年齢を重ねるにつれ、両親や夫、自分の飲む薬は増えてきたりするもの。今回は、自身もアラフィフ世代で整理収納アドバイザーの小林志保さんに、50代からの「薬の管理方法」を教えてもらいました。

薬の管理方法も生活スタイルで変化。自分に合う方法を探す

薬の管理
薬の管理方法も生活スタイルで変わる
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50代目前となった今、自分自身はもとより主人や両親の病院通いも当たり前となり、薬の管理が必要となる年齢となってきました。薬をうっかり飲み忘れたり、飲みすぎが無いように私はこんな方法で管理をしています。

●薬の管理はカレンダー?ピルケース?どちらがいいのか

たとえば私の両親は70代を超えた高齢のため、家から外出する機会は少なく老眼も進み目が見えにくい。そんな2人住まいの両親の薬は、文字の表示も大きく見え、管理もしやすいカレンダー方式で管理しています。

カレンダー管理

壁などに引っ掛けるか、貼る必要のある方法かで場所は取りますが、最もポピュラーな方法だといえます。

●働き盛りの世代には無印良品のヘアピンケースがおすすめ

50代はまだまだ働き盛りで外に出ていく機会もあります。そのため薬の管理は、カレンダー方式より持ち運び可能なピルケースの方が効率はいいですよね。

持ち運びできるピルケース

ということでさまざまなピルケースを試した結果、わが家で使っているものは、管理もしやすく持ち運びもしやすいヘアピンケースを代用しています。見た目もスマートでおすすめです。

●飲み忘れや間違って飲みすぎてしまうことを防止するために必要なこと

薬の管理で一番気をつけなければならないことは飲み忘れや飲みすぎを防止することです。「あれ? 私、飲んだっけ?」と、飲んだか飲んでないのか自分でもわからなくなることがときどき起こりえます。

薬の仕分け

それを防止するために必要なことは「いつ飲む薬なのか?」と、分かるようにと表示しておくことです。カレンダー派であっても、ピルケース派であっても表示をすることでこのミスは防げますよ。

ここにほんのちょっとの手間を加えるだけで、薬は管理をしやすくなります。

●飲みやすいように、あらかじめフイルムを剥がしておく

飲むときにいちいちシートをはがす行為に手間がかかるので、ピルケースへ薬を入れる際に、わが家では薬のシートを剥がして裸のまま入れてあります。

薬のフィルムを剥がす

高齢者の誤飲事故で薬のシートを薬と一緒に飲んでしまうケースもあると聞きますので、あらかじめ剥がしておくとこのような事故も回避することができるのではないでしょうか?

ただし、薬のなかには空気に長時間触れてはいけないものもあるようですので、必ず薬剤師さんにシートをはがして保管してもいいものかを確認してくださいね。

●調剤薬局さんにお願いすること

高齢者の方や、処方される薬の量が多い方は、思っている以上に管理が面倒くさいものです。
そこで少しでも楽になるために、私が調剤薬局さんにお願いしたことは「

ひとつの薬に対してひとつの袋で渡して欲しい

」とお願いをしました。

ひとつの袋に2種類以上の薬

じつは、ひとつの袋に2種類以上の薬が入っていると管理しにくく、ほんのひと手間はかかりますが、薬剤師さんに相談して協力してもらうことも必要なことです。

●薬との付き合い方も考えなければならない年齢へと突入

まだまだ元気で病院には通っていない方でも、健康維持のためにサプリメントを飲んでる方もいるかと思います。

薬やサプリメントを上手に服用するために生活習慣、年齢なども考慮してご自身にあった管理をしてくださいね。