクがもっとも高いのは、じつは「寝室」だと話す松本さん。
「寝室は、布団などの寝具やクローゼットの衣類といった、ホコリを生み出すものが数多くある部屋。そのため、ホコリの量がほかの部屋と比べて多い傾向にあります。じつは、このホコリこそが『ウイルスの運び屋』となる厄介者なのです。掃除の仕方を間違えてしまうと、インフルエンザウイルスを含んだ飛沫が、一度床に落ちたあと、この寝具から大量に舞うホコリとともに、再び空気中に飛散してしまいます」

そのため、家族がインフルエンザにかかった場合、「寝室のホコリを効率的に除去すること」がとても大切、と松本さんは言います。では、どうすればいいのでしょう?
「棚の上などの高い所は、細かいホコリをキャッチしやすいマイクロファイバーのクロスでからぶきしてください。ハタキはホコリを舞い上げるだけなのでNGです。床は、フローリングであれば、ドライシートのフローリングワイパーがおすすめです。ウェットシートのほうがホコリをよく取ると思われがちですが、じつはウイルスを塗り広げてしまうだけ。掃除機も、排気によってウイルスを含んだ床のホコリを舞い上げて拡散してしまいます」

このドライシートのフローリングワイパーのかけ方にも、ちょっとしたコツがあります。
「自分の体からできるだけスティックを離して、シート面が床から浮かないように密着させながら、力を入れすぎずに、前方に向かって静かにゆっくり床を滑らせるのがポイントです。一方向にそっと静かに動かすことで、床のホコリの舞い上がりを最小限に抑えることができます」

さらに、寝室を掃除する時間帯も重要。

「掃除をすると、その動きによって、どうしてもホコリが舞い上がってしまいます。ですから、間違っても就寝前には寝室の床を掃除しないこと。ホコリが舞い上がっている最悪の環境で眠りにつくことになり、感染リスクをかえって高めてしまいます。ホコリが落ちきった早朝の静かな時間に行うのがベストです」

インフルエンザ対策は「一に掃除、二に加湿」

インフルエンザ対策で、正しい掃除法と合わせて大切なのが「加湿」です。部屋の湿度を50~60%に保つことで、インフルエンザの感染リスクを減らすことができます。
「インフルエンザウイルスが高い湿度に弱いというだけではなく、くしゃみや咳の飛沫は、空気中のミストを取り込むと重くなり、すぐ床に落ちます。飛沫が、ほかの人の口や鼻に届く前に床に落ちれば、飛沫感染を防ぐことができるというわけです。ただし、湿度が60%以上になると、今度はダニやカビが繁殖しやすくなるので、注意してください」

インフルエンザウイルスは湿気によって床に落ちても、しばらくは活動をやめないと松本さん。
「そのため、床に落ちたウイルスを再び飛散させないためにも、先の説明のように、ウイルスを含んだホコリを舞い上げない掃除の工夫が重要なのです」

熱が上がりにくいタイプのインフルエンザも流行している昨今。知らず知らずのうちに家庭内で感染を広げないよう、手洗いやうがいの徹底はもちろんのこと、日々のお掃除の方法も、ぜひ見直してみてください。

●教えてくれた人
【松本忠男さん】

東京ディズニーランドの開園時の正社員、ダスキンヘルスケアを経て、亀田総合病院のグループ会社に転職。清掃管理者として約10年間、現場のマネジメントや営業に従事。1997年、医療関連サービスのトータルマネジメントを事業目的として、プラナを設立。日本ヘルスケアクリーニング協会会長。現場で体得したコツやノウハウを、医療、介護施設、清掃会社に提供する。著書に『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』(扶桑社刊)がある

<取材・文/ESSE編集部>

健康になりたければ家の掃除を変えなさい


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