ゴチャつきがちな冷蔵庫。整って見えるようにボックスにしまったり、パッケージを隠すために詰め替えたり…。
「でも冷蔵庫は収納に手をかけすぎると使いづらくなることもあるんです」と話すのは、整理収納コンサルタントの須藤昌子さん。須藤さんが考える“使いやすい冷蔵庫収納”について詳しく教えてもらいました。

冷蔵庫
「詰め替えない」方が、使いやすい冷蔵庫に
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「見える」ことが一番大事!使いやすい冷蔵庫収納とは

冷蔵庫は、整理収納のプロである須藤さんが「じつは収納にあまり手をかけていないんです」と話す場所。

キッチン

「白いボックスを幅いっぱい並べるような収納は、たしかに見た目はきれい。でも引き出して中身を確認し、ボックスを取り出すというプラスアルファの作業が加わります」

よく使うものは、いつも見えているほうが断然使いやすいもの。

「だから私は収納ボックスを使うのは少しだけにしています」

ボックスにごはんですよなど

須藤さんがボックス収納にしているのは、お弁当に使う食材をまとめたセットや、自立しないおかず。一緒に使うものはボックスにまとめておけば、ひとつずつ取り出す手間を減らせます。

ご飯のお供もセット化。納豆と豆腐など、細々しているものもひとまとめに。

「片づけは収納用品を使ってするもの、と思っている人が多いかもしれませんが、ボックスなどを取り入れることで逆に使いにくくなってしまうことがあるんです。シンプルにさっと取り出せる状態にしておくほうが、家事がはかどるケースも多いですよ」

●衛生状態が気になる調味料は詰め替えない

調味料はパッケージがゴチャゴチャして見えるのが嫌で白いボトルに詰め替えているという人も多いのでは? でも、須藤さんは冷蔵管理の調味料はそのままで保管しています。

ソースやめんつゆなど

「食品は衛生管理が第一。それに自信が持てないものは詰め替えしません。自分で買いそろえた容器を清潔なまま保てない気がしていて、詰め替えるたびにストレスと不安を感じるのがイヤだからです」

普段は冷蔵庫の中にしまってあるので派手なパッケージに目が行くこともないし、パッと見て取り出しやすいという利点もあります。

●詰め替えたほうが使いやすい調味料もある

常温で保存している砂糖、塩などは、須藤さんもフレッシュロックという保存容器に詰め替えてラベリングしています。

フレッシュロック

「いちいち袋をあけるのは手間。詰め替えたほうが使いやすいからです。こうした調味料や粉類は、ものにより容量も袋の形状も異なります。そのまま保管するより同じフレッシュロックで統一すれば収納もしやすいし、見た目もきれいに整います」

キッチン仕事は毎日しなければならない家事だから、少しでも使いやすく、ラクに管理したいもの。今すぐ真似できる須藤さんの冷蔵庫収納テクニックをご紹介しました。