日々の暮らしは名もなき家事の積み重ね。ほんの小さなことでもイライラを感じると、やがて大きなストレスにもなりかねません。手間だな、面倒だなと思うことは、発想を変えて工夫してみると、暮らしがぐんとスムーズに。
「ESSE暮らしグランプリ2020」でグランプリを受賞した、ほそこしまちこさんの暮らしには、そんな小さな工夫がいっぱいありました。

心穏やかに過ごすために、暮らしのプチストレスを軽減する6つのテク

夫と3人のお子さんの5人家族のほそこしさん。家族の人数が多いぶん、食事のしたくも洗濯も、毎日の家事はかなりの重労働です。
「ひとりで家のことすべてを抱えるのは無理!」と思い、家族にも自分のことは自分でやる、家事を分担してもらうなど、暮らしを見直したそう。

「こうしなきゃ」という固定観念をなくして、ほどよく家事の手も抜きながら、自分も家族も心地よく過ごせる暮らしを実現。家事の負担も、気持ちもぐんと軽くなる! ちょっとしたストレスをなくすアイデアを紹介します。

●1:お弁当箱、水筒は出せば床でもOK

水筒
帰宅したらお弁当箱と水筒を置くルール
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「お弁当箱はシンクに持って行って水につけておくルールでしたが、ハードルが高くて失敗」
帰ってからランドセルを置きに行くまでの動線上にある、キッチン入り口前の床に出せばOKとしたら、“夜中にお弁当箱を出されてイラッ”が解消!

●2:食事中に使うものはカゴごと出すだけに

ドレッシング

食卓で使うドレッシングやソースなどの調味料は、冷蔵庫の中でカゴにひとまとめにしておき、食事前にはカゴごとテーブルに出すだけに。

「食事中の“あれ取って~”や、その都度必要なものを選んで持ってくるという手間が省けます」

●3:朝バタバタしないようお出かけセットを用意

マスクやハンカチ

子どもが毎朝持っていくハンカチ、ティッシュ、マスクは人別にケースにまとめて。

「これを各自のランドセル置き場のところに置けば、自分で取り出して持っていけます。朝、あちこち行ったり来たりする必要がなくなり、忘れ物もしにくくなりました」

●4:面倒なお茶づくりはレパートリーを増やして楽しむ

ティバッグ

5人家族だと、つくっておいたお茶がすぐなくなり、1日に何度もつくることも。

「緑茶や麦茶など定番のほか、ハーブティーなど、4種類ほど常備。気分が変わって、不思議とまたつくる気に。次はどれにしようと考えるのも楽しくなります」

●5:ふくのが手間なものは自然乾燥置き場へ

ザルにタッパーなど

食後の洗い物は、かなりの量に。

「保存容器や水筒のフタなど、細かい溝のあるものはしっかり水気をふこうと思うと大変。とはいえ、水きりカゴに入れっぱなしだと場所をとるので、専用のザルを用意し、自然乾燥置き場にしています」

●6:調味料置き場は牛乳パックで汚れ防止

ハチミツや調味料など

油や基本の調味料などを入れるコンロ脇のラックは、液だれなどでベタつきがち。

「牛乳パックを縦に切ってトレー状にしたものを下に敷き、ベタつき防止に。汚れてきたなと思ったら取り替えるだけなので、掃除しなくてもきれいをキープ!」

毎日の暮らしをラクにするコツは、大胆な改革や見直しだけとは限りません。日々の小さな積み重ねがストレスになることを思えば、ちょっとハードルを下げる、少し手を抜く、そんな小さな工夫でも十分効果があります。気になるアイデアがあったら、ぜひマネしてみてください。