段々と寒さが増してきて冬の訪れも近くなってきました。
「この時季、部屋の中で散らかりやすいのがマフラー、ストール、帽子といった小物や、寒さ対策の羽織物です」というのは、ライフオーガナイザーの尾花美奈子さん。
今回は、散らかりがちな冬小物の収納について教えていただきました。

100円のワイヤーネットにマフラーをかける様子
100円のワイヤーネットで散らからない収納に
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冬小物の収納は100円のワイヤーネットにおまかせ。組み合わせてオーダーメイド収納に

秋冬はマフラーや帽子などの冬小物を身につけることが増えます。収納場所は決まっていますか? 家族全員がその場所に戻せますか? その辺りに放置していませんか?

衣類やバッグなど

収納場所が決まっていないのはもちろんのこと、決まっていたとしてもその戻し方が面倒に感じるようであれば、散らかりの原因になってしまいます。

●100円ショップのワイヤーネットが小物にピッタリな収納に

わが家には片づけが苦手な子ども、得意な子ども、片づけが苦手な大人、得意な大人といろいろいるのですが、だれもが100円ショップのあるアイテムで上手く収納できています。

その答えは「ワイヤーネット」。1度は見たことがあるのではないでしょうか?
正方形や長方形、小さい物や大きい物と形やサイズがそろっており、それらを組み合わせて小物にピッタリな収納グッズをつくっています。

●片づけ苦手タイプや狭い収納には、壁掛け収納がおすすめ

「片づけが面倒」という片づけ苦手タイプや、洋服用の収納スペースが狭い家庭の場合は、ワイヤーネットを使った壁かけ収納がおすすめです。

和室の場合は「鴨居用フック」や「なげし用フック」、洋室の場合は「穴が目立たない壁用ピンフック」(どれも100円ショップで買えます)を使ってワイヤーネットをぶら下げ、冬小物はそこにかけるようにします。

100円のワイヤーネットにマフラーや帽子など

ワイヤーネット用のフックを使えば簡単にかかるので、たとえば子どもを抱っこしながら片手でも引っかけられます。

低く設置すれば小さな子どもでも引っかけられるので、片づけ入門としても取り入れやすいかと思います。子どもは「できた」という喜びが次につながるので、「簡単にできる」ということは大切です。

寒さ対策小物の指定席として引っかけるようにすれば、床やソファーへの放置防止にひと役買いますよ。

●ワイヤーネットを結束バンドで固定すれば、オーダーメイドの簡易棚に

簡易棚

「見えないところに収納したい」という片づけ得意タイプや、洋服収納のスペースが広い家庭の場合は、ワイヤーネットを結束バンドで固定してつくった簡易棚がおすすめです。

クローゼットに簡易棚を設置

クローゼット内のバーにこの棚をつり下げれば、小物をごちゃつかせずに収納できるようになります。

S字フック

つり下げるときは、向きがひねってあるか向きを変えられるS字フックを使用します。

S字フックにバッグ

マフラー、ストール、帽子、手袋、帽子を収納。サイドにワイヤーネット用のフックやS字フックをかけると、ベルトも引っかけ収納できます。小さいバッグなら置くのもかけるのも可能。

メガネと腕時計

トレイを置けば、使っていない腕時計やサングラスなどの保管もできます。

もう収納できないものはないぐらいです。

市販のクローゼット用収納グッズで、帆布や不織布製のつり下げ棚があるのですが、それよりワイヤーネットを使用する理由は、「造りがしっかりしていてグラつきが少ないのでしまいやすい」「幅、長さ、棚の間隔が変えられる」というメリットが大きいから。

とくに自分の持ち物の大きさや量に合わせて調節できるのは、オーダーメイドのようで使いやすさは抜群です。

●背の低い子どもだって片づけ上手に!

クローゼット

まだ上まで手が届かない身長の子どもには、やはり100円ショップで売っているチェーンを使って位置を下げるか、引出しケースを使っているのならその上に直接のせるという使い方もできます。これも造りがしっかりしたワイヤーネットだからこそ。わが家では子どものバッグが増えたときもこの方法で対応できました。

●意外な使い方?ブーツ収納も可能!

わが家では玄関でもワイヤーネットを取り入れています。
つくりつけの下駄箱内にある細長い収納。本来は傘を収納する場所なのですが、見えない扉の中に傘を収納してしまうと持って行くのを忘れがちなのでここには収納せず、市販の傘立てに立てています。

靴棚

代わりに収納したのがブーツや長靴など、長さがあって普通の靴と一緒にはうまく収納できない靴。ワイヤーネットの棚を入れたことで上下に仕切りができ、細長い空間を有効活用できるようになりました。

●使いまわしができ、環境にもお財布にも優しい!

このように、わが家ではワイヤーネットを使った収納が活躍しています。片づけが苦手・得意を問わず、いろいろなシチュエーションに対応して使いまわしができるのはこれからの時代に合っているのではないでしょうか。皆様の参考になれば幸いです。