年齢を重ねると悩ましいのが前髪のスタイリング。なんとなく横に流してみたものの、なんとなくあか抜けないなんてことも。さらには、白髪や薄毛、おでこのシワも気になる…。
「年齢が気になる女性の場合、おでこの出し方で、見た目年齢がかなり変わってきます」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。大人女性のおでこ問題を解決する、おしゃれかつ若見えな前髪づくりのコツを教えてもらいました。

おでこを出すと、いろいろ目立つ?年齢を重ねてからのポイント
さとゆみ:今日は前髪のスタイリングを教えてもらいます。
八木ちゃん:はい。お客様からも多いご相談なのですが、「前髪をおろしておでこを隠したいのだけれど、うまくスタイリングできない」というお悩みを解決しますね!

さとゆみ:そもそも、おでこって、出さないほうがいいんですか?
八木ちゃん:人によるのですが、おでこのシワが気になってきたり、分け目をつけると根元の白髪が目立つ、分け目が薄く見えるという人は、おでこを出さずに前髪をおろすと、若々しい印象になることが多いです。また、まゆげがうまく描けないという人もカバーしやすくなりますね。
さとゆみ:なるほど。おでこと分け目って、年齢が出やすいところですもんね。
八木ちゃん:今回の前髪のスタイリング法は、どんな長さの人でも同じテクニックでいけますので、ぜひ参考にしてください。
●髪の根元の生えグセを取って、おろしやすく
八木ちゃん:まず、髪を乾かすときに、前髪を左右にふるようにしながら乾かしていきます。こうすることで、根元の生えグセをとることができるので、変なうねりが出にくくなるんです。

さとゆみ:これで、分け目もぼかすことができますよね。
八木ちゃん:そのとおりです。年齢を重ねると、分け目をしっかりつけるスタイルは、貧相に見えたり白髪が目立ってしまったりすることもあるので、乾かす時点で分け目をまたぐように髪をふって、分け目をぼかしておきましょう。
●前髪はロールブラシで内巻きにブロー

八木ちゃん:前髪は、細めのロールブラシを使って内巻きにブローするといいですよ。こうすることで、髪がさらっとおりやすくなります。
●ワックスをつけた指先でつまみ上げ束感を出す

さとゆみ:仕上げはワックスですね。
八木ちゃん:はい。ある程度キープ力のあるワックスやバームなどを手にしっかりのばして、 指先で毛束をつまむようにしてスタイリングします。
さとゆみ:束感を出す感じですね。
八木ちゃん:前髪に束感があると、フレッシュな感じになって、若々しい印象になりますよ。
●ふわっとおりた前髪で若々しく!

さとゆみ:たしかに! 前髪がおりるだけで、ぐっと若い印象になりますね。
八木ちゃん:人の視線は目元に集まるので、前髪を変えると、それだけで印象激変なんです。おでこや分け目に悩んでいる人には、前髪ありのスタイル、ぜひ試してみてください。
<撮影/林絋輝 モデル/大西和子 取材・文/佐藤友美>
●教えてくれた人
【佐藤友美さん】
1976年北海道知床半島生まれ。日本初のヘアライター&エディター。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在。歯切れのいい解説で、テレビ、ラジオ番組などで活躍。著書に『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『女は、髪と、生きていく』(幻冬舎)
【八木花子さん】
1979年静岡県藤枝市生まれ。人気ヘアサロンMINX銀座店の美容師。自宅での手入れが簡単で、個性を引き出すヘアスタイルが得意。悩める大人女性へのアドバイスや提案が適切で、MINXの中でも絶大な人気を誇る。国内外セミナー、TV出演、アート雑誌の連載等活躍は多岐に渡る。