なにかと気の重い大掃除。1日で家じゅうすべてをやらなくては!と気負わず、何日かに分け、最初はひとりでサクッとできるところから始めてみませんか? はじめに達成感を得ると、翌日以降のモチベーションにもつながります。

そんな「サクッと大掃除」におすすめの場所が、クローゼットです。スペースが限られているので、手を動かす時間は30分程度。効果的な段取りと掃除術をESSE読者に指導してくれたのは、家事・掃除・住宅アドバイザーの藤原千秋さんです。

サクサクやってすっきり!クローゼットの大掃除

クローゼットの大掃除は、かけてある洋服には手をつけず、床のホコリと換気を重点的に行います。掃除のついでに不用品がないか確認し、粗大ゴミの収集に間に合わせましょう。

1.床に置いてあるものは外へ出す

衣装ケース
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床に置いてある衣装ケースなどはすべて外に出し、すみずみまで掃除機をかけやすくします。
「つるした洋服はそのままでOKです。このとき、着ていない服や小物などを見つけたら、ついでに処分しましょう」
ただし、衣装ケースの中をひっくり返して整理を始めてしまうと、膨大な時間がかかってしまいますので、ぐっと我慢。今回はあくまで掃除をメインで行います。

2.床や扉上のホコリを取る

四隅

床全体に掃除機をかけます。「とくにすみにホコリがたまると、虫の温床になることがあるので注意。ブラシタイプのノズルで重点的にホコリを吸い取りましょう」。

隅までしっかり

汚れがひどければ消毒用アルコールを使うのもおすすめ。

ウエスにつける

そのときは、液垂れしないよう、床に直接ふきかけるのではなく、ウエスにつけてからふきましょう。

ハンディーモップ

クローゼットは上の方と下の方にホコリがたまります。扉の裏や上の方にも気づかないうちにホコリがたまっていることがあるので、ハンディーモップを使ってよくふき取って!

3.サーキュレーターで風を送り、湿気を逃がす

サーキュレーター

クローゼットには、衣類に残った湿気がたまりがち。「放っておくとカビの原因になります。扉をあけてサーキュレーターで風を送り、中の空気をかくはんしましょう」。30分~1時間程度風を通せば完了です。サーキュレーターがなければ、扇風機で代用してもOK。この間に、別のエリア(浴室などお好みの場所を)の掃除をすると、時間を有効活用できます。

4.外に出したものを元に戻す

サーキュレーターを止めて、外に出した衣装ケースなどを元に戻します。

クローゼット内が汚れると、服にもダメージが。また、整理整頓するモチベーションも下がり、結果的に、服の死蔵やダブり買いも増えてくるものです。しっかりクローゼットを整えて、気持ちよく服のコーディネートを楽しみたいですね。

藤原千秋さん
藤原千秋さん