子どもと暮らしていると部屋がちらかるのは当然ですが、その片づけがうまくいかずイライラするという方も多いのではないでしょうか。

「子ども自身で片づけを完結してほしいという思いがあるならば、収納の仕組みを子ども目線で考えることが大事です」と話すのでは、片づけのプロ・高田舞子さん。
アイテムや用途別のおすすめ収納法を教わりました。

ケースにオモチャ
子どものオモチャをストレスなくしまうコツ
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幼児も自分で片づけられる!子ども目線のオモチャ収納

●きれいに片づけたいのか、自分で片づけてほしいのか、どっち?

まずは、きれいに片づけたいのか、子どもに自分で片づけてほしいのか、そこを考えてみてください。
スッキリきれいに片づけたいのであれば、イライラせずに親が片づければいいと思いますが、子どもに自分で片づけてほしいという思いがあるならば、大人が収納のルールを決めるのはNG。

子どもが使いやすいアイテムを使う、子どもがやりやすい方法にする、などのポイントがあります。

●カテゴリを分けて、中身が見える透明ボックスに

わが家で活躍しているのは、ダイソーのシューズボックス。
戦隊モノのアイテムやラキュー(ブロック)、フィギュアなど種類ごとにボックスを分けています。

棚にオモチャケース

その名のとおり靴用のケースなので、靴1足が入るサイズ。幼児でも持ち運びしやすい程よい大きさなうえ、透明なのでどこになにが入っているのかわかりやすい。

フタを閉めればスタッキングができて、重宝しています。

●サイズの大きいオモチャはソフトボックスに

ソフトケースに大きなオモチャ

プラレールやムシニンなど、比較的サイズ感が大きいオモチャは、無印良品のソフトボックスに収納しています。

ソフトケースを持つ

サイズ感の大きいプラスチックのオモチャを相当量しまうには、プラスチックケースでは難しい点があります。その箱の硬さゆえ、箱が大きくなると幼児には持ち運びがしにくかったり、オモチャがうまく入りきらなかったりします。

その点、ソフトボックスは布製。その柔軟性から、オモチャを傷つける可能性も減りますし、幼児でも持ち運びやすくなります。

●細かいオモチャは引き出しケースに

ケースにラベリング

カテゴリを分けることのできないオモチャもあります。ゲームやガチャガチャ、お子様定食のおまけなど、仲間が決まっていないアイテムは引き出し収納しています。

ケースにハッピーセット

ハッピーセットやトミカなども同じように引き出しに収納。サッとあけてそこにポンと放り込むだけでも片づけが完了するので、幼児にも可能です。

引き出しがあけっ放しでもそのくらいはOK! 床にオモチャが散らばりっぱなしより、立派な片づけです。

●毎日使うレゴブロックはリビングに置きっぱなし

ソフトケースにレゴブロック

レゴは3歳になる前から使い始め、息子にとってはオモチャの中心軸。どんどん増えるパーツをレゴの黄色いボックスに収めていましたが、「間口が狭い×高さが深い」ので、パーツが探しにくく、複数人で作業する際は頭がぶつかりストレスに。

そんなストレスから私が辿り着いたレゴ収納は、こちら。

無印良品のソフトボックス、ファスナーフタつきです。数あるパーツも広く見渡すことができ、面積の大きなパーツも一緒に収納することができ、家族みんなで創作する際も、「だれかの頭が邪魔!」なんてこともなくなりました。

不織布のケース3つ

パーツ数が増えるにつれ細かいパーツが探しにくくなり、今は仕切りボックスも併用しています。無印良品や100円ショップで手に入る、不織布のケースです。

不織布のケース3つと手

プラスチックケースと異なり柔軟性があるので、ソフトボックス内に収めることも難しくありません。

テーブルの下に収納

ファスナーを閉めれば、リビングに置きっぱなしでも問題なし!

幼児にとっても使いやすいアイテムを紹介しましたが、子どもが自分自身で片づけが完結できるようになるには、親が一緒に考えてあげることが大事です。

どこに、なにを、どれだけ、どんな風にしまうのか? フタはあるほうがいいか、ないほうがいいか?

カテゴリを分けすぎれば片づけるときに面倒ですし、ざっくりしすぎればいざ遊ぶときに見つけることが困難です。その境界線の正解はひとつではありません。子どもの様子を見ながら、試運転と更新の繰り返しです。

子どもの意見も聞きながら、片づけの仕組みをつくりましょう!