ライフスタイルの変化で、ひとりで食事をする「個食」の機会がぐんと増えました。ひとり暮らしはもちろんのこと、家族で暮らしていても、夫の帰宅が遅かったり、子どもが塾に行ったり…と食事の時間がバラバラなことも多いもの。

そんなときに大活躍するのが「レンチン調理」です。25年以上レンジ調理の研究を重ねてきた料理研究家の小田真規子さんは、「レンジは1人分の料理をつくるのにぴったりの道具」だと言います。

レンジに料理を入れる様子
こういうときこそ頼りになるレンチン調理
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「冷めたおかずやご飯を温めるだけでなく、レンジを調理道具のひとつとして使いこなせるようになると、毎日の食事づくりが驚くほどラクになるんです。レンジで使える耐熱のお皿やボウルさえあれば、ショウガ焼きや麻婆豆腐など食べ慣れたいつものおかずが短時間ででき、肉ジャガやカレーなど1人分ではつくりにくい料理も、レンジなら食べたい分だけつくれます。しかも、火を使わないからほったらかしにしてほかのことができるし、洗い物も減らせてあと片づけもラクです」

これなら、火加減が不要だから、調理に不慣れな人や火の扱いが心配な人にも安心して調理してもらえますね。早速、1人ランチにもおすすめの麻婆豆腐献立のレシピをご紹介します。レンジ調理の達人である小田さんのレシピは、レンジでつくったとは思えないほどのおいしさです!

レンチンでコツいらず!1人分の麻婆豆腐献立

トロッとおいしい麻婆豆腐、春雨とワカメの中華スープの献立をご紹介します。

●レンチンで簡単!1人分の麻婆豆腐

麻婆豆腐

こんなつくり方もあり!? という驚きのマーボー。ひき肉をくずしながら、とろみがつくまでしっかり混ぜて仕上げます。3ステップでつくれるから、超簡単です!

【材料(1人分)




・豚ひき肉 70g

・豆腐(木綿) 1/2丁(150g)

・長ネギ 1/3本(30g)

・ショウガ 1/2かけ(5g)

・A[みそ、水各大さじ1 しょうゆ、砂糖、片栗粉各小さじ1 豆板醤小さじ1/2]

【下準備】

豆腐は2cm角に切る。長ネギ、ショウガは粗みじん切りにする。

【つくり方】

ボウルに麻婆豆腐具材

(1) 直径17cm程度の耐熱のボウルにひき肉、長ネギ、ショウガ、Aを入れてよく混ぜ合わせる。ボウルの中の面に沿ってひき肉をスプーンの背で押し広げ、豆腐をのせる。

麻婆豆腐具材が入ったボウルにラップ

(2) ふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で4分ほど加熱する。

麻婆豆腐具材が入ったボウルにスプーン

(3) ラップを外し、スプーンでひき肉をくずしながら豆腐にからめ、とろみをつける。

[1人分341kcal 塩分量3.3g]

●レンチンで簡単!1人分の春雨とワカメの中華スープ

春雨とワカメの中華スープ

だしを入れなくても、素材のうま味だけで十分おいしいスープです。

【材料(1人分)




・豚こま切れ肉 30g

・春雨 20g

・カットワカメ(乾燥) 小さじ1

・A[オイスターソース小さじ2 ゴマ油小さじ1 コショウ適量 水1カップ]

【下準備】

豚肉はAをからめる。春雨はキッチンバサミで5~6cm長さに切る。

【つくり方】

ボウルにラップ

(1) 直径17cm程度の耐熱のボウルに春雨を入れ、豚肉、ワカメをのせて分量の水を注ぐ。ふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で3分ほど加熱する。

(2) ラップを外し、混ぜながらいただく。

[1人分181kcal 塩分量1.6g]

ボウル

ちなみに、この献立の調理で使ったのが、ニトリの「17cmボウル」という耐熱の器です。レンジで1人分のおかずをつくる際は、このような器を使うと、熱がムラなく行き渡り、加熱ムラなどを防ぐことができます。

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レンジでおいしい! 1人分の定番おかず

』(扶桑社刊)では他にも、肉ジャガ、から揚げ、ハンバーグ、オムライス、チャーシュー、キーマカレーなど、レンチンでつくれるおなじみの定番料理をたっぷりご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。