Rina / PIXTA今年の夏も記録的な猛暑が続いていますね。「高断熱住宅」「最新住宅」という言葉に魅せられ、冷房が効くだろうとリフォームしたのに、夏がたまらなく暑い!という住宅相談が筆者のもとには寄せられます。「断熱したのに冷房が効かない」のはなぜなのでしょう?今日は、断熱住宅や断熱リフォームへの間違った認識と、正しい断熱についてお話いたします。

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目次:

■減税制度の恩恵を受けられる「断熱(省エネ)リフォーム」が人気だけど…■窓は断熱してないのに、壁だけ断熱? それ悪循環かも…■家を建てるときは、夏の日差しを防ぐ庇や外付けブラインドも検討してみて!

■減税制度の恩恵を受けられる「断熱(省エネ)リフォーム」が人気だけど…

消費税の増加などの影響を受け、新築住宅の着工数は今後減少していく一方で、リフォームや中古住宅の市場は今後成長していくという試算があります。

なかでも、スマートハウス化・リフォーム・断熱リフォーム・リノベーションなどが好調で、2030年には中古住宅市場と合わせて20兆円にもなるという国の試算もあります。

YNS / PIXTA

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「断熱リフォーム」とは「省エネリフォーム」ともいわれ、文字通り壁や天井に断熱材をいれて高断熱化するもので、少ない冷暖房で室内が一年中快適な温度に保たれるというものです。

固定資産税の軽減や住宅ローンの減税制度もあり、近年では人気のリフォームです。

■窓は断熱してないのに、壁だけ断熱? それ悪循環かも…

HIRO / PIXTA

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このように人気の断熱リフォームですが、ここに落とし穴があります。

リフォーム業者や工務店によっては、断熱リフォームの仕組みを完全に理解していない人が多く、「断熱リフォーム=壁や天井に断熱材を入れる」と思っている人も多いのです。

しかし、窓の特集でもお伝えしたように、室内の熱は壁や天井からでなく、窓などの開口部から入ってきます。開口部を断熱化しないと、暑さは防げないのです。

また、壁や天井を断熱化したことにより、窓から入った熱が断熱材によって外に逃げないよう防いでしまうため、室内はまさに保温状態になっています。

ですから、冷房をいくらかけても、1度温まった室内は冷えず暑いという状態になるのです。

断熱リフォームをするときは、壁や天井の断熱とともに窓などの開口部の断熱も同時にしないと、省エネ住宅にはならないということです。

断熱リフォームの際には、業者任せにしないで、窓などの開口部も含めた断熱計画であるか確認しましょう。

■家を建てるときは、夏の日差しを防ぐ庇や外付けブラインドも検討してみて!

壁や天井・窓などの断熱化が省エネリフォームには大切ですが、その他に断熱するためのアイテムはどのようなものがあるのでしょうか?

cba / PIXTA

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簡易にできるものには、窓の外に取り付ける外付けブラインドや窓シャッターなどがあります。

夏の日射を80%以上も防ぐと同時に採光も確保し、また防犯にも役立ちます。

冬はシャッターやブラインドを開けておけば、暖かな日差しを確保することも可能です。

Walpurgis / PIXTA

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その他の日射を遮るアイテムとしては、窓ひさしやオーニングなどがあります。

いかがでしたか?

断熱リフォームも正しく行わないと、せっかくお金をかけたリフォームですが大失敗になります。

窓周りなど開口部の設計もきちんとおこない、快適なエコライフを送りたいものですね。