新年に向け、髪型を変えて気分を一新したいと考えている人も多いのでは? そこでおすすめなのが、毛先をパツンと一直線に切った「切りっぱなし」ヘア。
「扱いやすく、こなれた印象になるので、30代、40代以上の大人女子にもおすすめです」と話すのは、数々の人気ヘア企画や書籍を手がけてきたヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。
そこで、髪をばっさり切りたい! という読者に、ミディアム~短めボブまで、3つの長さの「切りっぱなし」ヘアカットを実際に体験してもらい、それぞれの特徴とスタイリング法もわかりやすく解説していただきます。
長さによってイメージも変わる!ミディアム~ボブの「切りっぱなし」ヘア

さとゆみ:今年もそろそろ終わりますねえ。今回は新しい年を新しいヘアスタイルで迎えたい人に、ぜひ見ていただきたい!
八木ちゃん:ロングヘアからばっさり切りたいという女性を、少しずつ短くしていきながら、それぞれの印象の違いと似合いやすいスタイリング方法を解説していきます。
<Before>トライしてくれるのは、読者モデルの三輪沙弥香さん(36歳)。胸下のロングヘア。
ミディアム~短めボブの長さまで、少しずつ短くしていく過程を撮影しました。
<イメチェンにおすすめな切りっぱなしヘア3つ>
その1:「自然と内巻きになってくれる」上品印象のミディアム
その2:「今っぽい外ハネがつくりやすい」活発印象の長めボブ
その3:「すっきりした印象で、ギリギリ結べる」知的印象のあご下ボブ
同じ女性でも、上品、活発、知的と印象が変わる様子にも注目です。
●切りっぱなしその1:鎖骨下ミディアムは上品でやわらかい雰囲気に
八木ちゃん:まずは、内巻きにしやすい長さ、鎖骨下5センチくらいのミディアムヘアにカットしました。

さとゆみ:上品な印象ですねー。
八木ちゃん:この長さは、自然と内巻きになるようにカットをしておくと、毎日のお手入れが簡単です。とくに、ロングヘアで、毛先が薄くなってきたなあと思う人は、ここくらいまで長さを切って、毛先に厚みをもたせると、若々しい印象になりますよ。

八木ちゃん:髪は、短い方から長い方に向かって自然と流れる性質があるので、内側の毛を少し短くするようなレイヤーを入れると、自然と内巻きになります。担当の美容師さんに「自然と内巻きになるように切ってください」と言えば、OKです。
さとゆみ:これだけ長さが残っていれば、アレンジもききますよね。アイロンで巻きたい人や、アップにしたい人にもよさそうです。
●切りっぱなしその2:肩につく長めボブは活発で元気な印象に
八木ちゃん:続いて、肩につくくらいの長さまで切りました。

さとゆみ:外ハネは、元気なイメージや、活発なイメージになりますよね。かわいい!
八木ちゃん:肩にのるくらいの長さって、ハネちゃうから扱いにくいと思っている人も多いかもしれませんが、逆に言うと、外ハネさせやすい長さでもあるんです。
さとゆみ:自然とハネるのを楽しむスタイルですね。
八木ちゃん:はい。外ハネを強調したいときは、アイロンやストレートアイロンで、毛先を外巻きにすると、より、きれいにスタイリングできます。

●切りっぱなしその3:あご下ボブはすっきりと、知的で清潔感のある雰囲気に
八木ちゃん:最後に、モデルさんの希望のボブまでカットしました。

さとゆみ:知的な印象ですてきですね。この長さは、おしゃれ感もあります。

八木ちゃん:もちろん、もう少し短くカットすることもできるのですが、この長さだと、ギリギリ結べるのがいいところなんですよ。

さとゆみ:たしかに! 家事をするときなど、髪を結べるとラクだなあってとき、ありますもんね。短くても結べるって、お得です。
八木ちゃん:外に出かけるときは、結んでいるゴムの上にヘアクリップをつけると、よりおしゃれに見えますよ。
さとゆみ:今回は、仕上がりのイメチェン具合やスタイリングのメリットをおさえながら、長さ別に「切りっぱなし」ヘアスタイルを解説しました。美容院でこのページを見せればそのままオーダーできるので、ヘアスタイルチェンジの参考にしてくださいね。
●教えてくれた人
【佐藤友美さん】
1976年北海道知床半島生まれ。日本初のヘアライター&エディター。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在。歯切れのいい解説で、テレビ、ラジオ番組などで活躍。著書に『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『女は、髪と、生きていく』(幻冬舎)
【八木花子さん】
1979年静岡県藤枝市生まれ。人気ヘアサロンMINX銀座店の美容師。自宅での手入れが簡単で、個性を引き出すヘアスタイルが得意。悩める大人女性へのアドバイスや提案が適切で、MINXの中でも絶大な人気を誇る。国内外セミナー、TV出演、アート雑誌の連載等活躍は多岐に渡る。
<撮影/林絋輝 モデル/三輪沙弥香 取材・文/佐藤友美>