「持ちすぎない生活」を心がけている小松ゆみさん。以前は、買い物が大好きで衝動買いも多く、ものは散乱。クローゼットもいっぱいの状態だったそう。「たくさんのものを収めようとして収納家具を増やし、それがまたものを増やす悪循環でした。でも、食器や洋服などは見渡せるように収納した方が使い勝手がよく、手持ちのものをフル活用できるのではないかと考え、収納を見直すことにしたんです」。不要なものは譲るなどして処分。残ったものをしまう定位置を決め、わかりやすく収納したところ、重複買いやムダ買いが激減。「おまけに家族にとっては、なにがどこにあるかわかりやすいし、片づけやすい。家事も時短になって、ブログや書籍の仕事に集中できる時間が増え、収入も貯蓄も順調。お金や財布も、アクセスしやすい場所にしまったら、お金の使い方も計画的になりました」。
今回ESSE編集部では、人生が好転するようになったという小松さんの「お金にまつわる収納術」に注目。詳しく伺ってみました。

<小松さんのデータ>
・夫、長女、二女の4人家族
・住まいは3LDKのマンション暮らし
・年間の貯金 150万円
・クルマを現金で一括購入
・家は持ち家

貯まる習慣!帰宅したらバッグと財布の中身を出して所定の場所へ

ダイニングテーブル
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ダイニングテーブルは、小松さんにとって文章やイラストを描く仕事場にもなるところ。仕事に集中しやすいように、周りは必要最低限のものだけを置いて、いつもすっきり。家計関連のグッズは、家族が長い時間を過ごすダイニングの引き出し上段に収納。気になったときにすぐに確認できます。

●帰宅したらバッグと財布の中身を出して所定の場所へ

ダイニングの収納表

財布から出したクーポンなど、それぞれのアイテムを定位置に。「必ず中身を整理し、期限のあるクーポンやおトク情報などの死蔵を防ぎます。レシートはノートにはって管理」。

・財布はここへ

財布はここへ

財布は、ダイニング収納の上段引き出しに。「財布を大事にすると、お金も大事にする気持ちになります」。お金を雑に使うことになる衝動買いやムダ買いが減ります。

・バッグはここへ

バッグはここへ

収納の最下段が普段使いのバッグ置き場。「中身をリセットすることが大切。定位置をつくっておけば、部屋も散らかりません」。

お金回りのものはダイニングのいちばんいい場所に収納!貯める効率が上がります

財布、現金、クーポンはいちばん使いやすい引き出しへ収納

手が届きやすい、すぐに目につく…そうしたアクセスのしやすいところにお金にまつわる置くことにしている小松さん。お金の回り具合を常に意識できるうえに、クーポン券などを活用しやすい状態に。

●(A)財布、現金、クーポンはいちばん使いやすい引き出しへ収納

クーポンや整理前のレシート

「ダイニングの引き出しは、家事の合間に使いやすい位置で、残金や出費のことを常に意識できます」。使用期限のあるクーポンや整理前のレシートは、わかりやすく分類しておきます。

●現金の“量”を透明袋で見える化

現金の“量”を透明袋で見える化

引き出しの中には半透明のジップつきの袋が。小松家では予算を、あえて透明な袋に入れて見える化。「減っていく様子が私や、家族に記憶されることで、お金の使い方が丁寧になるんです。なにか買いたいと思ったときも、残金がパッと頭に浮かび、ブレーキがかかります」。

●レシートは、ノートにはるだけの簡単収納に

ノートにはるだけの簡単収納に

同様の引き出し内にはお金の流れを管理するノートも。食費と雑費は1週間ずつノートの左側に、家具などイレギュラーの買い物は右側に重ねばり。「重ねたレシートが厚い=買い物が多いと大まかにわって節約対策に。1週間ごとに合計を計算するようにしています」。

●(B)その1 ポイントカードを2山に分けて整理

ポイントカードを2山に分けて整理

ダイニングの吊戸棚の中。ポイントカードや商品券を納めた半透明の小引き出し収納と小松さんのノートPCなどの定位置に。

●引き出しは2分割して使いやすく

年に1、2回だけ必ず使うポイントカード

年に1、2回だけ必ず使うポイントカードと日常的に増えていくものを2分割。後者は「使ったらいちばん上に戻します。下の方に使わないものがたまるので、ときどき見直して処分」。

●(B)その2 ストレス発散用の商品券をキープ

ストレス発散用の商品券をキープ

ネットの特典などで手に入れた商品券は専用の場所にキープ。「節約疲れしたときに利用します。ちょっとリッチなおやつを買うなど、気分転換に! 仕事と節約のやる気が上がりますよ」。