家は、自分にとって使いやすいことが大切です。自分の体にぴったりの家づくりについて検討してみましょう。 家を建てたばかりの、身長171cmの日刊住まいライターは、自分の身長を考慮して設計を依頼。結果、ストレスの少ない快適な家になりました。 キッチンや洗面台、階段の手すりなど、高身長ならではの視点でプランを決めて、実際に使いやすかった高さをレポート。あわせて、後悔していることも紹介します。
すべての画像を見る(全11枚)筆者の身長は171cm。日本人の成人女性の平均身長はおよそ158cmなので、平均よりも10cm以上背が高いことになります。
ちなみに、夫の身長は177cm(日本の成人男性の平均身長が約171cm)。そのためキッチンや洗面台など、身長に配慮したサイズにしないと、生活に支障が出てしまうのでは、と考えました。
加えて、両親の身長が高いことから、将来子どもも身長が高くなるのではと予想。こうした状況から、新居の家づくりでは、設備を標準より高めにすることに。
標準的なサイズより高めにしてよかったと感じている所を4が所を紹介します。
標準より高めが使いやすい!キッチンに階段、スイッチも
キッチンは標準より5㎝高く90㎝に!
王道ですが、キッチンは高くして大正解でした。標準的なシステムキッチンの高さは85cmですが、筆者宅のキッチンの高さは90cm。
筆者が毎日使っても、腰や首に負担を感じにくいです。シンクは深さがありますが、洗い物をする程度なら腰が痛くなる前に終了。調理中の使用も、腰には問題なしです。
階段の段差は19.5㎝に!
一般的に、階段の1段の高さは18~20cmが上りやすいとされています。ただ、背の高い人が低い階段を上ろうとすると、足がもつれて上りにくくなる場合も。
筆者宅の階段の段差は19.5cm。標準値内ではありますが、若干高めに設定してあります。筆者も夫も問題なく上れるのはもちろん、5歳の息子もスイスイ上れる高さです。
ある程度高さがあることで、階段を上るたびに小さなストレスにならずにすんでいます。
階段の手すりも一般より10cm高めに
階段には手すりがついています。手すりの高さは、床上85~100cmくらい。一般的な目安は75~85cmなので、10cm以上高い設計。
手すりは、171cmの筆者が肘を曲げたときにつかみやすく、力も入れやすい高さになっています。
スイッチは床上120~130cmに設置!
一般家庭のスイッチの高さは、床上110~120cmが標準のようですが、わが家は床上120~130cmほどに設置してあります。
高めの位置にスイッチがあるため、肩を動かさずに肘を自然に曲げただけで、オンオフ操作がしやすいです。スイッチは使う頻度も高いので、少し高めの位置で正解でした。