壁のクロスが剥がれたり、床や木製家具にキズが入ったりと、年月を重ねるにつれてやむなく増え続ける住宅のダメージ。業者に頼むほどでない軽度のものなら、どの家庭にもきっとあるモノで修復できちゃうんです。近年ホームリペア事業で話題の「ダスキン」が開催するセミナーで学んだ、セルフリペアの方法をご紹介します!

目次:

小規模リフォームを得意とするダスキンのハウツーって?1.クロス(壁紙)がぺろんと剥がれてしまったら?2.フローリングのお手入れはなるべく時短で!3.家具にも応用可能。木製品を長持ちさせるコツ

小規模リフォームを得意とするダスキンのハウツーって?

ホームリペア事業の現場でも活躍するリペアマスター・櫻井悦子さん
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ホームリペア事業の現場でも活躍するリペアマスター・櫻井悦子さん

“「キズ、劣化、傷み」の原状回復”をテーマとするホームリペアサービスを2017年春より始めたダスキン。

現在は国内53店舗で展開中のこのサービスは、小規模リフォームが主流の昨今、住環境にこだわるインテリア好きの人々にかなり周知されています。

会場ではリペアのデモンストレーションも実施

会場ではリペアのデモンストレーションも実施

そんなダスキンによるホームリペアに関するセミナーが開催されるということで、さっそく参加してきました。

ホームリペア

ありがたいことに、住居者本人が家にある道具でリペアするためのダスキンメソッドに基づくハウツーの講座まで!

本記事では、細かい作業が苦手な人でもすぐに実践できそうな3つのハウツーをご紹介します。

1.クロス(壁紙)がぺろんと剥がれてしまったら?

壁クロスがぺろんと剥がれた

経年とともに避けがたいのがクロスの剥がれ。

一度剥がれるとクロスが固くなってしまい、通常の接着用ノリでは元どおりに貼り直せないケースもあります。

そこで用意したいのは、木工用の接着剤とスチール缶の二つ。

「なぜスチール缶?」と疑問に思うかもしれませんね。

業者のプロは再接着のためにローラーを使用するところを、スチール缶を転がすことで代用するためなのです。

壁クロスが剥がれた部分に、直接木工用の接着剤を注入

まずクロスが剥がれた部分に、直接木工用の接着剤を注入します。

次に缶コーヒーやスプレー缶などのスチール缶をコロコロと転がしながら隙間を塞ぐように貼り付け、はみ出た接着剤を拭き取ればリペア完了です!

スチール缶をコロコロと転がし、隙間を塞ぐように貼付ける

2.フローリングのお手入れはなるべく時短で!

床(フローリング)の汚れやキズを防ぐためにはワックスを塗るのが基本。

でも、汚れを落としたり、古いワックス成分を剥離してからでないと塗り始められないので、意外と厄介ですよね。

そこで重宝するのが、洗浄とワックスがけを兼ねたオールインタイプの「ワックス&クリーナー」。

主に樹脂タイプと水性タイプがありますが、自宅でワックスを塗る場合は、取り扱いの簡単な水性タイプがオススメ。

扇風機やサーキュレーターの活用で時短もできます!

方法は実に簡単。

雑巾に「ワックス&クリーナー」をつけたら、厚くなりすぎないよう注意しながら床に塗っていきます。

床全面に風が当たるように扇風機などを回す

隅まで塗れたら、床全面に風が当たるように扇風機などを回し、乾いた時点で完了です。

3.家具にも応用可能。木製品を長持ちさせるコツ

あまり目立たないキズや剥がれも放置すれば悪化する一方。

ドアやフローリングのほか、家具にも多く見られる木製品のダメージは、特にスピーディーなリペアが必要です。

表面の剥がれは、均等かつ素早く接着剤で貼り付けることが重要なので、瞬間接着剤を用意します。

カッターと、文鎮や木片などの固くて平たいものもあわせて用意しましょう。

剥がれてしまった部分についてはカッターを使って少し隙間を開けてから、奥まで瞬間接着剤を注入。

次に固くて平らなもので表面から圧力をかけて、硬化するまで辛抱強くおさえればOK。

プロセス自体はあくまでもシンプルなので、適切な道具を揃えることと、丁寧に行うことがセルフリペアの成功のカギ。

セルフリペアでまかなえるレベルのダメージは、気付いたときにサッとお直ししてみてはいかが?

【参考】

※ ダスキン