家の仕事を一手に担う主婦も大変ですが、共働きともなると更に忙しさが倍増しますよね。特に多忙な仕事だと、なかなか定時に帰れない…なんてこともあります。育ち盛りの男の子2人を育てるMさん夫妻も、そんな忙しい日々を送っている家族。実家のあるマンションと同じ棟の1室が売りに出されたと知って、リノベーションを前提で購入しました。さあ、どんな家に生まれ変わったのでしょうか?

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大空間のリビングダイニングが出現ざっくりした自然素材で古民家風に

大空間のリビングダイニングが出現

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目指したのは、家族で何度も訪れた長崎県小値賀島(おぢかじま)の古民家。平屋でモダン、ざっくりしていて懐かしい自然素材の空間でした。個室は小さくても広いリビングを要望し、130平米超の4LDKを2LDKにして、大空間のリビングダイニングが誕生。

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「これだけ広くフラットな空間だと、間が抜けてしまうかもと不安でした」と振り返るのは、設計担当の田村和也さん。

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床や天井の素材、高さを少しずつ変えることで、視覚的・空間的にリビングとダイニングを分けています。

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リビングの裏には、夫の書斎スペースが。大空間のLDKの中で、唯一の「こもりスペース」で、気に入っているのだそう。造り付けの本棚や窓に沿ったベンチなど、造作家具にもこだわり、週末になるとスタッフとMさん家族で一緒に壁を塗ったとか。

ざっくりした自然素材で古民家風に

古民家のような雰囲気を目指したM邸には、自然素材が沢山使われています。

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シンプルなキッチンはオリジナル。夫妻の身長に合わせて高さ920㎜と高めに設定しています。

p80 下段大容量収納の造作棚

キッチンから続くパントリーにも、大容量の造作棚を設置。梁の凹凸に合わせて棚の高さも試行錯誤を繰り返したそう。

p81 上段子ども部屋

子ども室は現在兄弟2人で仲よく使用中。壁の色は兄弟それぞれが選んだ色で塗り分けたとか。棚や天井のナチュラルな色合いが落ち着きますね。同じマンション内に妻の実家があるので、子どもたちは学校から帰ってくると、実家で夕飯・お風呂を済ませるそう。両親が帰るまでに寝てしまっても、翌朝ふたりで帰ってこられます。

設計・施工/ますいいリビングカンパニー
撮影/ koji yamada