女性向け恋愛ゲーム制作会社社長の日高泉美(比嘉愛未)が、“推し”(=好きなゲームキャラクター)そっくりな男性を理想の男性に育てるために奮闘する“逆マイ・フェア・レディ”な日々を描くロマンティックコメディ『推しの王子様』。
“王子様”を演じる渡邊圭祐さんに、お話を伺いました。

渡邊圭祐さん
渡邊圭祐さんインタビュー
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『推しの王子様』渡邊圭祐さんインタビュー

泉美が制作した乙女ゲーム「ラブ・マイ・ペガサス」で、外見から内面まですべての理想をつめ込んだ推しキャラ“ケント様”にそっくりな男性・五十嵐航を演じているのが、渡邊圭祐さん。ただ、航は容姿こそケント様そっくりですが、不作法で無教養で無気力という“残念すぎる王子様”だったのです。

●僕も学生の頃は、毎日が楽しければいいという感覚だった

「航は、生きる気力もないし、なんのために生きているかもわからず、世の中に希望を見いだせないでいる若者。でも、体力だけはあるから、とりあえず肉体労働をしてお金を稼ぎ、その日をなんとなく生きている。そんな現代の若者をわかりやすく体現しているのが航だと思います。僕も学生の頃は、なんとなく毎日が楽しければいいという感覚だったので、共感できるところはありますね。でも、航と違うのは、僕は周りの環境に恵まれていたけど、航は恵まれていなかったというところ。その違いは大きいと思います」

そんな航が、ひょんなことから泉美と出会い、泉美が航を自分の理想の男性に育てると決意したことから、人生が激変。泉美の会社に雇われることになり、仕事はもちろん言葉づかいからマナーに知識、さらには生きがいや恋の仕方までありとあらゆることを教えられることに。

「泉美に、まず外見を変えてもらったので、それが自分にしっくりくるように表現していきたいです。そして、内面の成長は外見に現れると思うので、話を重ねるごとに目に光が宿って、生きる希望や活力にあふれる姿へと変わっていけたら。ただ、僕自身は頑固な人間なので、教育されることには抵抗がありますね。古着屋で働いていたこともあって、好きなファッションがはっきりしているので、それを直されたりすると反抗心が出てしまうかも(笑)」

●“残念すぎる王子様”航の成長を、温かい目で観ていただけたら

泉美の教育によって人間として、男性としてブラッシュアップしていく航。そんな航は、ときに泉美を守り、大切なことを気づかせてくれることも。果たして、ふたりの関係はどうなっていくのでしょうか。

「先の展開はわかりませんが、泉美と接するときにだけ見せる航の距離感みたいなものは意識していきたいと思っています。笑いあり、ラブあり、コメディありの作品です。“推し”がいることで元気になれたり、仕事の原動力となることは素敵だと思います。自分の推しと重ね合わせて観てもらえたら、より楽しめるのではないでしょうか。そして、ひとりの男の成長を、温かい目で観ていただけたらうれしいです」

運命でなければ絶対に交わることのなかった泉美と航。前代未聞の恋の行方と、本物の幸せを見つけていくふたりの姿から目が離せません。

木曜劇場『推しの王子様』

毎週木曜 夜10時フジテレビ系
全国ネット放送中

公式サイト

【渡邊圭祐さん】

1993年、宮城県生まれ。モデルを経て、2018年、ドラマ『仮面ライダー ジオウ』で俳優デビュー。以後、ドラマ『恋はつづくよどこまでも』『MIU404』『直ちゃんは小学三年生』『恋はDeepに』、映画『ブレイブ-群青戦記-』など話題作に立て続けに出演し、注目を集める。12月から舞台『彼女を笑う人がいても』(仮題)に出演予定