テレワークが一般的になってきた今、リビングで仕事をする人が増えています。しかし、リビングにはテレビなどの誘惑も多く人の出入りも多いので、なかなか集中できません。これはリビング学習にも言えることです。今回はそんな問題を解消する、家族の気配を感じながら、仕事や勉強に集中できるスタディースペースを紹介します。なんと場所は、リビングの脇の階段途中!司令塔のようなスタディースペースは、快適そのもの。新築やリフォーム時のプランにぜひ取り入れてはいかがでしょう。

階段途中の司令塔のようなスタディースペース
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目次:

司令塔のようにリビングを見渡せるスタディースペーススタディースペースにいても、家族の気配を感じられる2つのアイデア仕事や趣味のスペースにも!適度な閉塞感がメリットに

司令塔のようにリビングを見渡せるスタディースペース

新築やリフォームで間取りを考えるとき、「リビング学習を取り入れたい」、「部屋はなくてもいいので、趣味や仕事のスペースが欲しい」などと考える人は多いと思います。

じつは筆者も、そのひとり。新築時に、設計士に相談して間取りに組み込んでもらいました。実現したスタディースペースは、現在、仕事兼趣味スペースとしても活用中です。

具体的に、どんな場所か紹介します。

3段上ったところにあるスタディースペース

筆者宅のリビングには、2階へと続く吹き抜けの階段があります。その階段を3段ほど上った場所に、スタディースペースを設けています。

スタディースペースを真上から見た写真

スペースの広さは約205×154cmほど。階段途中の中2階に位置しています。
カウンターテーブルが備えつけてあり、隅には配線コードを通す穴があいています。カウンターテーブルの大きさは、約190×60cm。

スタディースペースのカウンター下

カウンターテーブルは引き出し式のボードもついていますが、当初はそのほかの収納などはありませんでした。

スタディースペースの真上にある天窓

真上は吹き抜けなので天井が高く、天窓から明るい光が差し込みます。

スタディースペースのライト

カウンターの上にはスポットライトを設置。テーブル全体を照らしてくれるので、曇りの日や夜間も問題なく使用できます。

スタディースペースにいても、家族の気配を感じられる2つのアイデア

一見、いたってシンプルなスペースですが、じつは趣向を凝らしたアイデアが!それが「司令塔みたい」と言われる理由にもなっています。

リビングが見渡せる!

スタディースペースからリビングを見渡す

スタディースペースは少し高い位置にあるため、リビングを見渡すことができるのです。その様子から、筆者宅に遊びに来たお客さんは、みんな口をそろえて「司令塔がある!」と驚いています。

リビングが見渡せることで、子どもの様子を確認しながらパソコンワークなどが可能です。子どももなにかあったらすぐに上ってこられるので、お互い安心してそれぞれの時間を過ごせます。

キッチンが見えるのぞき窓がある!

壁をはさんでキッチンがある

スタディースペースの壁を隔てて隣には、キッチンがあります。スタディースペースとキッチンの間の壁には、のぞき窓が開いているのです!

こののぞき窓があるおかげで、キッチンからスタディースペースの様子が、スタディースペースからキッチンの様子がうかがえます。

キッチンから見たスタディースペースの様子

キッチンから、子どもが学習している様子が一目瞭然!食事の準備をしながら、子どもの学習を見守れます。

スタディースペースから見たキッチンの様子

スタディースペースからもキッチンがよく見えます。窓といってもガラスは張っていません。子どもに「宿題をちょっと見てー!」と声をかけられても、スタディースペースまで行かずに、この窓でやり取りが可能です。

仕事や趣味のスペースにも!適度な閉塞感がメリットに

スタディースペースの荷物や収納の様子

筆者宅では、子どもがまだ未就学児なので、現在はおもにパソコンワークや、裁縫をする大人のスペースとして活用しています。

収納がないので、カウンター下に引き出し収納を設置。ニトリのキャスターつきデスクワゴンを使用。カウンター上には、カインズホームの組み立て式スチールラックを置き、プリンターを乗せています。

ラック下には、カインズホームの引き出し収納、木目調キャビネットを使い、インクカートリッジやパソコンのケーブルなどを収納。

さらに、床にはミニテーブルも置き、ミシン台に。布が入った収納ボックスやアイロンなども、カウンター下につめ込んでいます。
使いやすい仕様にカスタマイズして、作業効率もアップしました!

パソコンを設置したスタディースペース

スタディースペースはリビングから独立しているので、ほどよく閉じられていて集中しやすいのが大きなメリット。たとえリビングのテレビがついていても、スタディースペースからは見えにくく、「気がついたら見入ってしまっていた」ということもなくなりました。

子どもが小学校に入学したら収納などを見直し、子どものスタディースペースに変更する予定です。
ここならテレビはもちろん、オモチャも目に入りにくいので、リビングで学習するより集中できそうです。

リビングの近くにちょっとしたスペースがあることで、学習や仕事に集中できてはかどります。リビングが散らからないこともメリット!筆者宅のスタディスペースが、家づくりやリフォームの参考になれば幸いです。